両神山系薄川滝ノ沢探訪報告


(98年11月23日)


 本日は両神山系薄川支流、滝ノ沢を遡行して辺見岳に登るルートにチャレンジした。 昨夜より山沿いには雪が降ったという情報を得ていたので、とりあえず行けるところまで行ってみようという気持ちで出掛けてみた。

 小鹿野町から両神村に入り、薄川沿いの道を登っていく。 バス通りのためか途中まではかなり広い道である。 だが最後のバス停と思われる広場を過ぎると道は急に狭くなり、対向車に注意しながら進む。 左手の渓流釣り場を過ぎると道は大きく屈曲しながら日向大谷の集落へと登っていく。 途中、左手に腰越の滝入口と書いた看板があったので、その脇の駐車スペースに車を止める。 道の反対側には両神山周辺の案内図があり、その中に滝ノ沢の玉すだれ滝がしっかり出ていたので驚いた。 こんな滝には普通の人は行かないと思われるが、まあこれもご愛敬である。

歩道入口
遊歩道入口
oooooo 案内図
周辺案内図

 明るくなるまで待って6時半に出発。 腰越の滝入口より山道を下っていくと薄川沿いの山道となり、すぐに左側より滝ノ沢が合流している。 腰越の滝は薄川本流にあるのでそのまま本流沿いの山道を行くとすぐに腰越の滝に到着した。 落差はさほど無いが、深く大きな滝壺を持つなかなか立派な滝である。 しばらく観賞した後、滝ノ沢出合に戻った。

 滝ノ沢出合よりしばらくは左岸に山道があるので、これを利用して登っていく。 振り返って出合を眺めるとなかなか良い雰囲気だ。 正面には小滝の奥にきれいなナメ滝が現れ、その先には小さいながらも形の良い5m程の滝が落ちている。 ここらあたりまでが最初の見所であるが、これを過ぎる山道のトレースも次第に不明瞭になり、沢も平凡なゴーロ状になってくる。 落ち葉の下の水流にはまらないよう、注意しながら登っていく。

 平凡な沢をしばらく登ると目の前にはこの沢のハイライトのひとつでもある間の滝が現れた。 予想していたより小規模な滝であったが、なかなか綺麗なまとまりのある姿をしている。 周囲に良くマッチした素晴らしい滝だ。 大滝も良いが、たまにはこのような小滝を訪れてみるのも良いものである。
 間の滝を左手より巻き気味に越えると、その上には12m2段滝が現れる。 ここも左側を巻き気味に越えていく。 急なガレ状の斜面をトラバース気味に巻くのでスリップには要注意の場所だ。 この滝を越えると沢はまた平凡な流れとなる。

間の滝
間の滝
ooo 12m2段滝
12m2段滝
ooo 親指岩付近
親指岩付近
ooo 玉すだれ滝
玉すだれ滝

 途中、親指岩と思われる岩が沢の真ん中にあった。 この付近から昨夜降ったと思われる雪で、沢全体が雪景色となってきた。 親指岩の脇をすり抜けるように越えて先に進むと、前方の木々の間からこれから目指す2つコブの辺見岳の姿が見えた。 だが周囲の雪景色は次第に鮮明になってきて先行き不安になってきた。

 このあたりから水流は殆ど無くなり、沢の中の比較的雪の少ない所を探しながら登っていく。 しばらくして再び水流の音が聞こえてくると、左手より支沢が合流し、右手奥の本流には玉すだれ滝が姿を現した。 水量こそ少なめだが、落差40mにおよぶ見応えのある高瀑である。
 滝下から見上げると、名前の如く途中から水流が玉すだれのようになって落下しているのが良く分かった。
 滝の右手下には、小さな洞窟があり、中には小さな石像が2体納まっていた。 この洞窟の中から滝を見ると、あたかも裏見の滝といった感じがする。 実際には横見となるのだが.... 落水の後ろの雪景色がまぶしかった。

 さて、しばらく玉すだれ滝を観賞した後、右側の高巻きルートに取り付いた。 しかし、さすがにここまでくると積雪は5cm位になってきて、一面銀世界の様相になってきた。 おまけに落ち葉の上の雪は信じられないように良く滑る。 こんな中、とても辺見岳までは行けそうもないと判断し、高巻き途中で断念して引き返した。 まあ、玉すだれ滝まで来られたからとりあえず良かったのかもしれない。

 下りはスリップに注意しながら、ゆっくりと歩いた。 途中、木の葉の上の雪が風に吹かれてサラサラと降ってくるという、なかなか良いムードの沢下りとなった。
 最初は辺見岳まで登るつもりで気合いを入れて歩いたので、車に戻ってきたらまだ10時前だった。 せっかくここまで来たのだからどこか他の滝にでも寄ってみようか、などと考えながら気が付いたら家に着いてしまった。

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