赤谷川笹穴沢より平標山、大源太山探訪報告


(01年8月14日)


<01'8.14 歩行記録>

川古温泉手前駐車場(3:50)〜赤谷川橋(4:50-5:00)〜笹穴沢出合(5:25)〜
金山沢出合(6:55-7:10)〜2俣(8:35-40)〜大ナメ滝下(11:20-30)〜
6m城塞状滝下(12:40-55)〜平標山(14:35-55)〜分岐点(15:50)〜
大源太山(16:05-15)〜黒金山(16:30-40)〜登山道入口(18:00)〜
赤谷川橋(18:25-30)〜川古温泉手前駐車場(19:25)

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 8月4日に悪天候と体調不良のため赤谷川橋で断念した笹穴沢に再チャレンジ。 ルートミスにより大幅な時間と体力の消耗を強いられたが、好天のもとで素晴らしい滝々を満喫することができた。 笹穴沢は想像に反して踏み跡が殆ど無かったが、スケールの大きな素晴らしい沢であった。

 川古温泉手前駐車場をいつもの通りに4時前に出発。 懐中電灯を頼りに歩き慣れた林道を進む。 途中で朝の早い釣り屋さん数人と出会う。 赤谷川橋で渓流シューズに履き替えて朝露の草に覆われた林道を終点へと向かう。 笹穴沢出合には5時半前に到着した。

ゴルジュ入口
最初のゴルジュ入口
oooooo 4mナメ状滝
4mナメ状滝
oooooo 金山沢出合
金山沢出合

 笹穴沢に入ると直ぐにゴルジュとなる。 ここは左岸の良く踏まれた巻き道で越える。 4mナメ状滝や大岩のゴーロ等を適当に越えていくと水量の多い金山沢の出合に到着。 ここから先はしばらく小さな滝がたくさん現れる。

4m滝
4m滝
oooooo 黒金岩峰を望む
黒金岩峰を望む
oooooo 5m幅広スダレ状滝
5m幅広スダレ状滝

 4m滝はきれいな直瀑。 ここは左岸の岩の割れ目を立木を利用してよじ登る。 登り口が狭いので空身で登った後に後からザックを引き上げた。 この上は滝とナメの連続となる。 5m幅広スダレ状滝、5m幅広ナメ滝と越えていくと2俣に到着である。

5m幅広ナメ滝
5m幅広ナメ滝
oooooo 30m2段滝
30m2段滝
oooooo 30m滝上15m滝
30m滝上15m滝

 2俣の先の本流には今までの滝とはスケールが桁違いの大滝がどんと構えている。 支沢となる左俣にも上部に同じ様な大滝がかかっているのが確認できた。 さて本流は30m2段滝で連瀑帯が始まる。 ここは右側を登れそうだったが、最初の滝が泳がないと越えられそうもないので左岸を高巻く。 予想に反して高巻きの踏み跡は殆ど付いていなかった。 途中の小沢に出てから小沢を少し下り、さらに滝上を狙って巻いていく。 30m滝上には続いて15m滝があり、ここは水流沿い左壁を登る。 その上は手前に4m階段状滝を従えた10m滝。 ここは左からハーケンを1本補助に打って越える。 その後もきれいな滝やナメが連続し、5mの幅広滝を越えてさらに進むと眼前には大きな25m滝が現れる。

10m滝
10m滝
oooooo 25m滝
25m滝
oooooo 笹穴沢核心部
笹穴沢核心部を望む

 25m滝は山渓ガイドの写真とは違っていた。(ちなみに山渓ガイドの25m滝の写真は大ナメ滝手前の30m滝である) ここは最初、左壁を登ろうとするが、手がかりは豊富なものの高度感がいやらしいので左岸を巻くことにする。 結果的にはこの判断が大失敗の元であった。 まずは高巻きにはいると笹丈が予想外に高くて視界がまるで無くなってしまった。 案の定、滝の落口を狙うのに失敗してかなりの大高巻きになってしまう。 さらにこの笹藪が異常な程の急斜面であり、笹に掴まりながらの斜面トラバースは時間と体力を異常なまでに奪っていく。 それでも何とか滝の上部と思われる地点までトラバースする。 しかし、下降点は見つからない。 沢床が確認できないのでいちかばちかであったが、やむなく懸垂下降で降りることにした。 ラッキーなことに下は平凡なナメ床。 そして一番心配だったザイルは沢床上1mまで届いていた。 あと2〜3m短かったらと思うと冷や汗ものだ。

