奥日光外山沢川の秘瀑探訪報告(その2)


(02年8月25日)


<02'8.25 歩行記録>

湯元駐車場(4:45)〜湯滝(5:00)〜外山沢川(6:00-20)〜
庵滝(7:10-25)〜外山滝下(8:50-9:00)〜外山滝上(10:20)〜
稜線(12:00-30)〜前白根山(12:40)〜五色山(13:00)〜
国境平(13:15-25)〜湯元駐車場(14:35)

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 00年に緑沢を訪問して以来の外山沢川訪問である。 今回は緑沢より遡行レベルの高い庵沢にチャレンジした。

 湯元温泉の駐車場を5時前に出発。 まだ周囲は薄暗いが天気は申し分なさそうである。 暗いので湯の湖畔の道は車道側を利用してまずは湯滝へ。 そして湯川右岸の道を小滝へと向かう。 小滝は相変わらず良い感じの幅広の滝だ。 ここから湯川沿いの木道を戦場ヶ原方面へ進む。 鹿よけの柵を通り抜けた小田代原付近では、前回同様に朝もやの中にちょうど朝日が差し込む幻想的な風景が素晴らしかった。

湯川の小滝
湯川の小滝
oooooo 朝の小田代原
朝の小田代原

 鹿よけの柵をもう一度くぐり抜け緩斜面を少し登れば弓張峠の自動車道。 自動車道をショートカットして下り、再び林の中の道を数分歩くと外山沢川にかかる橋だ。 今回は水量が少ないのか橋の所では水流が無かったが、少し上流に歩いたら水流は復活した。
 遡行開始から約1時間で緑沢出合に到着。 緑沢は伏流と化していた。 ここまで来れば庵滝はもう一息だ。

庵滝(1)
庵滝(1)
oooooo 庵滝(2)
庵滝(2)
oooooo 庵滝(3)
庵滝(3)

 庵滝は落差20mの立派な滝だ。 前回よりは水量がかなり少なめだったが十分見ごたえがある。 良く見ると滝壺には小さな虹がかかっていた。 お花畑となった滝の周りの様子もなかなかGoodだ。
 庵滝は右手のチムニー状ルンゼを登ろうとしたが、さらに大きく岸壁を巻く良く踏まれた道を辿って超えた。

庵滝上の連瀑
庵滝上の連瀑
oooooo 連瀑帯第3の滝
連瀑帯第3の滝
oooooo 第2連瀑帯入口
第2連瀑帯入口

 巻き道を辿ると庵滝の銚子口近くに出た。 銚子口から滝下を覗いてみたが、なかなかのスリル感を味わえる所だ。
 さて、庵滝の上は小滝が連続してとても素晴らしい渓相となる。 最初は2mナメ、3m、2mの3連瀑だ。 このあたりが庵沢で一番きれいな所だと思った。

きれいな連瀑
きれいな連瀑
oooooo 意外と手強い淵
意外と手強い淵
oooooo 見事なV字谷
見事なV字谷

 3連瀑を超えると続いて1〜2m程の滝の5連瀑だ。 いずれも快適に超えていけるが、途中見た目よりやっかいな3m程の淵があった。 腰上くらいまで浸かれば簡単に通過できそうだったが、あまり濡れたくないので左側を微妙なバランスでへつって通過した。
 連瀑を超えると沢は右に曲がり、その先は稜線まで見通せる見事なV字渓谷となっている。 ここもなかなか見事な眺めである。

