●Epiphone Casino
あのバスを停めて! (東京国際フォーラム 9/17/2000)
使用曲:「あのバスを停めて!」
The BeatlesのJohn/Geoge/Paulの3人が愛用していたことで有名な、セミアコー
スティック構造のエレクトリック・ギター。PaulとGeogeのものにはビグスビー社
のトレモロアームが搭載されていたが、Johnのものはブランコテールピース型。
財津さんのギターは3トーン・サンバースト塗装/ブランコ・テールピース仕様で、
Johnのギターに一番近い(もっとも、Johnのギターは塗装を剥がしてナチュラルに
変貌しているが)。Casinoは現在も販売されており、廉価版と復刻版がある。
財津さん使用のものがオールドモデルなのか、これら現行品なのかは不明。
●Fender Telecaster Thinline
夢中さ君に (府中芸術の森劇場 9/9/2000)
使用曲:「あの娘は魔法使い」「夢中さ君に」
Fenderで数少ないセミアコースティック構造のギター。ES-335同様、センターブロ
ックを備えている。
財津さんは1977年から1980年代にかけて同型のギターを使用していたが、それとの
違いはフロント・ピックアップがシングルコイル・タイプであることと、ボディの
色がブラウン・シースルーであること。この旧タイプのThinlineは1968年から1971
年末まで生産された。ただし、近年Fender社から再生産されており、財津さんのギ
ターがオリジナルか再生産モデルなのかは不明。
●Martin 000-28
サボテンの花 (東京国際フォーラム 9/17/00)
使用曲:「置いてきた日々」「淋しくて淋しくて」「君のために生まれ変わろう」
「ハーモニー」「人生ゲーム」「サボテンの花」
米国C.F.Martin社のアコースティックギター。
型番に000が3つ並ぶ000(トリプルオー)シリーズは、細身のボディシェイプが特
徴。ボリュームに欠ける代わりに、ピッキングの繊細なニュアンスが得られやすい
ことから、レコーディング用モデルとして根強い人気がある。
財津さんが使用しているモデルはボディ裏/側板がローズウッド製の000-28と推定
される(マホガニー製は000-12で、裏/側面の色がやや薄い)。
本モデルはEric Claptonが近年使用したことで、人気モデルとなっている。
000-28はもちろんエレアコではないため、ボディ内部にピックアップを取り付けて
いる模様。エンドピンがシールドジャックとなっている。
●KORG TRITON
61鍵のシンセサイザー。詳細は姫野さんの項を御参照。
●KORG Digital Piano(Unknown)
人生ゲーム(東京国際フォーラム 09/17/2000)
TRITONの下に設置していたキーボード。ツアー・パンフレットにおける長崎の野外
ステージでの写真では、キーボード背面にKORG SG pro/Xというロゴを確認できる。
ただし、今回の東京3-DAYSでは、KORGのロゴが背面中央にあるだけで、機種名のロ
ゴは確認できない。(SG pro/XとKORGロゴ位置も違う)
チューリップがKORG社から機材モニターを受けていることから推測すると、本機は
SG pro/Xの後継機種、あるいはプロトタイプである可能性が高い。ただ、KORG社の
日本向けWEBには、SG-pro/Xはおろかデジタル・ピアノ(家庭用を除く)自体が製
品ラインアップから落とされており、本機が永遠に日の目を見ない可能性もあり。
ちなみにSG-pro/Xはウェイテッド88鍵のデジタル・キーボード。12種類のアコース
ティック・ピアノの他、全64種類のプリセット音が選択可能。
●アンプ/エフェクター
前述のツアーパンフレット写真ではVOX AC-30の使用を確認できるが、今回のツア
ーではステージ上に財津さんのギター・アンプが設置されていない。これはトラン
スミッターからの出力をプリアンプ等を経由してミキサーに直接入力していると思
われる。
また、ツアーパンフレットでは財津さんのアンプの前にBOSS Line Selecter LS-2
の姿を確認できる。本機は2つのエフェクター・ループを切り替えるのが主な使い
方であるが、財津さんはトランスミッターとアンプとのLineを中断するために使用
していた模様。これはチューニング等の際にアンプから音を一時的に出さないよう
にするための工夫であろう。
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