●Gibson ES-335TDC
Someday Somewhere(東京国際フォーラム 09/17/2000)
言わずと知れた、安部さんの愛機。1966年製であり、製造後34年の押しも押されぬ立
派なヴィンテージ・ギターである。前回の再結成ではスポット的な使い方だったが、
今回はほぼこれ1本で通している。
ファンクラブ会報15号(1982年3月発行)の記事によると、「2回目の鈴蘭公演で雨
をかぶってしまい、その後遺症で表板にシワが寄ってしまったから」ステージでの使
用をやめてしまったとのこと。今回のツアーパンフレットの写真を見ると、確かにリ
ア・ピックアップの左横あたりに大きなシワが確認できる。それ以外にも全体的にシ
ワが目だっており、楽器としてはかなりヨレが来ていると思われる。
以降、THE ALWAYS等のキャリアを通してES-335は引退状態であったが、前回の再結
成前に大幅なオーバーホールを行った模様。
●Schecter Stratocaster Model
サボテンの花(東京国際フォーラム 09/17/2000)
使用曲:「セプテンバー(府中公演を除く)」「サボテンの花」
Fender社のStratocaster Modelをベースにしたカスタム・ギター。
ネックはオールドタイプのスモールヘッドにローズ指板。ボディは蛍光レッド塗装で
白いピックガード上に3個のシングルコイル・ピックアップが搭載。各ピックアップ
には黒いピックアップ・カバーが付けられている。
コントロール・ノブは金属製で、ぺグ/ブリッジ/ジャック・カバー等の金属パーツ
同様ゴールド・メッキが施されている。シンクロナイズド・トレモロ・ユニットを搭
載しているが、トレモロ・アームは外してある。
●Roland GK-2A
東京国際フォーラム公演からは、Schecter Stratocaster ModelにRoland社のディバ
イデド・ピックアップ「GK-2A」を付けていた。
GK-2Aはギター・シンセサイザー用のインターフェース・ユニット。「セプテンバー」
の生ピアノ/ストリングス音は、GK-2A経由で足元のギター・シンセサイザー(機種
不明)を鳴らしていた。
●Alvarez Yairi GY2 Virtuoso Deluxe
あなたの夢(東京国際フォーラム 09/17/2000)
使用曲:「セプテンバー(府中公演のみ)」「I Love You」「あなたの夢」
ナチュラル塗装で、大型ボディにシングルカッタウェイ仕様のエレアコ。
Greatful Deadの故Jerry Garciaが、製作にあたってアイデアを提供している模様。
アバロン貝によるインレイがボディとサウンドホール周辺に施されている。ピック
ガードとヘッドにAlvarez−Yairi社のロゴマーク(AとYを組み合わせたもの)が入
っている。
●Santoor
仔牛のローカウジー(東京国際フォーラム 09/16/2000)
使用曲:「博多っ子純情」「仔牛のローカウジー」
インドの弦楽器。2本のスティック(マレット)を使い、弦を叩いて演奏する。
ヨーロッパでは「ダルシマー」という名前で、バロック音楽等で使用されている。
●VOX AC-30
英国VOX社の真空管式コンボ・アンプ。QUEENのBrian Mayがステージ上に9台並べ
て使用していたことで有名(初期のTHE BEATLESも使用していた)。
安部さんは前回の再結成ツアー同様、ステージに2台並べて使用している。
●Roland Boss GT-5
複数のエフェクターユニットを1台に納めたマルチ・エフェクターの最高峰。
コンパクト・エフェクター「BOSS」シリーズのほとんどの機能と、各種アンプをシ
ュミレートするプリアンプ機能が搭載されている。
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