利根川水系宝川ナルミズ沢探訪報告


(99年9月24日)


<99'9.24 歩行記録>

林道ゲート(3:45)〜林道終点(5:05-10)〜渡渉点(5:55-6:10)〜大石沢出合(6:50-7:00)〜
2俣(8:20-25)〜稜線(9:30)〜ジャンクションピーク(10:35-45)〜朝日岳(11:00-10)〜
大石沢出合(12:15-25)〜渡渉点(13:05-30)〜林道終点(14:15-50)〜林道ゲート(16:00)

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 本日は利根川水系、有名な温泉のある宝川奥地のナルミズ沢を遡行して朝日岳に登頂する、いわゆる「桃源郷ルート」にチャレンジした。
 あいにく天候が悪く源頭部から稜線にかけての素晴らしい桃源郷風景は眺めることが出来なかったが、五つ星の人気ルートらしく、それ以外では期待以上の満足度を得ることが出来た。

 出発は午前1時30分。 心配していた台風はだいぶ西よりにそれ、関東域ではその影響は殆ど無さそうで天候はとりあえず晴れであった。 途中のコンビニで食糧を買い込み狭山日高ICより一路、水上ICに向かう。 水上ICから奥利根方面へ向かい、途中で宝川方面への林道に入り、有名な温泉宿を過ぎて500mくらい行くと早くも通行止めゲートとなった。 もう少し奥まで車で入る予定であったがしかたなくここから歩くことにする。 身支度を整え、懐中電灯を頼りに真っ暗な林道を歩き出した。 時刻は3時45分であった。

 暗くて不気味な林道をひたすら歩くと1時間少々で林道終点に着いた。 まだかなり暗かったのでそのまま懐中電灯を頼りに登山道を渡渉点に向けて歩き出す。 以外とアップダウンの多い嫌な道だった。 途中、眼下に八宝滝が眺められるあたりまで来るとあともう一息で、渡渉点には予定通り6時前に到着した。

 さて渡渉点だが、本日は水量が多く濡れずに渡るのは不可能だったので、ここで渓流シューズに履き替えることにする。 なんとか川を渡り登山道を5分も歩くとウツボギ沢の出合に到着。 ここは広河原と呼ばれている所で、明るく開けた河原が拡がっている。 登山道はこの先もずっと右岸に着けられているが、だんだんぐじゃぐじゃなぬかるみ道になってくる。 途中では完全に川と化している部分もあったので、渓流シューズで歩くにはちょうど良かった。 大石沢出合には予定より早く7時前に到着した。 ここで大石沢を少し下って本流の大きな滝壺を持った3m滝下に出る。

魚止め滝
魚止め滝(8m)
oooooo 魚止め滝
魚止め滝近影
oooooo 8m滝
明るい滝(8m)

 大石沢出合の3m滝を左から越えると、その上は綺麗な滝やナメが連続して現れる。 また左右からは多くの支沢が合流してなかなか素晴らしい渓谷美である。 魚止め滝までは高巻きを要する滝やゴルジュがいくつかあるが、いずれもハッキリした踏み跡があるのでルートを誤らなければ特に問題は無いだろう。
 魚止めの滝はなかなか立派な滝である。 落差は8m程であるが大きな滝壺と幅広の姿が素晴らしい。 この滝は右手を登って簡単に越えられる。
 滝上は明るく開け、途中では大きな雪の塊などを見てさらに進むと大きな滝壺を持った8m程の明るい滝が現れる。 この滝は左手をへつるようにして簡単に通過出来るが、真夏ならば滝壺を泳いで正面から攻略するのも面白そうだ。 この滝を越えるとすぐに2俣となる。

第一ナメ
2俣上最初のナメ
oooooo 第二ナメ(1)
第二のナメ滝
oooooo 第二ナメ(2)
第二のナメ近影

 2俣から右俣に入ると沢はさらに明るさを増して、やがて綺麗なナメ滝が現れる。 雪国の沢はどこもそうなのか分からないが、沢の両岸には草付と低木しか無く明るく開けた風景が本当に素晴らしい。 そんな中、岩の上をひたひたと歩く気分は最高である。
 最初のナメを過ぎると次にはやや傾斜を増した第二のナメが現れる。 相変わらず素晴らしい風景の中を快適に登っていくと、その上はナメ滝のオンパレードであった。
 しばらく登ると8m程のほぼ垂直に落ちる滝が現れる。 この滝は見た目より簡単で左側を楽に直登できる。 この滝を越えると沢は次第に源頭の雰囲気となるが、小さいながらも以外と手こずる滝もあるので、最後まで油断は禁物だ。
 そんな滝々をいくつか越えていくと、やがて山の上とは思えない草原に飛び出る。 ここはガイド等にてその風景を絶賛されている所であるが、今日はあいにく霧が立ち込めてその風景を満喫することは出来ず、非常に残念であった。

ナメ続く
どこまでも続くナメ
oooooo 8m滝
左壁を登る8m滝
oooooo 源頭部ナメ
源頭に近いナメ

 草原から稜線までは踏み跡も明瞭で10分程で到着した。 ただしもの凄い風が吹き荒れ、東から西へ雲がどんどん流れていく。 視界もあまり良くないため、休む間もなく安全地帯に向けて出発する。 靴を履き替える時間も無いので、渓流シューズのままで山歩きをすることにした。 ジャンクションピークまでは踏み跡こそあるものの殆どが笹藪に覆われていて、悪コンディションの中ルートを外さないように細心の注意を払って進む。 ジャンクションピークで普通の登山道に合流した時はさすがにホッとした。
 ここから15分程の朝日岳の山頂も風とガスは相変わらずで、とりあえず山頂には立ったが足早に退散する羽目となった。 宝川方面への下降路に入り、草付と露岩地帯のトラバースが終わって道が林に入るとようやく風はおさまった。
 ただし、途中からは雨模様となり、帰りの車デポ地迄の道のりはとても長く感じられた。

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 上越方面の谷への挑戦は仙の倉沢西ゼンに次いで2度目だったのだが、天候の急変はいつも頭に入れておかないといけないというのが今回の最大の反省点であった。 秩父や奥多摩方面に比べると、上越国境方面の山は天候の急変が著しいとは聞いてはいたが、それを身をもって実感することになった山行であった。
 今回の反省を生かし、次回は白毛門沢あたりに挑戦し、その後は湯桧曽川本谷とか赤谷川水系あたりにも挑戦してみたいと思う。

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