八ヶ岳地獄谷本谷より赤岳登頂報告


(11年10月8日)


<11'10.8 歩行記録>

美し森P(5:20)〜林道ゲート(5:45)〜林道終点堰堤(6:20)〜出合小屋(6:50)〜ツルネ東稜入口(7:05-20)〜
カゲ沢出合(7:40)〜大滝下(8:00-05)〜天狗沢出合(8:15)〜2俣(8:50-9:05)〜奥2俣(9:40)〜奥々2俣(9:45)〜
奥々々2俣(10:00)〜キレット小屋水場(10:10)〜キレット小屋(10:15-35)〜赤岳(11:35-55)〜
扇山(13:30)〜牛首山(13:40)〜賽ノ河原(14:15-20)〜羽衣池(14:45)〜美し森P(15:05)

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 今日は八ヶ岳の沢3戦目となる地獄谷本谷にチャレンジです。 今シーズンは既に南側の稜渓新道(ツルネ東稜)および北側の天狗尾根を歩いて下見はバッチリでしたが、それでも初めての沢は緊張しました。 しかし予想以上の素晴らしい沢で歩き始めるとその緊張も忘れて大いに楽しむことができました。(^^v

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 遡行開始は稜渓新道(ツルネ東稜)の入口です。 最初はここに登山靴をデポして帰りに拾っていこうと考えていましたが、もしかして赤岳経由となる可能性もあるかなと考え直して登山靴はザックに詰め込みました。 そして今回が初めての使用となるアクアステルスラバーソールの渓流シューズに履き替えて出発します。

 本谷に入るとしばらくは平凡な流れが続きます。 ゴロゴロと岩が詰まった中に小滝があるといった渓相の沢を20分ほど歩くと伏流となったカゲ沢の出合に到着。 水流が無いので気づきにくい出合ですが、すぐ上の本流には岩を削り取ったかのように岩小屋の中を流れるナメがありました。 その先には沢の中に塔のように突き出した岩があり、その岩の右手は3mほどの石滝となっています。 ここを問題なく通過すると次はナメ状の6m滝が美しい姿で流れ落ちていました。 この滝を左側から簡単に越していくと、その先は5mナメ状くの字滝です。 ここは左側を気持ち良く直登しました。

3m石滝
3m石滝
oooooo 6mナメ状滝
6mナメ状滝
oooooo 5mナメ状くの字滝
5mナメ状くの字滝

 沢は綺麗なナメ床が20mほど続き、その先のナメ状3段6m滝を直登で越えるといよいよ大滝ゴルジュに到着です。 ゴルジュを簡単に登れる所まで行って中を覗くと2段10mくらいの滝が見えました。 その先は沢が曲がって岩に隠れるため確認はできませんでしたが、高巻きから俯瞰した限りではかなりの連瀑帯となっている様でした。

 さてその高巻きですが、ちょっと手前左岸のグズグズ斜面を左斜め上を狙って登ります。 あまり手がかりが無いので最初は要注意ですが、斜度が落ち着いてくるとテープの付いた良く踏まれた巻き道となり、それを辿ると天狗沢の出合となりました。 ここで本流沢床に戻ります。 天狗沢は5対1程度の水量でした。

 大滝を越えると2段5m滝、ナメと続き、その先2段のナメ状くの字滝を中央突破すると3mチョクストン滝となります。 ここは右手の特徴的な岩溝を登りました。 続いて現れる3mハング滝は右の倒木を利用して簡単に登れましたが、もしこの倒木が無かったらちょっといやらしい滝になるかもしれません。

大滝のゴルジュ
大滝のゴルジュ
oooooo 3mチョクストン滝
3mチョクストン滝
oooooo 3mハング滝
3mハング滝

 さらに小滝と深い淵が連続する箇所を気持ち良く登っていくとナメ状2段3m滝となり、このあたりから沢床には流木が多くなります。 そのおかげで歩きにくいところもありましたが、逆に倒木を利用して簡単に登れたところも多かったです。 倒木帯の最後は3mほどの滝があり、少し平凡な沢となりますが、4m滝を右から越えると再び倒木の多い沢となりました。

 倒木帯を抜けると前方には再びゴルジュが見えてきます。 ゴルジュ入口には倒木だけでできたような滝があり、その奥には5mくらいの2条滝が見えていましたが、この滝はどう見ても直登できそうになく、このゴルジュも大高巻きかなと思い上部を見上げると左岸上方にテープがあるのを見つけました。

