宝川ナルミズ沢より大烏帽子山、朝日岳探訪報告


(99年10月9日)


<99'10.9 歩行記録>

林道ゲート(3:50)〜渡渉点(5:40-50)〜大石沢出合(6:30-45)〜2俣(8:00-05)〜
源頭草原(8:30-45)〜稜線(8:55)〜大烏帽子山(9:05-35)〜ジャンクションピーク(10:40)〜
朝日岳(10:55-11:10)〜大石沢出合(11:55-12:10)〜渡渉点(12:50-13:00)〜林道ゲート(14:35)

サーバ容量制限による画像リンク切れがある場合はご容赦下さい。m(_o_)m
-----------------------------------------------

 本日は利根川水系宝川ナルミズ沢を遡行して大烏帽子山、朝日岳に登頂する「桃源郷ルート」に再チャレンジした。
 前回は天候に恵まれず、源頭部から稜線にかけての素晴らしい桃源郷風景を眺めることが出来なかったが、今回は秋晴れのもと素晴らしい風景を思う存分に楽しむことが出来た。

 出発は午前1時。 いつも通りに途中のコンビニで食糧を買い込み、仮眠を取りながら水上ICへと向かう。 水上ICから奥利根方面へ向かい、途中で宝川方面への林道に入り、前回同様に温泉宿を過ぎて500mくらいの所に車をデポする。 ここからしばらくは懐中電灯を頼りの林道歩きだ。

 渡渉点に着く頃にはちょうど明るくなった。 天気は快晴で嬉しくなる。 そしてさらに嬉しいことに水量が前回の半分も無い。 そのため今回は渡渉するまでもなく、岩を飛んで楽々対岸に到着。 そのまま登山靴で先に進んだ。
 途中のウツボギ沢も水量は少なく楽勝で通過。 その後の登山道も所々でぬかるんではいたが、登山靴で歩くのには特に支障もなくあっさりと大石沢の出合に到着。 時刻は予定よりだいぶ早く6時30分であった。 ここで渓流シューズに履き替えて本谷へと下降する。

3m滝
3m幅広滝
oooooo 魚止め滝
8m魚止め滝
oooooo 魚止め上ナメ
魚止め滝上のナメ

 大石沢出合のプールのように大きな滝壺を持った3m滝を左から越えると、その上は綺麗な滝やナメが連続して現れるが難なく越えていく。 左岸よりきれいな支沢が入り、その上はしばらく平凡となるが、やがてトイ状のナメ滝となり右岸より支沢が入るとその先には3m程の大きな滝壺を持った幅広の滝が現れる。 ここは右側を灌木の根元を掴みながらズリ上がるようにして登った。
 実はこの3m滝までに一カ所、滝壺が深くて左岸にどうしても取り付けず、やむなく右岸の笹藪を小さく巻いて越えた滝があったが、正確な位置は忘れてしまった。(^^;

 その先、左岸より美しい滝となって支沢が入るとその先は10m程の長さのトロとなっている。 腰くらいまで水に浸かれば突破できそうだが、ここは左岸の岩斜面を低くトラバースして越えた。 この岩斜面は灌木のホールドおよび細かいスタンスが豊富で意外と滑りにくい岩である。 その上で3m程2段の滝を越えると、最奥に3m程の滝を落とすS字状に曲がった20m程の長さのトロが現れる。 ここは左岸が草原状になっており、そこに明瞭な踏み跡があるのでそれを使って高巻く。 ちょっとぬかるんだ巻き道だがあっさりと抜けられる。 この上は魚止め滝までしばらくゴーロとなる。

 魚止め滝は相変わらず素晴らしい滝だ。 今日は天気も良く滝壺には虹も出来ていた。 前回は右手を巻いて越えたが、今回は右壁を直登してみる。 ホールドスタンスとも豊富で楽しく登れた。
 魚止め滝上には美しいナメが現れ、その後もゴーロとナメが交互に現れるようになる。 やがて右岸に大きな雪の塊を見ると、その先には大きな滝壺を持った8m程の明るい滝が現れる。 この滝は左手をへつるようにして簡単に通過出来るが、真夏ならば滝壺を泳いで正面から攻略するのも面白そうだ。 この滝の上には3m程のナメ状滝があり、それを越えるとすぐに2俣となる。

