しみ(老人性色素斑、脂漏性角化症、肝斑など)の治療
皮膚の色はメラニンという黒い色素の量によって決まります。メラニンは表皮の最下層(基底層)に存在するメラノサイトが産生し、 表皮細胞に渡されます。
メラニンは表皮細胞の中で遺伝子(DNA)のすぐそばにいて、紫外線がDNAを破壊するのをブロックする役割を果たします。
表皮に含まれるメラニン増加すると、茶色く見えます(茶あざ)。
本来、表皮にしかないはずのメラニンが、皮膚の深いところ(真皮)に増加すると青っぽくみえます(青あざ)。
表皮にメラニンが増えるものには老人性色素斑、肝斑や茶あざ(扁平母斑、カフェオレ斑など)があり、
真皮にメラニンが増えるものに太田母斑(顔に生ずる青あざ)や蒙古斑(赤ちゃんのお尻に生ずる青あざ)などがあります。
当院での治療
当院で治療できるのは、老人性色素斑・脂漏性角化症・肝斑など、表皮にメラニンが増えた状態です。
太田母斑など、真皮にメラニンが増えている状態の方(青あざ)は、Qスイッチレーザーのある医療機関を受診してください。

脂漏性角化症は液体窒素による冷凍凝固療法で治療可能です。
肝斑・炎症後色素沈着(日焼けや火傷、あるいは湿疹の治ったあとが、黒くなるもの)は、内服薬(ビタミンC・トラネキサム酸)で治療します。
しみに有効な手立てに、ケミカルピーリングがあります。
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古い角質層を取り除く(ピーリング)作用のあるグリコール酸と美白効果のあるハイドロキノン入りの石鹸を販売しています。
ハイドロキノンはメラニンを作る酵素の働きを阻害します。ビタミンCもメラニンの生産工場のラインを逆行させる作用で、メラニンの産生を妨げます。
サンソリット スキンピールバー:ハイドロキノール
AHA(グリコール酸)・BHA(サリチル酸)配合。古い角質を取り除き、皮膚の ターンオーバーを助け、ハイドロキノン(メラニン抑制作用)により美白効果が得られます。
治療中・治療後の注意事項
しみは、今後増えないよう、紫外線カットを厳重にやることが大切です。紫外線から表皮細胞の遺伝子を守り、皮膚がんを予防するのがメラニンの役目なのですから、 紫外線を浴びれば、メラニンが産生されるのです。
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