菊池鈴々の「RinRin日記」

95年11月分

主な内容:■本 ●漫画 ▼TV □雑誌 ○同人誌 etc.

●漫画は独断評価つき(5点満点:★1点・☆1/2点)

文中敬称略

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11/29(水)

□小説イマージュクラブ 1月号
漫画のほかはまだ2作品しか読んでなくて、なんなんだけど、小谷真理のエッセイ「GAY CULTURE PARADISE」は男が性転換して女になってレズビアンになる、という話で興味深い。JUNEの「とろとろ日記」も性転換もの(ただし女から男へなのでベクトルが逆)だったので、つい比べて読んでしまった。ついでだからいうけど、黒地に白ヌキの文字は眼がチカチカして読みづらい。
□Charade 1月号
こっちはほとんど読了。ということは「とっつきやすさ」に差があるということだと思う。
長谷川忍の「雨を見たかい」はHシーンばっかのわりに話がちゃんと見えるのがいい。それにつけてもタイトルと中身に何か関連があるのか(笑)。まあ、歌のタイトルを使うのなんてよくあることだから、つっこんでもしょうがないんだけど(笑)。

11/28(火)

●We are/渡辺多恵子 ★★★★
「はじめちゃんが一番!」の番外編と短編がひとつ。
瑞希と亮の出会い編。けっこうストレートな表現だ。
●風の谷のナウシカ(1−7完)/宮崎駿 ★★★★★
きっかけがつかめなくて、今まで読まずにきてしまった。一気読みで堪能した。
死と戦いと血と毒と絶望と嘘にまみれてなお「生」を叫ぶことのできる強さを、高く評価したい。

11/27(月)

2番目の恋人/池戸裕子
こうしてみると、ライトJUNEはわりと初恋ものが多いかもしれない。過去の恋は本当の恋じゃなかった、てな感じのも含めて。
その点この話は、二人とも昔の恋の痛手をひきずったままだ。なおかつ過去の恋をすんなり受け入れられるほどには大人じゃないので、嘘でごまかそうとする。結局両方の嘘がバレて泣きをみるんだけど、最終的にはハッピーエンド。
メイド・イン・ロンドン7/徳田央生
今回は職場の画廊がらみの事件にウェイトがおかれている。
●日帰りクエスト3 困ったもんだの囚われ人(プリズナー)(後編)/神坂一/南天佑 ★★★
魔法で異世界に召喚された女子高生が主人公。ハンサムな王子さまや弱気な魔法使いや敵方の竜人などが周りをかためているが、とにかく主人公の強引かつパワフルかつむこうみずな行動がストーリーをひっぱる。
●タケコさんの恋人(9)/望月玲子 ★★★
仕事以外には不器用な女と無口な男の大人同士の恋物語。淡々とした連作短編のかたち。
●まちがえられた花嫁/文月今日子 ★★☆
軽いレディース短編5つ。手堅いコメディだけどすぐ中身を忘れるタイプの話。
●幸運男子<ラッキーくん>(3・完)/高口里純 ★★☆
本当は2巻で終わりのはずだったようだけど、読者のどとーの手紙の山のおかげか、他誌(一水社のHOMME)に描いたもの。これを講談社コミックスで出してもらえて読者は探す苦労が減ったわね。
●ぽっかぽか(7)/深見じゅん ★★★★
「幸せ」って何かの答えをみんなが探してる。すとんと答える前に一口酒を飲む、その間のとりかたがうまい。
最近はやりの漫画文庫にこの作品がはいっているのに少し驚いた。連載中のものをいれるからには、もうなんでもありの世界なんだなあ。もしくは、この作品が連載中でありながらも評価がかたまっている、ということか。そういえば「ガラスの仮面」も終わってないのに文庫化だ。

11/26(日)

