マンション管理会社の倒産 管理組合はどう対応するか!
(ドキュメント マンション管理会社の倒産)
2008.6/26日改訂

2003年10月6日より

 ある日、あなたの住むマンションの管理会社が倒産して消滅したらどうなるのか。
 以下、2003年9月26日に破産したマンションやビルの管理をする会社であるT社(東京都東中野)、に管理を委託していたマンション管理組合の対応の顛末です。


新築で売りに出されていたときのパンフレットの我らがSマンションの景観図。
すでに24年経過した。T社は最初からの管理会社だったのだが‥‥諸行無常。
その後(2006年4月16日記)
 破産したマンション管理の会社はいままで実名で出していた。ところが同名の会社が九州にあり、インターネットの検索で東京中野の破産した会社と思われてしまうため、「T社」としてほしいとの要望があった。管理会社の破産とともに保守サービスを引き上げたエレベータ会社も実名を出していたが、すでに当マンションのエレベータは東芝のものに全部とっかえした。あのようなことがあったからこそエレベータ交換が迅速に決断できた。住民の皆さんは新しいエレベータには満足されているようだ。あれから3年近く経過して1件落着をした。よって、倒産した会社、エレベータ会社とも、T社、EV社と社名を仮のものにした。

 管理会社の倒産については、2004年3月20日号の「週間ダイヤモンド」において「管理会社の破綻」として3ページにわたって掲載されている。(株)ダイヤモンド社より取材を受けたものである。さらに、テレビ朝日から取材を受けてインタビュー撮影もされたが放送されなかった。当方のマンションは被害がさほどの大きさではなく、ニュースバリューに欠けたためと思われる。
No
出 来 事
2003年
1.
T社担当のT氏の突然の訪問
9月9日
2.
一人で考える
 
3.
知らせる
9月10日
4.
いよいよ破産
9月16日
5.
管理組合資金の保全、弁護士事務所への通知
9月17日
6.
管理組合、管理費の流れ。支払代行口座!
 
7.
業者の取り立て
9月9日〜
8.
区分所有者への案内、マンション内の掲示
9月24日
9.
通帳が戻る
9月25日
10.
債権者説明会
9月27日
11.
なんと! 実兄のマンションも同じ管理会社
9月27日
12.
エレベータの保守サービスが停止!
9月30日
13.
突然解雇された管理人さん、清掃員の方に9月分の給与を!
 
14.
新しい管理委託契約
 
15.
支払代行口座の記帳のコピーを見ると
9月29日
16.
第2回債権者説明会
10月11日
17.
公共料金の滞納
「ライフラインの費用は全て管理組合から直接支払え!」
10月14日
18.
積立保険6,498,860円はどうなってるの?
「保険支払も全て管理組合から直接支払え!」
 
19.
被害額の算出−Simplicity(単純に)
10月19日
20.
臨時総会
11月2日
21.
議事録を持ってUFJ信託銀行へ
11月5日
22.
保険の決着
11月9日
23.
高層住宅管理業協会の管理費等保証の請求をする
11月12日
24.
破産債権届出書の提出
11月14日
25.
支払代行口座の残額が戻る。口座振替の復活
11月26日
26.
債権者会議
12月15日
27.
書類が戻る
12月17日
No
出 来 事
2004年
28.
会計決算
 
29.
会計監査
 
30.
第2回債権者会議
3月16日
31.
定期総会
3月28日
32.
破産の廃止
5月18日
No
出 来 事
2005年
33.
エレベータ交換工事の決定
5月18日

管理組合としての対処:
1.
すべての管理組合の銀行口座の名義が管理組合の理事長名義であること。
2.
支払代行口座、1ヶ月ほどの管理費をプールし、管理会社がそこで支払を代行する口座(名義は管理会社)があるかどうかチェックし、もし、それがあれば、即、それをやめること。(管理会社ととりかわした管理委託契約書に記載があるはずです。契約期間が残っている場合は即というわけにはいきませんが、支払代行口座の通帳の記帳のコピーをすぐに要求し出納が契約通り行われているかチェックしましょう)
3.
銀行口座の印鑑は理事長が持っていること。
4.
ライフライン(共用部の電気・水道・ガス、管理室の電話、エレベーター保守料金)は管理組合から直接支払うように。管理会社経由にしないこと。
マンション保険などの積立金は、損保会社と直接契約とし、支払も、マンション管理会社を経由させず、直接、損保会社に支払うようにする。
5.
通帳類は管理組合が持っている必要はないのですが、その所在を明確にしましょう。(倒産しても名義が管理組合のものであればすぐに戻ってきます)
マンション保険の証書類もどこにあるかを明確にすることです。
6.
マンションの金の動きを把握すること。管理会社の言いなりにならないように。管理会社を管理するように。年に一度は管理会社の信用調査をすること。

個人としての対処:
1.
集合住宅の区分所有者にならず、賃貸で暮らすほうが気楽です。理事会の仕事もまわってこないし。
でも、あなたが区分所有者として末永く現在のところに住むのであれば、積極的に住環境を良くするように関わっていきましょう。
2.
得体の知れない人々(私もその一人だ)と財産を共有するより、一戸建てに住み、自分の裁量で財産を守ることが最善でしょう。
でも、区分所有者として集合住宅に住むのであれば同じところに住む人々と協力して共有財産を守りましょう。

リンク=cost-down.com マンション管理の問題の情報がたくさんあります

←ホームページへ戻る
Copyright 2003-2006 Hiro Kawashima