8m滝
2俣下8m滝
oooooo 最後の滝
草原手前の滝
oooooo 草原
源頭部の草原

 2俣から右俣に入ると、やがて綺麗なナメ滝が現れる。 沢の両岸には草付と低木しか無く明るく開けた風景が本当に素晴らしい。 その上はしばらく平凡な流れとなるが、やがてやや傾斜を増した第二のナメが現れる。 ここから源頭部まではひたすら滝とナメの連続となり素晴らしい風景が続いていく。 途中には8m程のほぼ垂直に落ちる滝が現れるがこの滝は見た目より簡単で左側を楽に直登できる。 またこの先にも小さいながら逆層気味で以外と手こずる滝もあるので、最後まで油断は禁物だ。
 そんな滝々をいくつか越えていくと、やがて山の上とは思えない草原に飛び出る。 ここはガイド等にてその風景を絶賛されている所であるが、まさに「桃源郷」と呼ぶにふさわしい素晴らしい風景が拡がっている。 ナルミズ沢をここまで登ってきた者だけが味わえるご褒美にしてはちょっともったいない気もする様な素晴らしさである。

見下ろす
ナルミズ沢を見下ろす
ooo 朝日岳
大烏帽子山より朝日岳方面
ooo 巻機山
大烏帽子山より巻機山方面

 草原から稜線までは踏み跡も明瞭で10分程で到着した。 そして休む間もなく目の前の大烏帽子山への登りにとりかかる。 既に紅葉に染まったカエデを見ながら10分ほどの急登で大烏帽子山山頂に到着した。 メインルートからは完全に外れているため、この山の山頂に立つのはナルミズ沢を登ってきてなお余力のあるパーティか巻機山までの縦走を兼ねた大学の山岳部合宿のパーティくらいだろうから年間でも数十人くらいだろうと思われる。 しかしながら山頂には遮るもの無く360度の大展望が拡がっていて、上越方面の名山はほとんどその視野に入れる事が出来る素晴らしさである。
 展望を楽しんだ後、ここで靴を履き替え登ってきた道を戻り朝日岳へと向かう。 ここから眺める朝日岳方面の山容はどっしりしていて女性的だ。 前回は目の前数10mしか視界が確認できなかったので、今回の眺めは信じられないくらいである。

山上湿原
朝日岳山頂直下の湿原帯
oooooo 朝日岳
谷川岳遠望(朝日岳山頂)

 大烏帽子山からは相変わらずの笹の海を漕いでいく。 ただし前回と違って尾根上からの眺めが素晴らしかったので、1時間ほどの急登も苦も無くジャンクションピークに到着した。 そして朝日岳へと向かう。 ジャンクションピークから朝日岳への登山道はかなりぬかるんでいたが、天気が良ければそれも苦にはならない。 途中、左手に朝日が原の山上湿原を眺めながら、木道を一気に朝日岳山頂まで駆け上がった。
 朝日岳山頂にはさすがに大勢の登山者が集まっていた。 ここからの眺めも素晴らしく、今日は谷川岳方面が良く見えた。 また直下の湿原の眺めもなかなか見事であった。 車さえなければここから白毛門経由で土合に下りたいところであるが、まあそれは出来ないので宝川温泉方面への下りに取りかかった。
 宝川温泉方面への道に入るとすぐ、山頂直下の湿原の端っこにコンコンと湧き出る泉がある。 すくって飲んでみたが冷たくてとても美味かった。 いつまでもこのままであったほしいと願わずにはいられない所である。
 さて宝川温泉への下降路だが、今回は視界が良好であっという間に大石沢出合に到着。 途中で3名の登山者に会った。 その後も宝川温泉まで3組の沢屋らしきパーティとすれ違った。 みんな連休を利用して沢内で一泊する予定のようだ。 確かに懐中電灯持参で日帰りする奴は普通ではないのかもしれないと思いながら、長い林道をひたすら下っていった。

------------------------------------------------------------

 ナルミズ沢は2度目の挑戦であり、今回は天候にも恵まれて最高の山行を楽しむことが出来た。 上越方面の谷はそろそろ冬支度となるので、来年の8月くらいまでは訪れることも出来なくなるが、次回は白毛門沢あたりに挑戦し、その後は湯桧曽川本谷とか赤谷川水系あたりにも挑戦してみたいと思う。

------------------------------------------------------------

(滝の先頭ページに戻る)  (山の先頭ページに戻る)