メイド・イン・ロンドン6/徳田央生
このタイプのやおい小説のなかでは、かなり長い方。主役二人の双方の家族にゲイだとばれて勘当状態に突入。
●天は赤い河のほとり(3)/篠原千絵 ★★★★
現代日本人の少女がある種の呪術でいけにえとして古代ヒッタイトに連れてこられる。ヒッタイトで皇妃に命を狙われるが、皇子に助けられ、恋が芽生える。
「王家の紋章」と比べられる事は百も承知でやってるんだよね。「王家」では主人公が学者の卵なので知識で古代人を圧倒する場面が多いが、こちらは歴史にとんとうとい、高校受験が終わったばかりの15歳。主に運動神経と行動力で勝負する。「皇子とキスしたら古代ヒッタイト語がわかるようになった」ってしくみなので、ひかわきょうこの「彼方から」風の努力を期待しないで、恋と冒険を楽しむのがよろしいでしょう。
●そりゃないぜBABY(6)/立野真琴 ★★★
子供四人と独身男性小説家の家庭と家政婦さんとの心のふれあい、って書くと言葉通りだけど、それってなんだかなー。家政婦をしている若い女の子がキアイの人なので、話全体がピシッとしている。短いエピソードの連作。

11/24(金)

□小説ADONIS VOL.11
やおい系小説誌。このイラストはないよなあ…とか、このタイトルをもうちょっとどうにかしたら…とか、まあいろいろ思うことはある。雑誌中の質のばらつきが激しい。
●王家の紋章(35)/細川知栄子 ★★★
最近は私もさとってきたので、つじつまをあわせて終わるつもりがあるのかしら、とか考えないようになった。キャロルには古代で、あっちからもこっちからも愛されて、とことん大ロマンを演じてもらおう。

11/23(木)

映画「攻殻機動隊」を観る。
原作の漫画を読まないまま出掛けた。でも別に不都合はなかった。「ゴースト」っていう言葉の捉え方について、説明らしい説明がないので、こっちで勝手に推測したことをのぞけば。
 原作派の人に「そこが何より大事なんだあっ!」と言われると返す言葉はないけど
 1)そんなに大事ならちゃんと説明しない脚本に問題がある
 2)原作上の定義はともかくアニメスタッフは多様な解釈を許すつもり
のどちらかだろうから気にしない。私ってアバウトすぎるかしら。
 主役のおねえちゃんの眼がずっとすわってて、ちょっとこわい。サイボーグって設定のせいかと思ったら、オフィスにつめている他の女性スタッフもみんな眼がすわってた。なんなんだ。
 意図的だと思うが、ディックっぽい。押井守/伊藤和典的路線と士郎正宗的路線は、一口にオタッキーといってもかなり違うと思う。押井色が強かったかも。
このタイプのおたくな映画は、一般受けはしなくても、世界中のおたくが喜ぶだろうから、モトはとれるんでしょうね。
 映画館でラストのクレジットが流れると、普通の映画だと、席を立っちゃう人がけっこう沢山いるんだけど、攻殻は客がほっとんどおたくのためか、だーれも席を立たずに流れゆくスタッフ名をじっと見ていたのであった(笑)。きいたところによると、押井の映画はたいていそうらしい。

11/22(水)

●SLIP(2)/西村しのぶ ★★★★
高校生の男のコとバリ働く美女のちょっとHなライフレポート。この女は年下の男を"まふまふ仔犬ちゃん"扱いしするし、浪費家でガサツなとこも見せるが、なかなか憎めないナイスなキャラクターだ。
舞台は大阪のようだが登場人物はみんな標準語をしゃべる。私も関西に引っ越してきて8年過ぎたが、だからといって関西弁バリバリにはならないんだから、別にいいんだけど。作品の中の皆さんはもとから関西のヒトっぽいので、これは単に雰囲気づくりのための翻訳かな。関西弁だと必要以上にギャグっぽくなるのかも。「サードガール」の舞台は神戸だったような気がするけど、あれも標準語だったかしら。
いけないロマンチスト/きたざわ尋子
学園コメディやおい。
愛するカレを守るため、秘密のグループを作ってしまう二枚舌の生徒会長がいる。このテの話は生徒会とか出すのがやたら多いなあ。

11/21(火)

