過活動膀胱と間質性膀胱炎勉強会@新横浜フジビューホテル
過活動膀胱は症状だけから診断してよい病気です。
畜尿期に膀胱が不随意収縮するのは不安定膀胱と言いますが、この診断には膀胱内圧測定が必要です。
一昨日の勉強会の講師は膀胱内圧測定のプロ。
過活動膀胱と診断される症例の中で、実際に膀胱の不随意収縮を伴っている症例は、今皆が思っているほど多くはないそうで、
過活動膀胱治療薬が無効な頻尿の人は間質性膀胱炎を疑うべき、
との話でした。
間質性膀胱炎は排尿を我慢したら膀胱が痛くなる病気とされていますが、
患者さんは痛くなる前にトイレに行くので、問診だけでは鑑別は難しいとのことでした。
私は最大1回排尿量が300ml以上なら間質性膀胱炎は否定できると考えていましたが、
昨日の講師は、平均1回排尿量が200ml以下なら、例え最大1回排尿量が300ml以上でも、間質性膀胱炎は疑うべき、
そうでなければ、早期の間質性膀胱炎を見過ごす可能性があるとのことでした。
ただ、1日尿量は1500mlぐらいですから、8回トイレに行く人は1500割る8で、平均1回排尿量が200ml以下になります。
その方たちすべてに、診断と治療を兼ねた膀胱水圧拡張術を行うわけにはいきません。
間質性膀胱炎で有名な先生のいる病院に集まる患者さんは、開業医に来る患者さんのポピュレーションとは違うという面もあるのでしょう。
一昨日のテイクホームメッセージは、頻尿の人は全員、間質性膀胱炎も鑑別として念頭においておけ、ということでしょう。
懇親会では、講師の先生が最後まで参加されたので、間質性膀胱炎につき色々質問できました。
さらには、りつ先生や島田教授と第1回都筑区泌尿器科医会講演会の打ち合わせ。
折角の水曜日(翌日が休診日)の会なので飲まなきゃ損。懇親の合間に詰め込みます。
ペースを上げて飲みすぎたせいでしょうか。
昨日の朝のジョギングでは、あざみ野駅手前ですでに腹痛を来たし、あざみ野駅の公衆トイレのお世話になってしまいました。
私が木曜日に山崎公園経由でライフアンドシアハウス港北に行くのは、公園のトイレを当てにしているわけですが、昨日の腹痛発作は過去最速でした。
医師会館にも顔を出した以外は、この日とまったく同じことをしました。
一昨日質問していた先生と講師とのやりとりで感じたこと。
ここから先は私自身向けのメモです。
男性のCPはICと同じもの、
昔urethral syndromeと言っていたものが今のIC、
ICとCPとurethral syndromeは泌尿器の病気で、CPPSは神経痛。
urethral syndromeでは尿道内圧が上昇しており、なので、抗コリン剤ではなく、αブロッカーが効く症例があるのか。
過活動膀胱治療薬が無効な頻尿の女性にブジーが有効、との小関理論と不思議に符合。
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