奥秩父中津川渓谷瀑見報告


(97年12月5日)


徹夜仕事明けで久々の平日休暇となったため、睡魔と格闘しながら出掛けてみた。
今回、訪れた滝は幹書房発行の「埼玉の滝・名水・巨樹めぐり」に紹介されていた中から選んだものである。
中津川渓谷は現在ダム建設が進行中で下流部は見る影もない。橋の上から眺めることの出来た不動滝へは工事関係者以外、立ち入ることさえ出来なくなってしまった。ただ、道路は新しくなったものの上流部はまだ昔の面影を残しておりホッと一息である。
(逆に新道ができたおかげで旧道よりゆっくり渓谷観賞可能となったような......?)

途中、仏石山鍾乳洞を見学してからまず最初の法円滝へと向かった。

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法円滝1
法円滝1
oo 法円滝2
法円滝2

法円滝は中津川支流・鎌倉沢にかかる滝で、よく整備された登山道を10分ほど歩くと拝見できる。
本では落差17mと紹介されている。規模こそ小さい滝だが、なかなかの美瀑である。ただし今回は水量が乏しすぎたようではある。水量さえあれば本で紹介されていたようにさらに美しい滝へと変身するのであろう。
まあ、12月のこの季節に水量を期待する方が間違っていることは百も承知で出掛けているのだから何を言っても始まらないのだが......(^^;
この滝には途中に小さな滝つぼがある。だからといって2段の滝とも言えない。なぜなら滝つぼは滝の半分だけにあるから。だから1.5段の滝ということになるのかなあ......? いずれにせよなかなかめずらしい滝である。
水量の多いときにもう一度訪れてみたい。

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無名滝1
ムジナ沢・無名滝1
oo 無名滝2
ムジナ沢・無名滝2

この滝はムジナ沢を遡ること10分ほどで辿り着く。九十三四郎滝の下流にある滝だが無名なのがもったいない滝である。滝までは道らしき道も無いが苦労しても訪れる価値はある滝だと思う。
落差は10m程であるが幅は充分にあり、水量の少ないこの時期に訪れてもあまり見劣りすることもないないようだった。

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九十三四郎滝1
九十三四郎滝(下部)
oo 九十三四郎滝2
九十三四郎滝(上部)

無名滝の右手を巻いて滝上に出ると10m程の滑滝がある。この滝もなかなかだ。これより九十三四郎滝までは大岩をいくつも超えての沢歩きとなる。沢の右手に道しるべのためか赤いくいが打たれているのでそれを目印にすると良いだろう。
九十三四郎滝は大岸壁に囲まれるようにしてかかっており、そこで沢が左に曲がっているので直前までその姿は見えない。つまり全容を拝むには滝つぼに立たないと無理という訳である。なかなか神秘的な滝だ。
滝はガイドによれば落差30m。決して形の良い滝とは言えないが、落口が岩の洞門になっている大変めずらしい滝なのである。どうしてこのようの滝ができたのか不思議でならないが、とにかく一見の価値はある滝である。
周囲の景観もなかなか捨てがたい。そしてなによりも滝に至るまでの道も無く自然のままの姿を無防備にさらけ出しているところが最高である。
久々に感動を覚える滝と巡り会ったような気がした。

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