まんが あ〜ん (2)

THATTA 109号(94/09/11)掲載

前口上

 まだ『あ』から抜けられないまんがの群れ。これを見ると何てたくさんの本がでてるのかと思いますが、まあいいかげんだったり、抜けたりしているのもご愛敬だと思います。ご意見、ご希望、その他あると思いますので、評価に不満のある方、抜けてると思う方、我と思わん方には、どんどん言ってください。 (よ)


あい色神話 /大和和紀
(か)忘 (よ)忘 (く)忘

 カメラマンとモデルの話 (か)

I飢男(アイウエオボーイ) /池上遼一・小池一夫/アクション
(か)★ (よ)未 (く)未

 地上的活劇 (か)

AIがとまらない /赤松健/週刊少年マガジン
(か)★ (よ)未 (く)未

 デジタル美少女が実体化するロマコメ。ヒロインのボケが、セーラームーン調でオタク。 (か)

愛してミスター /文月今日子/講談社
(か)未 (よ)★★★ (く)未

 週刊少女フレンドに書いていた頃のものの短編集。短編を安心して読める。このころから、レディースでも、少女でも‥‥といったあまり少女っぽくないものを書いていたんですねえ。 (よ)

あいしてる /守村大/モーニング
(か)★ (よ)未 (く)未

 バイクケンカ男・ハマのケンタがボクサーになる話。ケンタよりうちのハムちゃん(ハムスター2才)の方がかしこい。 (か)

あいつとララバイ (全 39 巻)/楠みちはる/週刊少年マガジン
(か)★ (よ)★★ (く)★★

 バイク+ロマコメがいつのまにか首都高バイクバトルマンガになった。少年誌の流行のうつりかわりを感じさせる長期連載。 (か)

Iドール /芳谷圭児・小池一夫/リイドコミック
(か)★ (よ)未 (く)未

 アイドルふぶきじゅん(字を忘れて当てられない)がデビューして引退するまでの話。 (か)

愛と死の砂時計 /和田慎二
(か)忘 (よ)★★ (く)★★

 掲載誌がmimiだったかセブンティーンだったか自信がない。兄妹の近親相姦もの。‥‥だよね? (く)

Web版のみ訂正です
”「愛と死の砂時計」は恋人が無実の罪で逮捕されちゃってその無実を死刑執行までに証明しようとする彼女の話です。兄妹の近親相姦ものは「緑色の砂時計」です。”という指摘がありました。言われてみれば…。すると掲載誌は別冊マーガレットだったかしら。謹んで訂正させていただきます。

愛の賛歌 /ありさか邦/別冊少女コミック
(か)★ (よ)★★ (く)★★

 エディット・ピアフとボクサーのラブストーリィ。ウソかと思ったら本当だったのでよく覚えている。 (か)

愛の情景 /高見まこ
(か)★ (よ)未 (く)未

 いろんな所にのった高見まこの同棲ネタを集めたコミックス。はだかが出てくる。 (か)

I'm マッコイ /小林まこと/講談社
(か)★★ (よ)未 (く)未

 まんま三四郎 (か)

愛は個人の自由形 /姫木薫理/ミッシィコミックスDX
(か)★★★ (よ)★ (く)未

 姫木薫理のジュネ物、というくらいかな。たいしてジュネ度は高くない。 (よ)

アウターゾーン /光原伸/週刊少年ジャンプ
(か)★★★ (よ)★★★ (く)未

 ミザリィという案内人が最後に出てくるという共通性以外、何もない、一話完結の話。ある程度の水準でこれを続けられる作者の能力は高い。 (よ)

逢う時はいつも他人(社長とわたし1) /高橋由佳利/ '92 /集英社
(か)★★★★★ (よ)★★★★ (く)★★★★

 冴えないOLが自社の社長と恋をする話。その社長がまたちょっとヌケてる。高橋由佳利の作品に出てくる男は大抵マヌケなとこがチャームポイントなのよ。 (く)

