小森川S沢左俣遡行報告


(99年3月28日)


<99'3.28 歩行記録>

ほうのき橋(5:50)〜S沢2俣(6:25)〜左俣最初の2俣(6:55)〜
ゴルジュ上(7:50-8:15)〜梵天の頭(9:30-40)〜大峠(9:55-10:10)〜
白井差小屋(11:00)〜ほうのき橋(11:10)

注意!
・S沢および大峠からの下山路は私有地です。

サーバ容量制限による画像リンク切れがある場合はご容赦下さい。m(_o_)m
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 本日は昨日に引き続き両神山系小森川上流部S沢の探検に出掛けてみた。 本当は石船沢から狩倉岳に登ってみようと思っていたのだが、ちょっとパワーに自信がなかったのと昨日に下小屋沢右俣のゴルジュに行けなかったことから再度S沢に挑戦してみることにした。

 まあ、そういう訳で本日の目的は右俣のゴルジュであったのだが、ふとしたことから予定は大幅に変わってしまった。
 間違いの元は右俣のゴルジュに入る前に左俣を少し覗いてみようと思ったことである。 昨日の雰囲気からして左俣はすぐに水が涸れてしまいそうだったので、1時間程で戻ってくるつもりだったのだ。
 さて左俣に入るとすぐに最初の滝(F1)が現れる。 ナメ状10m程のきれいな滝である。 この滝の上はしばらく滝らしい滝は無いが水量は予想に反して全く減る気配が無かった。 また昔の作業道跡が左岸にしばらく続いているので沢を登るのもさほど苦にならない。
 こんな感じでどんどん沢を登っていくとやがて両岸が狭まったゴルジュ状の谷となった。 ゴルジュ入口には2m程の滝(F2)があるが、特に問題なく登っていける。 この滝上も両岸は狭まった状態が続くが滝らしい滝は無く左岸には相変わらず作業道の跡が続いている。 しばらく行くと両岸が開けて明るくなり最初の2俣となった。

 左手から注ぐ支沢には水流は無く、本流も2俣付近では伏流となっていて「そろそろ引き返すかな」と思ったのだが、耳を澄ますと何やら本流の奥から水の流れる音が聞こえてくる。 もうちょっと覗いてみるかなと本流をさらに登ってみると水流が再び現れ、さらに沢が左に曲がったすぐ先には何と10m程の直瀑(F3)がいきなり現れた。

左俣F1
左俣F1
oooooo 左俣F3
左俣F3
oooooo 左俣F3上
左俣F3上部

 上流部にもかかわらず水量は豊富で形も良く「なんでこんなところにこんな滝が?」とS沢の奥深さを改めて感じた。 さてここまで来るともう後には引けない。 そもそも今日は右俣のゴルジュに挑戦しに来たので、ラッキーなことに沢登りの装備はフル装備でのぞんでいる。 ここはもう少し登ってみるっきゃないなと思い、この滝を右手より巻いて滝上に出た。 下から見ると恐そうな巻き道だったが、実際に挑戦してみると意外と簡単に滝上に出ることができた。
 滝の上部に出ると両岸が狭まり沢の表情は一変する。 まだ氷がへばりついた小滝を超えると奥の2俣に出た。 ここで左手から水量比1対2の支沢がそそぎ込む。 この支沢を少し登ると奥には2段15m程の滝が上段を凍りつかせたまま落下していた。

 さて本流はどうかというと8mの滝(F4)がかかっている。 この滝の両岸は断崖となっており、どう見ても巻くのは相当難しそうだ。 どうしようかと悩みつつ再度滝を見ると流水の中のホールド&スタンスが意外と豊富そうである。 滝の落差を考えてもここは直登しかないと判断し濡れるのを覚悟で取り付いてみた。 予想通りホールド&スタンスは豊富だったが、上部では倒れかかった木の枝をだましだまし掴んで何とか滝上に出ることができた。 ただルートはうまく取れたようで濡れるのは最小限で済んだようだ。

左俣F4
左俣F4
oooooo 左俣F5
左俣F5
oooooo 左俣F6
左俣F6

 滝上には休む間もなく次の10m3段滝(F5)が現れる。 この滝も手頃なホールド&スタンスを探し出して何とか直登で乗り切ったが、最上段ではそれがあまりなくかなり苦戦を強いられた。
 さらにその上には上部がナメ状となった10mの滝(F6)が現れる。 この滝もとりあえず直登するが、上部では高度感があり岩壁はヌメっていて意外と緊張する滝だった。

 この滝を越えると核心部のゴルジュは終了となり、水流もかなり減ってくる。 そして大きな岩をいくつか越えると右手には炭焼き小屋の跡が現れた。 炭焼き小屋の跡があるということはどこかにエスケープルートがあるものと思い探したが、見つけることは出来なかった。 本流は水流も減り何やら藪沢の様相となってきたので、しかたなく炭焼き小屋跡の後ろに続くガレを登り尾根に上がることにした。 ガレは予想以上に急だったが何とか尾根上に出るとかすかな踏み跡が付いていた。 この踏み跡をたどり1時間ちょっとの藪との格闘の末、登山道に飛び出した。 梵天の頭のほんの少し西側であった。

 中双里からの両神山登山道はあまり一般向きではないと思うが、尾根状の道は良く整備されていて快適だった。 そして辿り着いた大峠は立派なベンチがあり明るく気持ちよい峠だった。 峠からは石船に下るかすかな踏み跡もしっかり確認できたので次回の狩倉岳攻略が少し楽になった気がする。
 峠から白井差への下山ルートは今日登る予定だったS沢右俣上流部の沢沿いを下る道でなかなか素晴らしいルートである。 右俣のゴルジュ付近では道は大きく沢から離れてしまうので沢の様子は分からなかったが、滝音らしき音は沢底からしっかり聞こえていたようだ。
 いつかまた来てみたいと思いつつ、白井差小屋を目指して下っていった。

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