 この時点では高巻きしかないと思っていたのでテープに従って巻きにかかりましたが、ふと下を見ると何と下から見えていたゴルジュは2俣の左俣のものであり、右俣は大きく右に曲がって下からは見えない構造のゴルジュとなっていることが確認できました。 このままでは面白いところを高巻きしてしまいそうだったので、高巻きは中止して再び沢床へと戻りました。 そして倒木の詰まった滝をそのまま倒木を利用して越えると両者が滝となって出合う両門もどきの2俣に着きました。

滝で出合う2俣
滝で出合う2俣
oooooo 3m2段滝
3m2段滝
oooooo 連ナメ入口
連ナメ入口

 2俣は左俣5m2条滝、右俣5m滝となって出合い、水量比は1対2で右俣の水量が多くなっていました。 ここは予定通りに右俣に進みます。 5m滝は落ち口付近がちょっといやらしいですが水流右手を登りました。 その先はきれいなナメとなり、やがて深い淵を伴った3m2段滝が現れました。 ここも淵に引っかかった流木を利用して簡単に越えられましたが、もし流木が無かったならちょっと苦労したかもしれません。

 さて本日のメインイベントはここから始まります。 何とその先はひたすらナメナメナメの連続帯となっており、しかも上越の沢のようにひたすら明るい沢なのです。 八ヶ岳でこんな沢があるとは思ってもいなかったので、本当に感激する風景でした。 ここはアクアステルスラバーソールのフリクションを思う存分に使ってひたすら快適な沢登りを満喫します。(^^v

連ナメ(1)
連ナメ(1)
oooooo 連ナメ(2)
連ナメ(2)
oooooo 連ナメ(3)
連ナメ(3)

5mナメ状滝
5mナメ状滝
oooooo 右俣8m滝
右俣8m滝
oooooo 左俣6m滝
左俣6m滝

 快適だった連ナメ帯も最後の5mナメ状滝は直登するには斜度がキツすぎて無理だったので、右岸の草付きを小さく巻きました。 本当に草しか手がかりの無い斜面の巻きとなるので、この沢では一番緊張する場面かもしれません。 この滝を越えればすぐに奥の2俣に到着です。

 奥の2俣は水量比1対1。 右俣は少し奥に8mくらいの垂直の滝があり、左俣もナメ状の6m滝となっていました。 ここは左俣へと進み、6m滝は右手を直登します。 その先ナメ状2段3m滝を越えると再び2俣。 この奥々2俣も水量比1対1。 きれいな4mナメ状滝となって出合う右俣の水流で水を補給した後、ルートは左俣へと進みます。

 左俣に入り、ちょっと進んだ辺りで振り返ると先日登った天狗尾根の素晴らしい景色を楽しむことができました。 沢はだいぶ水量が減ってきますが、小滝をいくつか越えると再び2俣に到着。 この奥々々2俣も水量比1対1。 左俣は3mの垂直な滝、右俣は4mナメ状滝となって出合っていました。

天狗尾根仰視
天狗尾根仰視
oooooo キレット小屋&清瀬さん
キレット小屋&清瀬さん
oooooo 赤岳山頂
赤岳山頂

 奥々々2俣は右俣に進みます。 水量が減ってヌメヌメした意外と嫌らしい小滝をいくつか越えていくと見覚えのある場所に到着。 狙い通りにキレット小屋の水場に辿り着きました。 ここからは山道を辿ってテン場を抜ければキレット小屋まで間もなくです。

 キレット小屋で2年ぶりの清瀬さんとしばし歓談後、当初の予定(ツルネ東稜下降)を変更して赤岳へと向かいます。 キレット小屋まで比較的順調に来れて最小限の体力消耗で済んだこと、そしてアクアステルスラバーソールの効果(岩道では素晴らしいグリップを発揮する)により、赤岳まで1時間ほどで辿り着きました。 しかしその反面、登山靴に履き替えてからの真教寺尾根下降がやたらしんどかったです。

大天狗小天狗
大天狗小天狗
oooooo 赤岳を振り返る
赤岳を振り返る
oooooo 牛首山
牛首山

 真教寺尾根は初めて歩くので楽しみにしていましたが、隣の県界尾根より展望が良く、特に先日歩いた天狗尾根がすぐ隣に見えているのでとても興味深く歩くことができました。 しかし展望が無くなってからの尾根歩きはちょっと長くて辛かったです。 特に賽ノ河原およびリフト乗り場を過ぎてからのダラダラ下りは疲れた足にかなり効きました。

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