先頭ページへ  
 

 小説「野菊の墓」には、政夫が「民子さんはどう見ても野菊の花だ」、民子は「政夫さんはりんどうのようだ」という記述がある。
 このたび、文学碑の左側にカントウヨメナ、ノコンギク、ユウガギクが植えられ、右側にはリンドウの苗が植裁された。(平成14年6月29日)

 

歌碑のいわれ
 
市内で印刷会社株式会社コーヤマ を経営する高山光江さんは、市川市在住の姉美恵さんを3年前に亡くした。光江さんと美恵さんとは一卵性といわれるほどの仲の良い姉妹でした。姉の美恵さんは若い頃から苦労に苦労を重ね、飲食店経営者として成功した。ところが、その姉さんは僅か半年の命という病で急逝した。高山さんは平成13年春に所属している東京中小企業家同友会が自主製作した映画「ホーム・スイート・ホーム」を市民会館でチャリティ上映会を成功させ、その時の収益金の残額を野菊とリンドウの植裁に充てた。
 子宝に恵まれなかった美恵さんとは「老後は仲良く一緒に・・・」との約束があった光江さんは、次の歌を刻んだ石碑を野菊の花壇の脇に添えた。