和名倉沢より和名倉山探訪報告


(01年10月14日)


<01'10.14 歩行記録>

大洞林道入口(5:45)〜造林作業小屋(6:15)〜山の神(6:40)〜
山道終了点(6:55)〜大滝(7:20-35)〜船小屋沢大滝(7:50-8:00)〜
10mゴルジュ滝(9:30-40)〜20m滝上(11:05-20)〜2俣(11:35)〜
奥2俣(12:00)〜稜線(12:20-45)〜和名倉山(13:00-10)〜
笹ッ場(13:30)〜展望台(13:50)〜造林小屋跡(14:30-40)〜
反射板(15:15-35)〜埼玉大学秩父山寮(16:20)〜大洞林道入口(16:40)

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 前日の天気予報で14日も快晴だと聞き、急きょ予定を変更して和名倉沢に向かう。 8日の遠征で車を止めた大洞林道入り口手前の駐車スペースを5時45分出発。 まずは遠征時と同様に山道を利用して大滝を目指す。 あれからまだ一週間もたっていないのに、木々はかなり紅葉に染まり始めていた。
 渡渉点に着いてみると水量はかなり多いようだ。 案の定、前回跳んで渡った石で今回は水没してしまっていたものがいくつかあった。 しかたなくザブザブと横断して作業小屋までの登り道に取り付いた。
 造林作業小屋まで一気に登りすぎたためか和名倉沢本流に降り立った時は結構へばっていたが、途中で前回はゆっくり見られなかったワサビ沢出合の滝を鑑賞し、通らずへ向かう。

通らず入口の滝
通らず入口の滝
oooooo 40m大滝全景
40m大滝全景
oooooo 大滝!飛び散る水
大滝!飛び散る水

 通らず入り口の豪快な滝を観賞後、右岸の巻き道を使って大滝に向かう。 今回の大滝は水量が多く、前回は段瀑に見えた滝がほぼ一本の滝に変身しているように見えた。 また大滝を横から見たら殺人の滝真っ青のハネ滝でもあった。

 さて大滝の高巻きであるが、まず右手のガレを登り途中から左上する。 そして岸壁下を左へトラバース気味に進み、大滝の落ち口を覗き込むように登ると途中に太い鉄の鎖あり。 このあたりは高度があるので要注意だ。 さらに登れば大滝上の10mトイ状滝落ち口に降り立つ。
 その先、右岸から小沢を合わせ、さらに進むと前方にはでっかい滝が見えてくる。

船小屋沢の滝1
船小屋沢の滝1
oooooo 船小屋沢の滝2
船小屋沢の滝2
oooooo 船小屋沢の滝3
船小屋沢の滝3

 船小屋沢の滝は想像以上の素晴らしさだった。 単なる枝沢の滝ではなく、和名倉沢本流から一歩下がった位置に船小屋沢自らが大きな空間を作りだし、そこに水量豊富な大滝を落としているのだ。 しかも和名倉沢の大滝を凌ぐ程の落差でかつ途中で宙に水を放り出す立派なハネ滝ともなっている。 落ち口の紅葉がさらに滝の姿に磨きをかけていてまさに絶景の滝だった。

25m2段滝
25m2段滝
oooooo 10m2段合流瀑
10m2段合流瀑
oooooo 3m程の小滝
3m程の小滝

 船小屋沢を過ぎるとまもなく右岸にビバークに適したシダ畑の台地が拡がっている。 そしてその先は垂直に落下する25mの2段滝が現れる。
 この滝は少し戻るようにして右岸の良く踏まれたルートを高巻いて越える。 その上は奥秩父らしい流れとなり快適に遡行していくと10m2段滝だ。 ここには左岸から小沢が合流しているが、10m2段滝と滝壺を共有した合流瀑となっている。 この滝も右岸を高巻いて越える。
 続いては左岸にガレ場が現れ、その下に5m程の滝。 ここはガレの右を少し登ってからガレをトラバースして高巻く。 この先は大きな滝壺を持ったきれいな3m滝など小さな滝が連続する。

V字&幅広5m滝
V字&幅広5m滝
oooooo ゴルジュの10m滝
ゴルジュの10m滝
oooooo 15m多段トイ状滝
15m多段トイ状滝

 続いて現れるのが特徴のある5m滝の連瀑。 下部の5m滝はV字型。 上部の5m滝は幅広になって落下している。 共にきれいな滝である。
 その上は小さいが深く大きな滝壺を持った滝に行く手を阻まれる。 ここは小さな細い木と立てかけられた流木を使って淵の左側を通過して越えるが、スリップ要注意だ。
 ここを過ぎると両岸が狭まってゴルジュ状の奥に10m滝が落ちている。 滝下までは深いトロが続いていて近づけない。 左壁にはシュリンゲがぶら下がっていたが、今にも切れそうな怪しいものだった。 ここは右岸を巻くが、巻きと言っても高度がある上にちょっとした岩登りとなるので要注意である。
 続いて現れる15m多段滝は末広がりの滝だ。 ここは左手のルンゼ状ガレを少し登って高巻く。 途中には残置ロープもあるが特に使う必要もないだろう。

