両神山周辺域 野栗沢川赤岩沢、所ノ沢訪問記


(01年5月4日)


 本日は瀑さん、鳶八さん、ひろまるさんに私を加えての計4名にて、両神山域野栗沢川水系の赤岩沢および所ノ沢にかかる大滝を訪問した。 どちらも無名なのが信じられないような素晴らしい滝で、大変満足のいく滝行となった。

(プロローグ)

 今回はなぜか無性に山に登りたかったので、滝見のメンバーと合流する前に両神山系で未だ未踏となっている赤岩岳山稜を制覇する計画を立てた。 昨年度は赤岩岳山頂にて道を間違えてリタイアした所でもあり、今回は雪辱戦でもあった。
 落合橋に車を止め、愛用折りたたみチャリにて小倉沢口までの林道を風を切って下る。 小倉沢口からは赤岩峠まで一時間弱の一気登り。 歩みは比較的快調だったのだが、峠が近づくに連れて何と白いものがちらほら現れてきた。 この季節になぜ?と思いつつ峠まで辿り着いてみるとそこはもう一面の銀世界と化していた。
 とりあえずアイゼン、スパッツの装備はあったものの、雪の着いた岩尾根を登る気にはとてもなれずまたしても赤岩岳山稜は断念! 峠の山の神に大奮発の100円を奉納し、次回は必ずや雪辱を果たせるように祈願して退却した。 帰路、小倉沢口から落合橋まで先ほどとは逆に愛用チャリをおしながら林道を登ったのだが、これが非常にきつかったのであった。

(赤岩沢)

 落合橋からは八丁峠を抜けて志賀坂峠に至る林道が通れるようになっていたため、集合場所である中里村の恐竜センターには集合時間30分前に到着。 一番乗りと思って喜んでいたら皆さんは既に到着していて別の場所に集合していた。(^^;
 全員集合したところで、まずは赤岩沢の大滝「幻の滝框」を目指す。 野栗沢川沿いの林道をほぼ終点となる赤岩橋まで登り、車を止め身支度開始。 ここには今年完成したばかりの真新しい堰堤があったが、その上はもう静かな沢となっている。
 しばらく登ると左岸より悪谷が合流。 出合にはなかなか立派な滝がかかっている。 道は次第に荒れてきて、所々に現れるザレにはほんの踏み跡程度しか付いていない。 高度のある所も数カ所あるので横断には要注意である。
 連続するきれいな小滝を右下に見ながら長いザレを横断すると、右岸より水量の多い支沢が合流する。 鳶八さんの情報によるとこの沢にも15mの両門の滝があるとのことである。 さらにそのすぐ上流で右岸からガレ沢が合流すると、次は左岸より支沢が見事な多段滝となって合流してくる。 落差は80m以上あるだろうか? 普段はほとんど水流が無いそうだが、今日は水量豊富でラッキーであった。 ここから本流奥には滝框ゴルジュ入り口の5m滝が勢いよく落下しているのが見えた。

滝框入口5m滝
滝框入口5m滝
oooooo 手前10m滝と滝框
手前10m滝と滝框
oooooo 滝框を見上げる
滝框を見上げる

 5m滝は右壁を直登だが、鳶八さんのルート工作のおかげで楽々クリア。 滝上には続いて4mのチョクストン滝がかかる。 ここは右岸をへつり気味に滝下に渡り左側水流中を直登。 途中は手がかりのない岩となっているが、ここも鳶八さんルートで難なくクリアする。 そしてこの滝上に出ると手前に10m滝を従えた滝框全景が見えたのであった。
 この出会いはまさに感動もの! 滝は予想を遙かに超える落差、そして素晴らしさであった。 両神山周辺域にこれほどの滝があるのはほんとに信じられない気がした。 しかし現実は目の前にある。 しいて難点を言えばちょうど逆光となり撮影が非常に困難になっていたことだけだ。
 この場でしばし見とれていたが、滝壺に至るにはさらに手前の10m滝を越えなくてはならない。 ここは右岸を3m程登ってから水平トラバースし、右岸水流沿いを登っていく。 やや高度感があるが、ここも鳶八さんルートによりクリア。 10m滝上は別天地であった。

本流35m大滝1
本流35m大滝1
oooooo 真下から見ると....
真下から見ると....
oooooo 本流35m大滝2
本流35m大滝2

 今日はいつもより水量は多いとのことだが、それにしても凄い滝である。 35mという落差でしかも宙を飛ぶ直瀑となると両神山域はもちろんのこと奥秩父全域でもお目にかかれないのではないかと思える姿だ。 しかもすぐ隣にはほぼ同じ落差にて支沢が滝となって落下しているのである。 この風景はまさに全国級といって良いのではないか? とにかく対面して身震いのする滝であるのは間違いないだろう。
 滝下ではしぶきが霧状に飛び散って飛沫浴にも最適な所だ。 まあこんな場所で飛沫浴できるなんて最高の贅沢である。 またこの滝は別名「風折の滝」とも呼ばれるらしいが、その名のごとくちょっとした風向きの変化で滝のスタイルが逐次変化する様子も感動的だった。

(所ノ沢)

 赤岩沢の次は所ノ沢へ向かう。 野栗沢川を車で少し下った所で左岸から合流する沢が所ノ沢だ。 沢沿いの林道を大きな堰堤まで車で入る。 林道終点のこの堰堤はなんとも不思議なスタイルである。 堰堤脇から左岸の山道を行くともうひとつ、大きな堰堤がある。 この堰堤もちょっと普通とは違う形だ。 堰堤を越えてさらに進むと座禅小屋跡があり、通常の道はここまでで後は沢歩きとなる。
 途中、小廊下と呼ばれるゴルジュを右下に見ながらどんどん登っていくと5m程の滝が現れる。 ここは左岸を大高巻きだ。 途中、危ういトラバース地点があるが、ここも鳶八さんルート工作により楽々クリア。 高巻きが終了すれば大滝はもう目の前である。

大滝手前5m滝
大滝手前5m滝
oooooo 大滝前にて
大滝前にて
oooooo 25m2段大滝
25m2段大滝

 赤岩沢滝框の大滝とは異なり、この滝は2段の斜瀑となって落下している。 豪快さは無いが風情のある好瀑である。 周囲の景観もなかなかで、とくに大滝右岸はもの凄い大岸壁となっている。 高さは100m以上は間違いなくありそうだ。 見上げればハングアップした大岩が今にも落っこちそうになっていてちょっと恐ろしげな場所でもある。
 16時を過ぎ、空気が次第にひんやりとしだしたのを見計らって滝を後にした。 この頃になると早朝からのハードスケジュールがたたり、車に辿り着くまでが非常に長く感じたのであった。

(エピローグ)

 帰路、野栗沢川本流にかかる龍神の滝に寄ってみた。 あまり期待はしていなかったのだが、実際に見てみると予想よりだいぶ大きな滝でなかなかのものではあった。 ただ、今日はそれ以上の素晴らしい滝をたくさん見てきた後だったのでどうしても見劣りするのはしかたないところである。 ちなみにもうひとつ、帰路途中の神流川本流に蛇木の滝というのもあったのだが、ここはもはや訪問する意味もなさそうだったのでパス。 児玉IC手前のすかいらーくにて軽く打ち上げを行った後、解散。 皆さん、どうもお疲れ様でした。

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