○新・小説突然最終回4号/えみくり
くりこ姫の短編は「武田くんシリーズ」のサイドストーリー。新キャラ小早川くんがかわいい。連載の「NUDE」は、信ちゃん壊れちゃうし弥一は交通事故で昏睡だっていうし急展開。ここで暗ぁーく深ぁーく沈みこんでおいて、ハッピーエンドのフィナーレになだれこむとみたが、どうかなぁ。
えみこ山の短編は、加藤の双子のかたわれと長谷川の双子のかたわれが、お互い何も知らずに外国で出会うというもの。いつものことだけど加藤いいやつだなあ。
○謎の武田くんマガジン/えみくり
武田兄がいじらしい。宝物を手に入れてシアワセねー。

11/20(月)

□ECLiPSE VOL.9
やおい系小説誌。いったい何種類読んでるのかときかれても、もうとっさには答えられないなぁ。これは雑誌サイズがA4なので、ちょっとでかくて読みにくい。
この号はH特集。とはいっても、いつもとそんなにH度が違うようにも思えないけど。
□YOUNG YOU 12月号
読切りの岩館真理子の「ヴィヴィアンの赤い爪」は作品内小説がおおきなウェイトをしめているせいもあってか、短編小説の読後感に近いものを感じた。最近読んだ岩館真理子のなかでは特に印象的な一作。
●GAME-獲物もしくは遊戯-(2・完)/市東亮子 ★★★
暴力団抗争にまきこまれて死んだ父の復讐のためやくざをつけねらう少年の話。父を撃った相手と信じていた男はなぜか優しく、新たな抗争のさなか、少年をかばって撃たれてしまう。キレた若組長が妙にいいぞ。
●おいしい関係(6)/槙村さとる ★★★★★
コックをめざすグルメな女性が主人公。恋にも仕事にも真摯な姿勢がとてもよい。
高橋の恋人のマダムが死んで、怒涛の新展開。
●女たちの都(1)/松苗あけみ ★★
「カトレア養老園」の老人のみなさんをとりまくパワフルなコメディ。
●悠かなりし愛し夢幻(6)/もとなおこ ★★★☆
ふしぎな能力を受け継ぐ一族の末裔が力のある水晶を集めている。
おもーっきし恋愛部分を強調するのもよいのではないか。
●ハードライン/檀からん ★★
アメリカ海軍特殊部隊チームのやおい短編連作。
●BLUE BLOOD(1)/鳳巳乱 ★★☆
バンパイア一族とバンパイアを繁栄させるという「聖なる血」の一族をとりまくホラーコメディ。やおいの風味はあるけど今のとこHはない。
●飛びだせ!ヘモグロビン/森みずほ ★☆
流血沙汰のゲカをしてもすぐ治癒してしまう特殊体質の少年が内閣調査とマッドサイエンティストに捕らえられるが、すんでのところで特殊体質一族の人々に救出される出血コメディ。
他は、巨大コンピュータに愛されちゃった少年の話と、王位継承権がらみのドタバタ宇宙SFと、歌って踊れる警察官もの。全部短編コメディ。
●高校男子−BOYS−/花衣沙久羅/桃栗みかん ★★★☆
学生やおい短編集。こうしてコミックスでまとめて読むといいけど、掲載誌が「officeYOU」だったので雑誌の中では浮いてた気がする。原作の花衣沙久羅の小説は長篇しか読んだ事がなかったけど、こういうビビッドな短編が書ける人だったのね。
●邪悪のJACK(1)/小野双葉 ★☆
人間の欲望をかなえるため、魂とひきかえに悪魔との契約をそそのかし、仲立ちする謎の少年JACKが狂言回しの連作シリーズ。毎回登場する悪魔の解説もある。
●大和妖神録<やまとようしんろく>/高橋美由紀 ★
スサノオ・雪ん子・座敷わらしもののシリアス短編。あと、初期作品の雪女ものと吸血鬼もののコメディが掲載。

11/17(金)

