谷川岳山系 仙の倉沢西ゼン探訪報告


(99年9月5日)


<99'9.5 歩行記録>

土樽駅下(5:00)〜毛渡沢出合(5:40)〜渡渉点(6:25-40)〜
東ゼン出合(7:30-40)〜第一スラブ上(8:20-30)〜第二スラブ上(9:40-50)〜
踏み跡入口(10:25)〜稜線(11:05-30)〜平標山(11:45-12:10)〜
渡渉点(14:25-45)〜毛渡沢出合(15:30-35)〜土樽駅下(16:20)

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 本日は会社仲間の森くんと共に上越谷川岳山系にある日本百名谷「仙の倉沢西ゼン」の遡行にチャレンジした。 大スラブに囲まれた多くの滝は想像以上の素晴らしさであり、大変充実した遡行を楽しむことが出来た。

 出発は午前2時30分。 天気は快晴で絶好の遡行日和となりそうな感じであった。 途中のコンビニで食糧を買い込み、狭山日高ICより一路、湯沢ICに向かう。 湯沢ICには予定より早く4時30分に到着。 道はまだ暗かったが、とりあえず平標山への登山道へと向かい、土樽駅近くの鉄橋下付近に車を止めて歩き出す。 時間は5時ジャストであった

 林道を15分ほど歩くと車止めゲートがあり、既にここまで車を乗り入れていたグループが何人かいた。 身なりからして殆どが沢屋のようだったので、本日のトップを死守すべく先を急ぐ。 途中で二人のパーティを追い抜き、どうにかトップでの挑戦権を得ることが出来た。
 林道は毛渡沢出合の吊り橋まで続き、そこからは登山道となった。 途中では河原歩きもあり岩の黄ペンキを頼りに歩いていく。 また、所々にぬかるみもあり、少々歩きにくい道であったが、吊り橋から1時間弱で渡渉点に到着した。 登山道は渡渉点で沢を渡り、そのまま河原を50mくらい登ったところで右手の斜面へと続いているが、入口がちょっと分かりずらいので登山の場合には要注意だ。

 渡渉点で渓流シューズに履き替え、足ごしらえをしていよいよ遡行開始である。 東ゼンの出合までは平凡ながら随所に小滝が現れ、飽きることなく1時間弱で東ゼンの出合に到着した。

東ゼン前
東ゼン出合手前
oooooo 西ゼン入口
西ゼン入口のナメ
oooooo 続くナメ
どこまでも続くナメ

 東ゼンの出合はなかなか素晴らしい景色である。 まず東ゼンは小さなナメ状の滝で始まっているが、そのはるか上部には落差60mの大滝が険しげな姿を見せている。 それに対して西ゼンは明るいきれいなスラブの上を延々と流れるナメ滝で始まっている。
 最初のナメ滝は右手の草付帯を巻き気味に越えていく。 人気の沢だけあって踏み跡はなかなか明瞭だ。 この滝を越えても小さなナメ状の滝が大スラブの上に延々と続いていて、この付近はまさに絶景である。

 6m程のチムニー状の滝を左から越えると、いよいよ最初の第一スラブの始まりである。 入口には6m程の立派な滝があるが、この滝を越すと大きく開けたスラブの上を100m以上にわたって流れ落ちる第一スラブとなる。 ここはさほど傾斜もないので左右どちらかの歩きやすいルートを探って登っていく。 ただし、スラブ上には不安定な石ころがゴロゴロしているので落石には要注意である。

滝(1)
途中のチムニー滝
oooooo 第一スラブ
第一スラブ入口の滝
oooooo 15m2段滝
15m2段滝

 第一スラブが終了すると15m2段の滝が現れる。 この滝を越えると、沢がやや左に曲がっているが、その先にははるか上部より水を落とす200mの第二スラブ滝が現れる。
 とにかく想像をはるかに超える落差とスケールの滝だ。 写真などではとても表現できるものではないことは一目瞭然であったが、それでもひたすらシャッターを押す。

 第二スラブは落差10m程の滝で始まるが、ここは右手のガレ状の岩壁を登って高巻く。 踏み跡からしてこれが正規ルートのようだったが、スラブの上方に出ると足場は無くなり先が閉ざされていた。 はてどうしたものか? と周りを観察すると小さな灌木の根本にシュリンゲが3本据え付けられていた。 どうやらここを下って最初の滝上のテラスに出るのがルートのようだ。 しかたなくザイルを取り出し、この岩斜面を斜めに下る懸垂下降で下降した。 垂壁ではないので意外と楽な懸垂である。
 最初の滝上からはしばらく左側を登り、最後の滝下で右側にトラバースしてこの滝を右から巻き気味に越えると第二スラブは終了である。 技術的にはさほど困難な滝ではないが、その反面とにかく高度感は満点である。 落ち口からはるか下方に数名のパーティが米粒のように見えた時は、さすがにその高度の凄さを実感した。

スラブ下
第二スラブの全景
oooooo スラブ上
第二スラブ上の滝
oooooo 遠望
登山道より遠望

 第二スラブの上はすぐに8m程の2段滝があるが、これを越えると滝場は殆ど終わりで平凡な流れとなる。 ただし付近は明るく開け、高山植物がたくさん咲いていてとても気分良い所である。 しばらくすると左手より水量比1対3で支沢が入るがここは右の本流へ。 次にすぐ水量比1対1の2俣となるが、ここも右の沢に入る。 小さな滝を越え、水流沿いに忠実に詰めていくと右手にはい上がるような踏み跡が確認された。
 最初は背丈をはるかに超える笹藪の中を、笹をかき分けての突進が続く。 いい加減嫌になってくる頃、だんだんと笹の背丈が低くなり、沢から40分ほどで池塘が点在する尾根の上に飛び出した。 この付近の風景もなかなか素晴らしい。 藪漕ぎの疲れもあり、ここで靴を履き替え大休止とする。

 大休止後は平標山の山頂へ向かう。 ある程度予想はしていたが、山頂は凄い人混みであった。 本来ならば素晴らしい景色を楽しみながら大休止といきたいところだったが、とてもそんな気にはなれずにさっさと下山にかかってしまった。

 下りの平標新道は急勾配の上に木の根等があちこちに露出していて、とても歩きにくい道であった。 途中、ところどころで西ゼンや東ゼンの雄大な眺めを楽しめたことは救いであったが、渡渉点に辿り着いた時は両足はパンパンになっていた。
 ここから先の車デポ地までは、今朝方歩いた時とはまるで逆の非常に長い道のりに感じられた。

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 上越方面の谷への挑戦は今回が初めてだったのだが、とりあえず初回としては上々の内容であった。 次回は白毛門沢あたりに挑戦し、その後は湯桧曽川本谷とか赤谷川水系あたりにも挑戦してみたいと思う。

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