青い宇宙のルナ /あさぎり夕/ '79 /講談社
(か)未 (よ)未 (く)★

 短編集。表題作はSF。 (く)

青いオカリナ /太刀掛秀子/りぼんマスコットコミックス
(か)未 (よ)★★ (く)未

 どこかの国の革命と女の子の手に残されたオカリナがポイントの作品。オカリナが妙に印象的でした。 (よ)

青い叫び /浜田翔子/ '93
(か)★★★ (よ)★ (く)★☆

 レディース物。たぶんセリエミステリーかなんかに載ったもの。愛する者の血を混ぜた土で焼くとよい物が焼けると、焼き物に急にめざめた夫がオノを持って追いかけてくるちょっとホラー。しかし、浜田翔子は原作があるものの方がいい。『神に背いた男』なんかいいもんね。 (よ)

青い空を、白い雲がかけてった (全2巻)/あすなひろし/ '78 - '79 /週刊少年チャンピオン
(か)未 (よ)未 (く)★☆

 ほんわりノリのコメディ。連作短編のつくり。詩情が作者の持ち味だと思うが、ギャグと人情で展開させているところが「マンガ少年」なんかに載っていた詩情を前面に出した作品よりテレがない。でもチャンピオンには当時「がきデカ」「マカロニほうれん荘」などインパクトの強いギャグマンガがあったから、目だだなかったのでは。この路線は「小山田いく」に受け継がれたような気がする。 (く)

あおいちゃんパニック! (全3巻)/竹本泉
(か)★★★ (よ)★★ (く)未

 竹本調ほら話。おたく男に超うけ。 (か)

青い鳥症候群 /河野やす子/セブンティーン
(か) (よ)未 (く)未

 ペテン師の女の子のストーリィ。 (か)

蒼い炎 /イケスミチエコ/月刊プリンセス
(か)未 (よ)★ (く)★★

 女の子が主人公の復讐物。数年たって別人として現れるというパターンは井出ちかえの「美しき狩人」を幼少時に読んで以来、結構好きだった。和田慎二「銀色の髪の亜里沙」美内すずえ「燃える虹」なんかはこのタイプ。 (く)

蒼い妖魔たち (全2巻)/鈴宮和由/ '86 /少年サンデー増刊
(か)★ (よ)未 (く)★☆

 鈴宮には珍しくシリアスもの。またこれがつまらない。 (か)

青い竜の谷 /佐々木淳子/月刊ASUKA/角川書店
(か)未 (よ)★ (く)未

 月刊ASUKAに連載。SF。彼女はこの手のSFが得意ですが、以前よりたぶん力が落ちている。何しろつまんなかった。 (よ)

青色廃園 /森川久美/ '77 /白泉社
(か)★★ (よ)★★★★ (く)★★★★

 この作者の一冊目のコミックス。初期短編集。ギャグが悪ノリしてる作品は、クールに美しい部分とギャグ部分のバランスが悪く、自分の資質をつかみそこなっている。でも初期だからね。 (く)

蒼き炎 /柳沢きみお/ヤングサンデー
(か)★ (よ)未 (く)未

 普通の家庭に生まれた男がヒキョー・ヒレツな手でのしあがっていこうとするピカレスク。 (か)

蒼き炎 /石川サブロー/ヤングジャンプ
(か)★ (よ)未 (く)未

 明治を舞台とした画学生もの。確か、青木繁とか黒田清輝が出てくる。アカデミズムとは無縁の世界。 (か)

仰げは尊し /所十三/週刊少年マガジン
(か)★★★ (よ)未 (く)未

 主人公は高校の先生で野球部の監督。努力・友情・勝利に対してななめに構えた所十三のセンスは好きなんだけれど、全身がほとんどなく、上半身・バストアップばっかりの野球マンガってのはいくらなんでも読みにくい。 (か)


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