いつも君の傍に(上)/夜月桔梗
幽霊と恋におちてしまう大学生のやおい。その幽霊がカラダをのっとった相手とHをすることになる。カラダをのっとられた人物もその幽霊に惚れていたりするので、へんな三角関係になっている。
Price Down/菜槻さあり
バンド系やおい。ぽよーっとした年上のキーボードに恋するやり手の高校生の話。
メイド・イン・ロンドン5/徳田央生
1−4巻が未読なので、巻頭のあらすじと巻末の広告ををまっじめーに読んじゃった。日本で就職に苦労したり、片方に見合い話がもちこまれたりと、波乱づくしで盛りあがってる。
▼「探偵!ナイトスクープ」
にせ大文字焼きを探すネタがよかった。
あるマンションから京都の大文字焼きが見えたという証言があるが、角度・距離的にそんなことはありえない。まず本物の大文字焼きの場所に行き、山肌の痕跡を見せて、火がついていなくても「これが大文字焼き」と納得してもらう。地図を参照しながらマンションから見える方向の山に大文字があるかどうか調査する。聞き込みをしても「幻覚ちゃいますか」と冷たい言葉の数々にくじけそうになるが、ついに発見する。それは大文字焼きにあやかってやっていたもので「電飾」だった。その部分に木がはえていないわけではないので、昼に山肌を見ても発見出来ない。主催者に頼んで夜に点灯してもらうと、確かに「大」の字が。新本格のトリックかと思っちゃったぞ。

11/16(木)

天使も恋する/高木稜
記憶喪失ネタのやおい。記憶が戻ったら富豪のおぼっちゃまだった……(^^;)。パターンはパターンとして、まあまあ読める。
Heat Up/椎名りん
Jリーグやおい。二組のカップル(笑)のエピソードが交互に配置されている。
「くれぐれもサッカー関係者には見せないでください」っていう作者の悲鳴があとがきに。悪あがきね(笑)。

11/15(水)

●犬家の一族/とり・みき  ★★★★
巻頭の「冷食捜査官シリーズ」三本だて、が一番私好み。
SFアドベンチャーに連載された「あしたのために」はこうやってまとめて読むと、諸星ネタなんかに妙に同調しちゃってこわい(笑)。
●ゴーゴーヘブン!!(1−3)/山田圭子 ★★★
交通事故で死んだ少女を、閻魔大王の孫が掟を破って生き返らせてしまう。その理由は一目惚れ(笑)。大筋はなかなかのラブストーリーなんだけど、ギャグのとばし過ぎでゴチャゴチャしている。
●マサツグ君の生理的事情/石原理 ★★☆
双子のマッドサイエンティストに謎の薬を飲まされて、(中途半端な)狼に変化した男と、同様にして(中途半端な)羊に変化した男をめぐる、男6人のひねたソフトやおい。
後半に掲載されている「GEOFRONT BASEBALL GAME」は未来のハッカー物で、こっちの方が面白かった。
●ウィングハーフ(1・2完)/岩尾奈美恵 ★★
10歳の誕生日に突然、翼がはえてしまった少年の話。外国で暮らしている「飛ぶ人」である父親の遺伝。猫ハーフも蛇ハーフも出てくるし、タイムマシンもあり。謎の人である父親が日本に戻ってきて終わる。「飛ぶ人」のルーツとかそういう方面は解決しない。
●子供はなんでも知っている(2)/岩館真理子 ★★★
ひたすら淡々としている日常のなか、なんとなく煮詰まってしまう家族の物語。
●X−DAY/田村由美 ★★★☆
短編集。暗い話で、救いがあるのもないのもある。
ラストの『拾った男』は、本人が特に何をするというわけでもないのに、まわりに軋轢がおこってしまう男を居候させた家族の話。
○EDEN・6 素直になれなくて/M’S
○EDEN・7 素直になれなくて・2/M’S
2冊とも結城惺のオリジナルソフトやおい同人誌。

11/14(火)

