上越楢俣川洗ノ沢より笠ヶ岳探訪報告


(14年10月4日)


<14'10.4 歩行記録>

ならまた湖ゲート(5:25)〜登山口(5:45)〜遡行開始点(6:00)〜一ノ沢出合(6:55)〜二ノ沢出合(7:30)〜
三ノ沢出合(8:40)〜12m大滝(9:00)〜四ノ沢出合(9:15)〜五ノ沢出合(9:55-10:05)〜遡行終了点(11:35)〜
笠ヶ岳(12:45-13:00)〜片藤沼(13:15)〜咲倉沢頭避難小屋(14:15)〜林道(15:00)〜登山口(15:45)〜ゲート(16:00)

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 狩小屋沢には過去3度行っていますが、その手前にはいくつか興味ある沢がありました。 上越の沢の秋を堪能したく、今回はそのひとつであった洗ノ沢を登ってみました。 その内容はほぼネットでの記録通りで、沢自体は適度に滝やナメがありとてもきれいでした。 しかしその反面、詰めは予想以上にしんどかったです。 笠ヶ岳山頂での素晴らしい眺めと心地よい涼風に癒された1日でした。

 スタート地点はならまた湖近くの工事現場入口前にある林道ゲートです。 以前は登山口まで車で入れた林道でしたが、数年前の大雨で通行不能になってから未だにそのままとなっています。 荒れた林道を歩くこと20分で登山道入口に到着。 そこからさらにならまた湖沿いに続く林道に入っておよそ15分で洗ノ沢の遡行開始地点に到着です。

 平凡な流れの沢を20分ほど登ると両岸が狭まって最初のポイントとなる淵の連続帯となりました。 どの淵も適当にルートが取れるのでとても楽しく歩けます。 淵の連続帯はこの後にも1箇所現れましたが、こちらも楽しくルート取りができました。 さらに10分ほど登ると最初の滝場となる7m2段滝の登場となります。 ここは周囲に柱状節理状の立派な岩があり、滝前はでっかいプールとなっていて、なかなか見応えのある滝となっていました。

最初の淵
最初の淵
oooooo 7m2段滝
7m2段滝
oooooo 5mナメ状滝
5mナメ状滝

 7m2段滝を下段、上段ともに右側を快適に直登して越えると、続いて5mナメ状滝が現れますが、こちらも右側を気分よく登れます。 滝の周りにはダイモンジソウの小さな白い花がたくさん咲いていました。
 沢はしばらく平凡になりますが、水量比1対10の一ノ沢出合を過ぎ、小さな滝やナメをいくつか越えていくと水量比1対6の二ノ沢出合に到着。 この出合では本流が6mナメ状2段滝で出迎えてくれました。 その上、すぐに5mの斜状滝があり、さらに倒木のある6mトヨ状滝と続きます。 このあたりの滝の連続帯はなかなか楽しいところでした。

 さらに進むとちょっと長さのある淵が現れました。 一見、簡単に通過できそうでしたが適当な手がかりが無く、腰くらいまで浸からないと突破は難しそうでした。 真夏の沢なら迷うことなく直進ですが、さすがに10月の沢ではそうする気にもなれず、やむなく右岸を高巻きしました。 下降にはロープを使ったりしたので、思いがけないところでちょっと時間を費やしてしまいました。

6mナメ状2段滝
6mナメ状2段滝
oooooo 6m倒木トヨ状滝
6m倒木トヨ状滝
oooooo 高巻きした淵
高巻きした淵

 高巻いた淵を過ぎて間もなくすると2mほどの小滝を前衛に従えた6mナメ状滝が現れます。 岩肌を滑るように落下する何とも優美な滝でした。 ここを左から越え、小滝をいくつか越えながら5分ほど進むと次は6m2段ナメ状滝です。 形よくまとまった綺麗な滝でした。 さらに10分ほど進むと6m幅広スラブ状滝に到着。 岩肌を流れ下った水流が途中から釣鐘状に広がるなかなか見事な滝でした。 これらの滝群は三ノ沢出合前後に連続的に広がるナメとともに洗ノ沢の核心部とも言えるでしょう。

6mナメ状滝
6mナメ状滝
oooooo 6m2段ナメ状滝
6m2段ナメ状滝
oooooo 6m幅広スラブ状滝
6m幅広スラブ状滝

 さらに進み左岸から小さな支沢が滝となって合流すると、本流は明るいナメが連続するようになってきました。 前述したように水量比1対6で左岸から合流する三ノ沢出合の下部および上部に広がるナメは、紅葉も程よくマッチして最高の景観となっておりました。 洗ノ沢は長い沢でここまで来るのも決して楽ではありませんが、苦労も全て吹っ飛ばしてくれる景観だったと思います。

