ドンドコ沢より鳳凰三山探訪報告


(98年10月3日)


 快晴の秋晴れの下、南アルプスの名峰で日本100名山でもある鳳凰三山にチャレンジしてきました。 ルートは途中に素晴らしい滝がたくさんあるドンドコ沢からの瀑見ルートを選びました。 日帰りでの周回は時間的にかなりきつかったですが、南アルプスの素晴らしい風景を楽しむことができて大満足の山行となりました。

<98'10.3 歩行記録>

小武川林道の駐車場(5:20)〜南精進ヶ滝(6:30-40)〜鳳凰の滝(7:05-15)〜
白糸の滝(7:55-8:15)〜五色の滝(8:40-9:10)〜北御室小屋跡(9:30-35)〜
鳳凰小屋(9:50-10:00)〜地蔵岳(10:50-11:05)〜観音岳(12:25-45)〜
薬師岳(13:00-05)〜最初の林道(14:50)〜小武川林道(15:15)〜駐車場(15:25)

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 目指す鳳凰三山は我が家からは少し遠いので朝2時の出発となりました。 八王子から中央高速道に乗って甲府昭和で降ります。 さすがに眠かったので途中で2回程仮眠を取りました。
 小武川林道はほとんどダートでしたが、以外と走りやすい林道でした。 ただ、この時期の朝の5時前では、さすがに周囲は真っ暗でかなり怖かったです。 途中で右手に青木鉱泉への道を見送り、さらに進んで大きなカーブを2つ過ぎた先に適当な駐車スペースがあったので車はここに止めます。 まだ5時前だったのでとりあえず身支度を整え、明るくなるまで待つことにします。 空には信じられない数の星が見えていて、天気は快晴のようでした。

 5時20分、明るくなってきたので出発します。 林道を少し下り、大きなカーブ地点からドンドコ沢の砂防堰堤の方に向かいます。 地図ではこの堰堤の下を渡って登山道に出るように書いてありましたが、水量が多く渡るのにはかなり苦労しました。 川の左岸にはとりあえず登山道らしきものがありましたが、台風の被害と堰堤工事とで、しばらくはハッキリしない道が続きます。 ただ目印は一応ついているので、なんとか迷わずに歩くことができました。
 しばらく歩くと青木鉱泉からの山ルートと合流し、ここからはいよいよハードな山歩きが始まります。

南精進ヶ滝
南精進ヶ滝
ooo 鳳凰の滝
鳳凰の滝
ooo 白糸の滝
白糸の滝
ooo 五色の滝
五色の滝

 山道を登り、沢を二つほど超えると最初の南精進ヶ滝への道の分岐点に到着しました。 滝までは50mと書かれた案内板があるのですぐに分かるでしょう。 ここまでは出だしということもありますが、快調なペースでたどり着いたようです。
 南精進ヶ滝は展望台からはあまりよく見えないので、少し上に登って滝壺付近まで行ってみました。 通常より水量が多い為かもしれませんが、なかなか豪快な滝で、滝壺付近はすごい水しぶきでした。 私が見たところでは滝は段瀑で、展望台のちょうど真下あたりにも豪快な滝がひとつ落ちていました。

 南精進ヶ滝を後にして、さらに登山道を登ると次の鳳凰の滝への道が分岐します。 この分岐道は滝の上でまた登山道と合流していまました。 鳳凰の滝への分岐道に入ってしばらく行くと、さらにまた滝への道が分岐しているのでそちらに進みます。 ごつごつした道を少し行くと、ほどなく鳳凰の滝を展望できる場所に着きました。
 鳳凰の滝も段瀑であり、トータルの落差は相当なものです。 時間もなく滝に近づけなかったのが残念でしたが、ドンドコ沢の滝の中では一番の落差だと思われます。 予定では後の行程を考えてこの滝はパスするつもりでしたが、そうしないでホントに良かったと滝を見た後で思いました。

 鳳凰の滝から山道に戻り、少し登ると先程分岐した正規の登山道と合流しました。 そしてここから登山道は谷筋から離れ、急な尾根道の登りがしばらく続くことになります。 途中で小さな沢を横切るのでそこで喉を潤しました。 この水はまさに南アルプスの天然水で冷たくて最高に美味かったです。 しかし、その後も急な登りは容赦なく続きます。 登山道の傾斜がやっと緩やかになってくる頃にはかなりバテバテ状態でしたが、白糸の滝にはそこから程なくでたどり着きました。
 白糸の滝は名前に似合わぬ豪快な滝でした。 落差はさほど無いですが、明るく開放的な滝です。 滝壺までは行かなかったですが、ちょっと離れた展望場所からでも十分楽しめる滝でした。

 白糸の滝から本日のハイライトでもある五色の滝までは以外と近く、登山道のすぐ脇にその姿はいきなり現れました。 そして滝壺へも明瞭な踏み跡が付いているので簡単に行くことが出来ました。 滝壺の少し下流から見た五色の滝は、写真でよく紹介されているのと同じ姿でした。 落差は50m程あるでしょうか。 標高2千mを超える高地に、こんな立派な滝があるなんて全く感動ものです。 こんな滝をバックに記念撮影する気分はまた最高でした。 天気も申し分なく滝上には見事な青空が拡がり、それがまた五色の滝には最高に似合っているように見えました。