5m3条滝
5m3条滝
oooooo 5m&10m滝
5m&10m滝
oooooo 5m滝上10m滝
5m滝上10m滝

 その先も5m3条滝をはじめ、まだまだ飽きるほどに滝が現れる。 そんな中をどんどん登っていくとやがて下からは2段の滝に見える特徴的な滝に到着。 下部は5m、上部は10mの滝になっている所だ。 5m滝は右手を直登。 10m滝は右手の滑りやすい泥壁を登って高巻く。

20m滝
20m滝
oooooo 20m滝の落口
20m滝の落口
oooooo 5m階段状滝
5m階段状滝

 その先だが右岸より水量比4対1で支沢が合流する。 ただこの沢はちょっと不思議だ。 山渓のガイドには左岸からの流入となっているし、そうかと言って地形図を見ても該当する沢が見当たらない。 おそらくすぐ上で湧水とでもなっているのだろう。 ここからは5分ほどで最後の大滝となる20m滝に到着だ。

 20m滝のすぐ手前では左岸より水量比3対1の支沢が合流する。 この支沢を少し登ってから20m滝右手に取り付いて巻き越える。 滝上にはテント2〜3張分はありそうなビバーク適地がある。 また滝上からの見晴らしは良く、木の枝越しに三峰方面まで見下ろすことができた。
 20m滝を越えると後はもう難しいところはなく、5m階段状滝や6m2段ナメ状滝等を快適に越えていくとやがて2俣に到着だ。

6m2段ナメ状滝
6m2段ナメ状滝
oooooo 2俣にて
2俣にて
oooooo 2俣上部の流れ
2俣上部の流れ

 2俣は確かに水量比1対1で沢床の高さもほぼ同じだから見間違うことは無さそうである。 ここは右俣に入るが、すぐに沢全体がコケに覆われた日本庭園風の流れとなり気分良く登っていく。
 やがて奥2俣(?)に到着。 ちょっと到着が早いかなと思ったらここはやっぱりニセ奥2俣だった。 水量比は3対2くらいなので見間違いやすく要注意だ! ここを過ぎると次第に谷全体が土砂や倒木で埋まってくる。 そして傾斜も増してくるので意外と歩きづらく疲れるところだが、ひと踏ん張りで本物の奥2俣に到着した。 ここは左俣に入る。
 奥2俣を過ぎてもまだ水流は消えることはない。 和名倉沢の水量が多いのが分かる気がする。 そんな中をどんどん登って行くが、小さなコケ滝を超えたあたりで沢から離れ、右手の疎林の中を登っていくと狙い通りですぐに登山道に出た。
 予定時刻の12時を少し過ぎてしまったが、詰めの尾根上の状況を分かっているのはやはり強みではある。

千代蔵休場
千代蔵休場
oooooo 山頂手前の荒れ地
山頂手前の荒れ地
oooooo 和名倉山山頂
和名倉山山頂

 道端の木に濡れた物を引っかけてから、荷物を丸ごと置いて和名倉山まで往復する。 今回は時間が遅いためか誰にも会うことなく名山を独占できた。 天気も最高で何も言うこと無しだ。 千代蔵休場ではあまりの気持ち良さに大休止したい欲望を押さえるのに苦労した。(笑)

 下降路の二瀬尾根道は先月末に一度歩いているので気は楽だ。 途中で荷物を拾い、快晴の下で気分爽快な笹ッ場を通り、眺めの良い展望台で一休み。 既に紅葉真っ盛りの和名倉山山頂から和名倉沢に至る山肌がとてもきれいだった。 ここから眺める限り、和名倉沢右岸の山肌には人の手は入っていない様子だ。

笹ッ場
笹ッ場
oooooo 展望台より和名倉山
展望台より和名倉山

 さてこの先、今回は荷物が重かったためか名物の笹トンネルの通過はちょっと辛かったけど、造林小屋跡上部の沢水でその疲れを癒すことができた。 再び現れる反射板までの笹トンネルを気合で通り抜け、眺めの良い反射板で大休止。 ここまで来ればあとは眼下に見えるダム湖の吊り橋までひたすら下るだけだ。

 最後の下りはさすがに疲労困憊の身には応えたが、吊り橋先の埼玉大学秩父山寮から 車を停めた駐車スペースまでの20分あまりの車道歩きが今回一番の難所であった。

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