 その後も相次いで現れる小滝やナメを越え、右岸の大崩壊地を過ぎてしばらく進むと目の前には大きな滝が現れます。 この沢最大の12m大滝で、幅広でほぼ垂直に落下する滝でした。 落下口には真っ赤に染まった楓もアクセントに加わり、本当に見応えのある滝でした。 この滝は左のルンゼ状を登って巻きましたが、ルンゼ内はかなり滑りやすく、ルンゼから這い上がる部分は力任せになり、もしかしたら右から巻いた方が楽だったかもしれません。

三ノ沢出合下部ナメ
三ノ沢出合下部ナメ
oooooo 三ノ沢出合上部ナメ
三ノ沢出合上部ナメ
oooooo 12m大滝
12m大滝

 大滝を越えると数分で左岸から水量比1対2で四ノ沢が流入してきました。 今までの支沢と比べると四ノ沢はかなり水量の多い沢となっていました。 この出合を過ぎ、階段状の滝をいくつか越えていくと、大きな滝としては洗ノ沢最後となる7m幅広くの字滝が現れました。 ここは水流左から登りました。
 

 最後の滝を過ぎると沢は次第にボサが多くなって歩きにくくなります。 そんな沢を四苦八苦しながら登っていくとやがて五ノ沢出合に到着。 水量比1対1で左岸から合流する五ノ沢の出合は最後の分岐点とも言えますが、ここは完全に2俣の様相でした。

7m幅広くの字滝
7m幅広くの字滝
oooooo 五ノ沢出合
五ノ沢出合
oooooo 源頭草原
源頭草原

 五ノ沢出合を過ぎるとボサはさらに増え、加えて傾斜が一気に増して高度を稼ぐようになりました。 高度を稼いでくれるのはありがたいけどその分、登るのは大変です。 沢の中にいくつか開けた場所があり、そこで振り返ると周囲の様子が確認できるようになってきたのは救いではありました。

 ボサをかき分け苦労しながらも沢筋を忠実に辿っていくと、何件かのネット記録にあった大岩と思われる地点に到着。 手元で標高を確認すると1820mでした。 とりあえずここを遡行終了点と定め、この岩を左から周り込むように笠ヶ岳から派生する尾根を目指しました。

 ところがどうやら本来目指すべきルートから少し左に寄りすぎたみたいで、源頭草原に出る前に背丈のある笹薮に行く手を阻まれてしまいました。 またそこを何とか突破して草原帯に出た後も、渓流シューズのまま登っていたので草付き斜面は滑って大変でした。 さらに今回登った草原帯は尾根に出る手前にハイマツ帯があったのですが、このハイマツ帯が密度が高く非常にやっかいで突破は大苦戦となりました。 尾根に出た時はヘロヘロで、近いハズの笠ヶ岳山頂がやたら遠くに感じました。

源頭部俯瞰
源頭部俯瞰
oooooo まだ遠い笠ヶ岳
まだ遠い笠ヶ岳
oooooo 笠ヶ岳山頂
笠ヶ岳山頂

 最後の詰めに手間取ってヘロヘロになり、笠ヶ岳山頂到着は予定をかなりオーバーして12時45分となってしまいました。 ただ素晴らしい眺めと心地よい涼風のおかげで何とか疲労回復できたので、急いで靴を履きかえて下山の長丁場へと向かいました。 下山途中の片藤沼や蛍池は今回で4度目の方面でしたが、秋のこの時期は初めてで、期待していた紅葉の風景を満喫できました。

 さて今回はルート途中の水場を少し詳細にチェックしてみました。 水場は3か所で上から標高1870m、1780m、1735mでした。 基本的にはどこもちょろちょろでしたが、真ん中の水場はとりあえず水をすくって飲めるくらいの水量がありました。 位置的には四ノ沢か五ノ沢を詰めれば、この真ん中の水場に出るものと思われます。

 またもうひとつのチェックポイントであった咲倉沢頭避難小屋は、少しは改善されていることを期待していたのですが、残念ながら全くその気配は無く壊れた扉も昔のままでした。 ただ小屋裏から眺める武尊山の姿は相変わらず素晴らしかったです。

片藤沼
片藤沼
oooooo 蛍池
蛍池
oooooo 咲倉沢頭避難小屋
咲倉沢頭避難小屋

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