 25m滝をなんとか越えるとその上には笹穴沢の核心部となる30m滝とその上の大ナメ滝が姿を現した。 ホントにあんな所を登れるのかと心配になるような光景が拡がっている。 そんなことを考えているうちに30m滝下に到着である。

30m滝
30m滝
oooooo 30m滝上部のナメ
30m滝上部のナメ
oooooo 大ナメ滝&支沢の滝
大ナメ滝&支沢の滝

 30m滝は右壁を登れそうだったが、単独でのザイル確保は面倒くさいので右岸の草付け帯を巻いて越える。 巻きと言っても灌木等の手がかりは皆無なので一度でもスリップすることは許されない緊張の巻きルートである。 ここでは過去に死亡事故も発生しているとのことだったので、とにかく慎重に行動する。 滝を越えるとその上はきれいなナメが続いている。 ただし、このナメは以外と急で、万一スリップでもしようものならそのまま30m滝下まで落下しかねないので、ここも慎重に登っていく。
 30m滝を越えると眼前には大ナメ滝の絶景が拡がる。 右岸から流入する支沢と共に合流瀑を形成する大ナメ滝は落差120m。 圧倒的なスケールである。

大ナメ滝120mの迫力
大ナメ滝120mの迫力
oooooo 大ナメ滝上部ナメ
大ナメ滝上部ナメ
oooooo 連続するナメ
連続するナメ

 大ナメ滝は右壁を慎重に登る。 手がかりは豊富だが、ここもスリップは許されないところだ。 大ナメ滝の緊張から開放されると、そこにはまだ大きな逆くの字型のナメが控えていた。 山渓ガイドに写真も載っているが、絶景ポイントと言えるだろう。 その上部にも小さなナメが連続してかかり、時間を忘れさせてくれる。 やがて前方に大きな15m滝が現れる。

15m滝
15m滝
oooooo 6m滝遠景
6m滝遠景
oooooo 4m2段滝&6m滝
4m2段滝&6m滝

 15m滝は左側のザレを少し登ってから草付きを滝口を狙って巻き登る。 あまり高く登らないのがポイントである。 15m滝上はさらに小滝とナメが連続。 最奥部には城塞のような6m滝が控えていてなかなか絵になる光景である。 核心部最後となる6m滝は、今までの滝とはかなり趣の異なる滝だ。 ここは右岸の草付きから高巻いて落口に出る。

核心部最後の6m滝
核心部最後の6m滝
oooooo 源頭より見下ろす
源頭より見下ろす
oooooo 源頭草原&仙ノ倉山
源頭草原&仙ノ倉山

 6m滝上にはもはや困難な所は無く、快適に高度を稼いでいく。 源頭から見下ろす笹穴沢の眺めもバックに大源太山を控えてなかなか素晴らしかった。 支沢がいくつか流入するが、いずれも水量が多く沢床の低い方を選んで登る。 やがてどちらか迷う分岐点に到着。 右側の沢の方が水量が多そうであったが、左側の方が本流に向かって真っ直ぐだったので左に入る。 しかしこれは失敗であった。 すぐに水は涸れ、最後は笹藪の中に消えていた。 しかたなく猛烈な笹藪を泳いで先ほど外した右側の沢の上部を目指す。 右側の沢の上部は歩きやすい草原状になっていた。 右手には仙ノ倉岳が大きく見えている。 草原を気分良く登っていくとやがて平標山の巻き道に出る。 ここを右に進み、メインルートに出たら左に登ると平標山の山頂である。

 笹穴沢での思わぬルートミスが大きく影響して、平標山には予定より2時間近く遅れての到着となった。 遠くでは雷の音も聞こえだしたので、ゆっくり休むまもなく下山にかかった。 平標山の家は3時半頃に到着。 普通ならここで一泊する時間となっていたが、そのまま直進して大源太山を目指す。 疲労はかなり高まっていたが、赤谷川橋までは明るいうちに到着したかったので、とにかく先を急ぐ。

 今日はゆっくりと観賞する時間は無かったものの、途中の大源太山、黒金山からの眺めは前回とは比べものにならないほど素晴らしかった。 特に黒金山からは先ほど登ってきたばかりの大ナメ滝の全景が眺められたので感動的であった。

 赤谷川橋にはとりあえずまだ明るい時間帯に帰り着いた。 ここからは朝と同様に懐中電灯を頼りに長い林道をダラダラと下っていった。

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