□小説b-BOY 12月号
木原音瀬の『眠る兎』がよかった。
高校生がゲイ雑誌の文通コーナーをみて、遊びで大学生と歳を偽って出した手紙に返事がきてしまった。本気の相手をこれ以上からかうのは悪趣味だとわかっていながらも、好奇心のあまり、手紙で指定された喫茶店に行ってしまう。相手は(マンモス校ゆえに互いに顔を知らなかったが)自分の高校の教師だった。彼もまたセールスマンだと嘘をつく。
弱気な教師とノーマルだったはず(笑)の高校生が、嘘だらけの会話の中で恋に落ちていくトコがいい。
●21世紀探偵事務所(1−2)/中村理恵 ★★☆
未来の探偵さんの話。軽いSFミステリ。探偵も刑事も(主な)犯人も美形。
魔性の囁き(ランウェイボーイズ3)/松岡なつき
フランスのファッション界をベースにした連作やおい(笑)。登場人物が次から次へと恋、または肉体関係におちいってしまうシリーズ物。今回ちょっとSMはいってます。

11/13(月)

□LaLa 12月号
津田雅美の読み切り短編がいい出来。
■●やっぱり行きたい恨ミシュラン/西原理恵子/神足裕司
ああ、恨ミシュランも終わってしまったか。西原理恵子は「とりどん自爆生活型」と「過去ふりかえり型」の芸風が微妙なバランスで両立している。自爆レポートは続いてほしいなー。

11/12(日)

●明日は咲こう花咲こう(黒いチューリップ3)/東城和美 ★★★
表紙をみてシリアス物だと騙される人は…いないか。ちっちゃくだけど「黒いチューリップ3」ってはいってるもんね(笑)

菊池誠が、私が開いた雑誌『オム』のGOOSE(これはペンネーム)の漫画をのぞきこんでいわく「それって東城和美?」……惜しいっ(笑)。でも彼女はコバルト小説のパロ同人誌を東城和美のイラストのキャラにかなり似せてやっていて、そのパロキャラをそのまんま使って漫画を描いているので、この世界をほとんどしらない人間にしては、いいところをついていたといえよう。門前の小僧システムは意外と効果あるなあ。


11/11(土)

□花組IMP
立ち読みしただけの雑誌の話は書きにくいんだけど、某漫画があんまりにも『冬の星座/山藍紫姫子』の前半に似ていて、心が寒くなってしまった。あれが多少の類似、ですむんだろうか。
■ドゥームズデイ・ブック/コニー・ウィリス
久しぶりにSFを読んだら、やっぱり面白い。
タイムトリップ先の中世と現代(といっても2054年)の二元中継。どっちも病気が原因できわめて深刻な事態。現代側のトラブル対処能力がちょっと悲惨だぞ。本当にキリスト教圏では、クリスマスには誰もかれも休暇中でつかまらなくなるのかしら(笑)。やっぱしマーフィーの法則ってやつ?
●BOOM TOWN(3)/内田美奈子 ★★★★
サイバーな中身は相変わらずでいいけど、今回はオズの飄々としたところがちょっと少なくて残念。それにしても、カラーページの凝り具合といったら「この服の陰影っ!背景もっ!」コンピュータ使いまくりでうっつくしい出来。

11/10(金)

□ロマンJUNE(小JUNE12月号増刊)
まだ漫画全部と小説をひとつ読んだだけ。「さぶ」系(と私が勝手に思ってる)絵柄はしんどい。読者のページに「SM」っていう文字がみだれとんでいて、なんだかすごい。
●MIND ASSASSIN(3)/かずはじめ ★★★★
主人公の父親が死んでしまった。ああもったいない。いいキャラなのに。

11/09(木)

□MAGAZINE BExBOY 12月号
やおい系コミック誌。全体として小説誌の方がアタリに当たる率が高い気がする。

11/08(水)

●借金王キャッシュ(2・完)/河内美雪 ★★
『花とゆめ』掲載のギャグ路線。絵はすっきりしてきたものの、話は破綻して終わった。
●はだかの王子さま/長池とも子 ★★☆
ハムスター型異星人が地球人の姿に変身しておこすラブコメ。メタやおいコメディとでもいおうか。
●すすきのみみずく(4)/聖千秋 ★★★★
必死に「現実逃避」をする五人の高校生。逃避先でもまた別の「現実」がとっても重い。
家出生活中、ついにひとりが携帯電話で親に電話をかけてしまった。はかないユートピアは終わるのか?
●三番町萩原屋の美人(其ノ五)/西炯子 ★★★☆
萩原屋の大旦那が、めずらしくきっぱりと行動したと思ったら、土下座だった。ナイス。
●月下の一族/月森雅子 ★★☆
稲荷明神につかえる巫女と人間にばけるキツネの少年の、軽いオカルトもの。
●征服されざる太陽/紅井採乃 ★★
舞台はローマとエルサレム。キリストもちょっと出てくる時代のシリアスなやおい。

