アップルシード
荒牧伸志監督/2004年作品


あらすじ

西暦2131年、世界を壊滅状態に追い込んだ非核大戦直後。荒廃の中で人類が手にした最後の理想郷“オリュンポス”。その人口の50%は、ヒト社会の安定を目的として造られたクローン人間<バイオロイド>だった。大戦を生き抜いた若き女性兵士、デュナン・ナッツは突然捕獲され、“オリュンポス”に連行される。目を覚ましたデュナンの前には、かつての恋人ブリアレオスがいた。しかし彼は、北アフリカ戦線で重傷を負い、体の大半が機械化されていた。元恋人の変わり果てた姿に、言葉を失うデュナン。しかしその驚愕を超える“オリュンポスの真実”に、デュナンとブリアレオスの運命は巻き込まれてゆく・・・。

声の出演者
小杉十郎太 / 松岡由貴 / 小林愛


感想

 この映画は『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の原作者としてお馴染み士郎正宗氏の漫画『アップルシード』(大学時代、バイト先の神戸・三ノ宮の本屋でよく売ったなぁ…。あの頃デビューしたんだよね。)をフルCGで映画化した作品。これまでのCG映画といえば僕の好きなピクサーの『モンスターズ・インク』とか『トイ・ストーリー』みたいなイメージが強いと思うんだけど、本作は実写のごとき背景CGの中で、ゲームではよく使われている「トゥーンシェイド」っていう"セルアニメ調の3Dポリゴン"によって表現されたキャラクターが動くという、ちょっと今まで見たことない映像表現になっている。キャラクターの眼の動きとか、ちょっとCG表現として微妙に怖い部分もあるが、とにかく全体によく出来ていて、SFアクション系のアニメが好きな人には一見の価値あり。いわゆるアニメ作品としても、それ以上のちょっと画期的な映像作品を見るという意味でも見て損はないと思いました。
僕のお気に入り度
映画館で一度見ておきたいCGアニメ。とはいえ、永久保存するかというと……。さすがにDVDは見送りかな。



(C) Tadashi_Takezaki 2004