薄川七滝沢瀑&みな探検記


(98年12月12日)


 本日は瀑さんと共に両神山系薄川七滝沢の遡行にチャレンジした。 目的は以前から気になっていた「通らず」のゴルジュ通過と、七滝ゴルジュの観賞である。 天気は快晴で12月としてはかなり暖かく、七滝沢の魅力を十分に味わうことが出来た一日であった。

 日向大谷の駐車場に7時に集合。 私が到着後、約5分で瀑さんも到着した。 さっそく瀑さんより貴重な資料を頂く。 特に「原全教」さんの地図の詳細さには驚かされた。
 登山道入口で登山者カードを記入して、まずは会所に向かう。 対岸の滝ノ沢や辺見岳などを眺めながら歩いていると、いつのまにか会所を過ぎて登山道が七滝沢を渡る遡行開始点に到着した。 ここで渓流シューズに履き替えいよいよ遡行開始だ。

 ゴーロ状の沢をしばらく進むと最初の滝に到着した。 ガイドにも載っていない5m程の小さな滝だが、滝の下半分が朝日に照らされ滝壺の水に反射した光がとてもきれいに見えた。 また今回は水量が少なくて良く分からなかったが、この滝は本流と支流の長井屋沢との合流瀑ともなっている。 ふと上を見上げると岩と木々の間から快晴の青空が見えて、とても気分が良い所であった。 新緑や紅葉の季節だったらさぞかし美しいだろうなあ..と思いつつ先に進む。

 次に現れたのが岸壁を抉るような大きな滝壺を持つ5m程の滝であった。 滝ノ沢の間の滝を左右対称にしたようなきれいな滝で、ガイドに載っていないのが不思議なほどの良い滝だった。 右側から滝を越え、滝壺を見下ろすと撮影中の瀑さんがいっしょに見えた。 こんな無名の滝が突然と現れるところはいかにも七滝沢らしいと思う。

 しばらく進むと沢は次第にゴルジュ状になってきて、行く手にはついにガイドにも載っている6mの滝に到着した。 大きな滝壺を持つ美しい滝であった。 この滝の直登は以外と簡単で左手から取り付き水流の真ん中やや左よりのルートを登ると滝上に出られる。 ただし水量が多いときは大変かもしれない。 巻き道は左側で、少し戻って岩の斜面を10m程登った後、横にトラバースするように巻くと滝上に出る。 2カ所ほど滑りやすい所があったのでザイルを出して補助をした。

6m滝
通らず6m滝
oooooo 6m滝
6m滝近景
oooooo 20m滝
通らず20m滝

 滝上では両岸の岸壁が狭まり、ゴルジュがさらに険悪なムードになってくる。 そして間もなくハイライトでもある「通らず」の20mの滝が現れた。 何故か山渓のガイドに載っている8mトイ状の滝は存在しなかったようで滝の特定に手間取ったが、上部を偵察に行くとやはり間違いなく通らずの大滝であることが判明した。 手前には3m程の深い淵を持つ滝があって直下までは近づけなかったが、周囲の景観にマッチしたなかなか見事な滝だ。

 この滝越えは右側からの大高巻きとなった。 滝手前の小尾根状の斜面をよじ登り、途中から左手にトラバースして滝上を超えていく。 滑ったら谷底まで一気に行ってしまいそうなところもあり慎重に進む。 この巻き道は沢に降りる最後の部分が崖になっており、ザイルで補助をしてなんとか滝上に出ることが出来た。

 滝上ではゴルジュはまだ続いていた。 途中で簡単そうでなかなか手強い淵越えを通過すると大岩に挟まったような3m程の滝が現れた。 この滝は左側の古い流木を利用して越えるのだが、木はかなり腐り気味であまりあてにできず苦労する。 滝を越えて振り返ると大滝落ち口が良く見えた。 沢はその上で右に曲がり、その先すぐに5m程の滝が現れる。 これは山渓ガイドのF4に相当する滝で、小さいながらもきれいな滝であった。 この滝を左手を巻いて越えると通らずのゴルジュは終了である。 滝上はゴーロ状の渓相になっている。

 5m滝上から瀑さんが発見した山道を少し登るとあっさりと登山道に合流した。 入口は分かり難いがエスケープルートとしては十分に活用できる道である。 ここからは白滝まで、この登山道を利用して登ることにした。

4m滝
通らず5m滝
oooooo 白滝
白滝
oooooo ゴルジュ
ゴルジュ奥の滝

 白滝はかなり水量が少なめではあったが、相変わらず美しい姿を見せてくれていた。 時間は12時を廻っていたので、ここで昼食タイムにした。 コンビニのおにぎりが何故かとっても美味かった。
 昼食後、瀑さんは白滝の撮影モードに入った。 そして私は白滝上のゴルジュを拝見するために左手の斜面を登っていった。 脆くて危なっかしい岩を登り、白滝の上付近と思われる岩上から下を覗くとそこは白滝の上に懸かる20m程の滝の上部であった。 険悪そうなゴルジュの奥にはさらに15m程の滝が落ちていて、その上は沢が左に屈曲していて全体は見えなかったが、さらに数10mの滝らしきものが確認できた。
 このゴルジュは全体が赤っぽい岸壁で構成されており、上部は殆どオーバーハングとなっていて写真などではとても表現できないような、なんだか吸い込まれそうなとても恐ろしげなゴルジュであった。 下りは先程苦労して登った脆い岩壁をどうしてもフリーで降りることができず、やむなく7m程の懸垂下降でクリアした。 目的としていた赤滝こそ確認できなかったが、貴重なゴルジュを拝見できたので満足であった。

 14時過ぎに白滝を出発。 下りは快適なペースであっさりと日向大谷に戻ってきた。 途中のコンニャク村というところで瀑さんに「みそおでん」をごちそうしてもらった。 特大のこんにゃくでびびったが、なかなかの美味であった。 今度来たらまた寄ってみようと思いながら、瀑さんと別れて帰路についた。

------------------------------------------------------------

(滝の先頭ページに戻る)