いよいよ核心部
いよいよ核心部
oooooo 4m滝
4m滝
oooooo 手強いCS滝
手強いCS滝

 V字谷の中は意外と明るくゴーロ状の流れが続くが、やがて両岸が狭まってくるといよいよ核心部に突入である。 最初に現れるのが4m程の滝だ。 この滝下から外山滝下まで右岸を巻くルートが求められそうであったが、巻き道といっても相当悪そうだ。
 ちょっと悩んだが直登を選択。 4m滝は右手を倒木を利用して滝に取り付いた後、瀑水の中をシャワークライムする。 ここはこれで突破するが、続いて現れる3段5m程のCS滝が意外と手強い存在だった。
 CS滝は一見すると簡単に登れそうだったが、取り付いてみると途中の挟まった岩が邪魔でオーバーハング気味になっている。 両岸の岩はもろくてしっかりしたホールドも得られない。 しかたなく空身で沢を跨ぎ、両岸を突っ張って尻と背中のフリクションでズリズリと登った。 ザイルで再び下降し荷物を回収して終了。 目の前には外山滝の巨大な姿が迫っていた。

外山滝(1)
外山滝(1)
oooooo 外山滝(2)
外山滝(2)
oooooo 外山滝(3)
外山滝(3)

 外山滝は想像以上のすごい滝だった。 とにかくスケールが大きい。 豪雪地帯特有の剥き出し岸壁をサラサラと落下する60mあまりの大瀑だ。 水量が少ないのが残念ではあったが、それを差し引いても十分お釣りがくる滝である。
 さてここをどのように超えるかだが、何となく右岸から巻けそうな雰囲気はあった。 しかし左岸の直登の魅力がそれを上回ったようだ。 左岸に取り付きまずは10m程の岸壁を登る。 適当にホールド、スタンスがあり難しくはないが高度感が体の動きを硬くする。 登り切るとちょっとしたテラスに出る。 ここで一息入れて次はチムニー状の溝壁を10m程登るが、ここも手がかりは結構ある。 しかし10m程登ると岩壁に行く手を阻まれる。 右か左かに回りこんで登るしかないが、斜度が緩そうな左に進む。 草付をだましだましトラバースするように斜上して小さなテラスに立つ。 ここまでは順調であった。
 小テラスの上は残り5m程のナメ状滝で終了だ。 しかしながらこの5mが非常にやっかいだった。 有効そうなホールド・スタンスが殆ど見当たらない。 まあ普通の滝ならそれでも簡単に登ってしまうだろうが、小テラスの下は落ちたら最後の40mを越える岸壁である。 もちろん確保支点になれそうな樹木等は全く無い。 やっとのことでハーケンを打てる場所を見つけて確保支点を作り、自己確保しながらナメ滝を登り始めるが、予想通りでホールド・スタンス共に少ない。 そんな中、途中でルートを検討していたところ足がつるっと滑って落下。 小テラスから3m程上のところだったから、このテラスですぐに止まるだろうと思っていたのだが、体が止まった場所はなんと小テラスの下2m程のところであった。 もちろん確保が無ければ滝壺までダイビングしていただろう。

 小テラスまで這い上がりしばらく休んで気を落ち着かせる。 どうもナメ滝を登るのは危険そうだったので、空身で中央の岸壁を登り立ち木を支点にザイルで下降して荷物を回収する手段をとった。 1時間20分の格闘であった。

外山滝上3m滝
外山滝上3m滝
oooooo 2mナメ状滝
2mナメ状滝
oooooo 源頭部のお花畑
源頭部のお花畑

 外山滝を越えるとすぐに3m程のナメ状滝があるが、もう大きな滝は無く2mのナメ状滝を越えると水量は激減し、2俣の手前で完全に水流は無くなった。
 湿り気だけが残る沢を周りに咲き乱れる花を楽しみながら稜線目指して登っていく。 分岐は右、右へと進んで涸滝を2つ程超えていくと殆ど薮こぎも無く稜線に出た。 五色沼への下降ルートが分岐する前白根山下の鞍部である。

前白根山を望む
前白根山を望む
oooooo 白根山と五色沼
白根山と五色沼
oooooo 五色山山頂
五色山山頂

 大休止後、白根山は諦めて前白根山、五色山、国境平、湯元へのルートで下降した。 この道はかなり急降下だが、前回使った新道よりは歩きやすかったように思う。 それでも湯元の駐車場に戻った時はヘロヘロ状態であった。

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