 五色の滝からは急なザレ状の登り道となりますが、それもそう長くは続かず、次第に登山道の傾斜は緩くなり、いきなり明るい河原状の場所に飛び出しました。 ここが北御室小屋跡です。 小屋は跡形もありませんが、ここからはパノラマ写真のような風景が拡がっていて、その中心には目指す地蔵岳の姿がくっきりと確認できました。
 ここから沢沿いの道を数十分歩けば立派な鳳凰小屋に到着です。 ここで飲んだ缶ジュースは最高に美味かったです。

地蔵岳
地蔵岳を見上げる
oooooo オベリスク
地蔵岳オベリスク

 鳳凰小屋からは本日で一番きつい登りが待っていました。 小屋を出てしばらく登ると明るく開けたザレ状の場所に出ます。 ここから見上げる地蔵岳観音岳は素晴らしい眺めでした。 しかしながら登山道はここから先がザレ状の斜面のため、非常に歩きづらくなってきました。 バテバテの登りでそろそろ足が上がらなくなってきた頃、右上を見上げると地蔵岳のオベリスクが間近に迫っており、ここから間もなくで稜線上の賽の河原に到着しました。 ここには標識もあり、どうやら地蔵岳の山頂とも言える場所らしい感じでした。 本当なら地蔵岳の山頂はオベリスクのてっぺんなのでしょうけど、そこにはどう頑張っても登れそうもないので、途中まで登って記念撮影した後、また引き返してきました。

 稜線に出ると心地よい風が吹き抜け、眼前には甲斐駒ヶ岳やアサヨ峰等の雄姿が確認できました。 ただ、北岳や間の岳は尾根がじゃまになってここからは確認できないようでした。
 この2峰を早く見たい一心で次のアカヌケ沢の頭まで余力をつぎ込み駆け上がってみました。 しかし残念ながら両峰の山頂部は雲の中でその姿を見ることは出来ませんでした。 結局、本日は最後までこの両峰は姿を見せてはくれなかったのでした。 天気は申し分ないのに山は本当に気まぐれです。

甲斐駒
地蔵岳より甲斐駒ヶ岳
oooooo 地蔵岳
観音岳付近より地蔵岳
oooooo 薬師岳
観音岳より薬師岳

 地蔵岳から観音岳までの稜線上の道は最高の気分です。 身体はバテバテでペースもかなり落ち込んでいましたが、稜線からの素晴らしい眺めと、心地よく吹き抜ける天然の風が疲労を吹き飛ばしてくれました。
 途中で鳳凰小屋への分岐ルートを左に見送り、そこから最後の急登です。 振り返れば地蔵岳もだいぶ小さくなってきました。 分岐点からは30分程の登りで観音岳の山頂に到着しました。 観音岳山頂はさほど広くはないですが、展望は抜群です。 昼食をとり展望を満喫した後、急に睡魔が襲ってきたので山頂の大岩の上に転がってみました。 青い空に心地よい風で最高の気分でした。 つかの間の昼寝の後、山頂から地蔵岳をバックに記念撮影し、三峰最後の薬師岳に向かいます。

 観音岳から薬師岳まではほとんど水平の道で、15分程であっけなく薬師岳山頂に到着しました。 薬師岳山頂は展望良好なだだっ広い山頂です。 もっとも最高点はすぐ東側にある小さなピークなのですが、だれもそこには登っていないようでした。 ここまで来てだいぶ雲も出てきたし、時間も午後1時を過ぎていたので休む間もなく青木鉱泉方面への下りにかかりました。

 中道と呼ばれるこの尾根下りルートは嫌になるほど長かったです。 足も疲労のピークを過ぎていたので、通常よりもはるかに長く感じた気がしました。 ルートの途中にはあちこちに落書きのように「青木」の文字が読みとれるので迷うような道ではありませんが、とにかく長くて疲れる下りでした。

 薬師岳からは2時間弱を要してようやく最初の林道にたどり着きました。 ここには4駆のごつい車が数台止まっていましたが、登山道はさらに下の小武川林道まで続いており、休む間もなく下り始めます。 足は疲労の限界を超えそうでしたが、この最後の下り道は自分の下りペースには合っていたようで、以外と快調に下ることが出来ました。 また林道に出る直前には小さな沢が流れており、ここでの水分補給はとても有り難かったです。
 林道に出てからは10分程の下りで駐車場に戻ることが出来ました。

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 このコースは1日で素晴らしい滝と山を訪問できる最高のコースだと思います。 稜線上からの眺めがもう少し良ければ、さらに素晴らしかったのでしょうけど、そこまで望んでは罰当たりですので、今回はこれで十分に満足しています。 また機会があれば再訪してみたいと思います。

 

 

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