六合村瀑見報告


(98年8月10日)


群馬県六合村にある秘瀑「殺人(さつうぜん)の滝」の瀑見にチャレンジした。
この滝は白砂川支流八石沢川下流部にあり、「世立八滝」と呼ばれる滝群のひとつである。
今回はこの八滝のうち、殺人の滝を含む四滝を拝見することが出来たので以下に報告する。
(8/9には、ついでに草津町の「嫗仙(おうせん)の滝」にも寄ってみた)

------------------- <仙の滝他> -------------------

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仙の滝1
仙の滝1
(240 * 320)
oooooo 仙の滝2
仙の滝2
(240 * 320)

 六合村を通る国道405号線を野反湖方面へ向かう。草津方面への分岐(国道292号)を過ぎ少し行くと白砂川を渡る橋があるが、この橋を渡った左側にドライブインがあるのでまずはここに車を止める。すぐ手前の遊歩道入り口には「大仙の滝、白糸の滝入り口」と書いた立て看板が立っているのですぐにわかるだろう。
 (八滝に関しての案内板の類は、この他にはどこにも無い........)

 「大仙の滝」はこの遊歩道を1〜2分程歩けばすぐに見られる。八石沢川最下流の滝で落差は10m位である。ただ、でっかい滝壺がある割には水量が極端に少ない。これはこの滝のすぐ上流部に発電施設への取水口がある為なのだが、なんとも残念な滝である。
 もう一つの白糸の滝はどこにも見当たらなかった。入り口には「氷瀑」と書いてあったので岸壁から滴り落ちる水が冬場に凍りついて白糸の滝と呼ぶのかもしれない。この滝は世立八滝にも入っていないのできっとそんなものだろう。

 ドライブインから野反湖方面へほんの少し行くと右手にヘヤピン状に車道が分かれる。車一台がやっと通れるくらいの細い舗装道路である。この道に入り少し登ると右手にちょっとした広場のような所があるので車はここに止める。
 突き当たりに谷川(この川は八石沢川ではなく依田尾川である)が流れているが、この沢の右岸に山道がある。道はすぐに橋を渡って左岸になるが、この少し先で谷沿いに向かう道と180度逆に山側に向かう道が分かれている。谷沿いの道を5分ほど行けば「仙の滝」だが、ここはひとまず山側の道を行く。
 道はすぐに小尾根を超えて八石沢川の取水施設に出る。一応、立入禁止のような状態にはなっているが無理矢理下に降りると八滝のひとつである「久内の滝」が正面にある。落差は5m程だが、この滝は取水口の上流なので水量は非常に多く見応えはある。水量が多いのはこの滝の滝壺までで、その下は殆ど水無しの状態だ。谷沿いに少し下ると先程の「大仙の滝」の落ち口が見えるが、滝のすぐ上に巨大な釜があるので一見しておきたいところだ。底は見えないくらいの深さでちょっと薄気味悪くなるような釜ではあるが......

 一息入れて先程の分岐点まで戻り、「仙の滝」に向かう。分岐点から5分程、大きな岩の間をくぐり抜けると正面に「仙の滝」が姿を現す。落差は15m程で写真のように優美な滝である。おまけに左側の岸壁上部には巨大な雀蜂の巣があったりする。また、滝の周りはかなり伐採されて対岸からも見やすくなったようである。

 

 

------------------- <殺人(さつうぜん)の滝> -------------------

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殺人滝1
吹き出し
(240 * 320)
oooooo 殺人滝2
全景
(240 * 320)
oooooo 殺人滝3
全景(正面より)
(240 * 320)

 車に戻り先程の車道をさらに登ると、「仙の滝」を遠望するのに最適な広場がある。滝周辺を伐採したのはここから見やすくするためだったのかなどと思えるような場所である。ここから先は道も狭くなるので車はここに置いておく。
 すぐ上で道は二手に分かれ「ホタルの里」方面へ右手に進む。さらに進むと左手にホタルの里への道が分かれるがここは直進。すぐ上で立派な林道に出る。道が分かればここまで車で来ても良いだろう。林道を少し登ると依田尾川の橋に出るが、この橋を渡ったらすぐ右手の山道に入る。尾根の左側(八石沢川側)を尾根に沿って下っていく山道である。
 この山道を5分程行くと右手の尾根上に小さな祠がある。某TV局の滝番組で殺人の滝が紹介された時、リポーターの女優さんが安全祈願していた祠だと思われる。たぶんこの辺から斜面を下れば滝に到達出来ると思われるのだが、道および踏跡らしきものはいっさい確認できなかった。

 さらに山道を進むと木の葉越しに殺人の滝と思われる姿がチラっと見えた。だが相変わらず下りルートの痕跡は見つからない。ここで「やっぱり滝への道は無いのだ」と諦め、なんとか下れそうな小尾根状の斜面を下り始めた。尾根といっても殆ど崖状でかなり危険な下りだった。立木を頼りになんとか50mほど下ったが、案の定、途中で完全な崖になりそこから先へは進めなくなった。しかたなく左手に回り込みガレを横切りながら下るルートに変更したが、ズルズルの泥斜面で滑ったら下まで止まりそうもない所もあった。木の根っこを頼りにトラバースするが、かなり緊張する。
 斜面をなんとか横切ったら、目指す滝はもう目の前で踏跡らしきものがやっと確認できた。よく見るとここから上部になんとロープが張ってあった。(^^; どうやら正規ルートは別にあったようである。
(詳細ルート図はこちらです)

 「殺人(さつうぜん)の滝」は、ご覧の通りで見事な噴水滝であった。岸壁を途中まで下った水は突然逆方向(つまり+方向)に逆噴射して空中に放出されている。噴射角は30度くらいだろうか? 落差的には大目に見ても20m前後であるが、水量は申し分なくなんとも豪快な滝である。またでっかい滝壺を有し、それはひと泳ぎできそうな立派なものだった。苦労して到達する価値は十分にある滝である。

 帰路は先程のロープを伝って斜面をよじ登った。ロープといっても工事用の踏切色(黄黒色)のロープでちょっと心配だったので、周りの立木といっしょに手がかりにして登った。しかし、かなり急勾配の崖をよじ登るルートであり、おまけにロープはつるつる滑るのでなかなか思うように登れなかった。このルートを下りに使用しないで正解だったと途中で思えるような所であった。
 なんとか上まで登ると、そこは先程の祠のちょっと先であった。山道を歩いていたら絶対に気がつかないような踏跡の降り口だ。「殺人の滝」について、TVでは地元の人間も滅多に近寄らない滝と紹介していたが、それも十分にうなずける秘瀑であることは間違いない。

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 今回は草津への家族旅行の最中に訪問したため、時間的余裕がなく(早朝のみ)八滝のうちの半分しか確認できなかった。その中でもメインの「殺人(さつうぜん)の滝」に到達できたことは収穫ではあったが、まだ他にも滝があるので再度、訪れてみたいエリアである。

 

 

------------------- <嫗仙(おうせん)の滝> -------------------

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嫗仙の滝1
嫗仙の滝全景
(240 * 320)
oooooo 嫗仙の滝2
嫗仙の滝滝壺
(240 * 320)

 この滝は草津の温泉街から車で5分ほどの三ツ風呂地区にあります。
 案内板などが無く入り口まではちょっと分かりにくいですが、滝まではちゃんと遊歩道があり小さな子供でも簡単に行くことが出来ます。駐車スペースも5台分くらいはあります。

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