11/06(月)

●妖精事件(1)/高河ゆん ★★☆
表紙と中表紙はよくみると絵が違う。微妙なところに流血ありの絵を表紙にするのはやめたってことかな?
「怪しい男」と「あやしい関係」になるコンセプトは『飢餓一族』にも通じている。「怪しい男とのいきがかりで異世界にかかわりあう」のは『ありす-IN WONDERLAND』もそう。どの作品もオチがないままだ、忘れないうちに出してもらわないと、私は記憶力がそろそろあやしい…(^^;)
●セフィロト(不法救世主・現代編)(2)/篠原烏童 ★★★
救世主テーマを、現代日本を舞台に繰り広げるのはかなり大変なのではないか。マスコミや警察をある程度きっちり描かないとリアリティないし。
それにしても『不法救世主(イリーガル・メサイア)』っていう響きはかっこいいので、タイトルで勝ったなと思った。
●イタズラなKiss(14)/多田かおる ★★★
「ドジでノロマだけどやる気はある」主人公が看護婦を目指すことに。…彼女が看護婦になるまでには、もう10巻くらいは必要なんじゃないのか?
ハンマープライスでジョディ・フォスターの掛軸を74万円で買ってしまった事件の顛末が巻末に載っていて、ナミダをさそう。夫が職場の社長に「君は給料いらないなーアハハハ」なんて言われたくだりとか。
●虹のナターシャ(2)/林真理子/大和和紀 ★★★
昭和初期、上海育ちの日露ハーフの女の子が日本にひきとられてきて、苦労している話。
P・B・<ピーチ・ボーイ>スキャンダル/高円寺葵子
受験生やおい。何かの雑誌で読んだことがあるキャラのものだが、書き下ろしみたい。長篇化でよくないところが目につくようになった気がする。雑誌掲載時の短編のほうが読みやすかった。
ラブレター/麻生雪奈
中編3つ。「切ない」型やおい。タイトルになっている「ラブレター」が一番いいけど、超常現象をちょっぴりいれるのはハンパなかんじ。示唆するのは生身の人間でもかまわなかったと思う。
僕達の白昼夢(泉&由鷹シリーズ9)/あさぎり夕
シリーズが続くにつれてH度があがる(笑)六角関係(もっと増えるかも)やおい。
●華の王(4・完)/市川ジュン ★★★
頼朝の死後、政子が尼将軍になって終わる。主役は政子だとはいえ、頼朝亡き後のドラマを続けるのも美しくないかも。この頼朝像は(あ、性格の方ね)とてもよかった。
●X(7)/CLAMP ★★☆
派手なはったりのきいた話は大好きなので、路線は好みエリアなんだけど、いかんせん事件のペースがのろい。これを劇場版アニメにするということは、アニメで先にオチを見せてくれるのかな?「転」も「結」もない劇場版では困るよね。

11/05(日)


11/04(土)


11/03(金)


11/02(木)

札幌の休日/桜木知沙子
2と3を先に読んでいたので、まあだいたい予想していた内容ではある。
▼「アタック600」インターネット特集
インターネットをやっているのは関西テレビ内で一人しかいないらしい。
□「週刊金曜日」
なんと木曜日に届いた。明日は祝日だから発送業務を早めたのね。

11/01(水)

白雪姫コンプレックス/池戸裕子
学園やおい3篇。キスまで。Hじゃなくて「切なさ」をアピールするのもいいもんですよ。
このジャンルでは「男と男のりぼん」とか「男と男のハーレクイン」とかいろいろ言い回しがあるんだけど、最近のりぼんを読んでないので気軽に言えない。ぢつはハーレクインだって1冊読んだことがあるだけなのだ。
●銀河放浪(1)/吾妻ひでお ★★★
マガジンハウスから出た最新刊。ドライな感じ。

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