「LIVE ACT TULIP 2001年心の旅」ツアー初日の9月9日(土)、私は会場である「府 中の森芸術劇場どりーむホール」に向いました。 会場に到着した時間は午後1時頃。開場時間が17時30分だったのにも関わらず、何故 ゆえそんな前乗りをしたのか?それは、開場入りするメンバーを一目見たかったのと、 リハーサルの音を聴きたかったからに他ありません。 結論から言えば、この日はメンバーの姿をキャッチすることはできませんでした。 会場は車で直接地下駐車場に入れる構造になってまして、裏口から徒歩で入るメンバ ーはいなかったようです。(再結成の武道館会場に電車で来たという、安部さんのキ ャッチに期待したのですが) あとはリハーサルに賭けるのみ。私は会場内の音が捕らえやすい場所を求めて歩き回 りました。会場は大小の複数ホールを収容する文化施設で、地下には貸しスタジオも あります。湯浅氏の掲示板にあった「TULIPがここのスタジオをリハーサルで利用し ていた」という情報を思い出し、ささやかな期待を持って覗きに行きました。 階段で地下1Fに降りると広いロビーになっており、そこでは中高生のバンド少年や エレクトーンスクール風の幼児達がソファーで雑談してました。5つほどあるスタジ オを覗いてみましたが、残念ながらTULIPのメンバーの姿は確認できませんでした。 やや落胆しながら地下フロアを歩いていると、つきあたりに「この先は楽屋につき、 入場ご遠慮下さい」の文字を発見。 ああああ!そうなのです。この会場は地下スタジオと楽屋が直結しており、出演 者は出番までスタジオでリハーサルできるという、至れり尽せりな構造なのでした。 私は恐る恐る看板のそばまで近寄ってみました。近づくにつれ、開け放たれた金属製 のドアの向こうから「歌声」が聞こえて来ました。楽屋はステージに隣接しているよ うで、エコーが深くて遠いながらもリハーサルの様子をうかがうことができました。 以降が「私のアイドル」達のリハーサル・レポートです。
- 曲目 -
15:12 「セプテンバー」「I Love You」「仔牛のローカウジー」
最初に聴こえたのが、アコースティックギターのサウンドとコーラスでした。 曲は「セプテンバー」から「I Love You」「仔牛のローカウジー」へと移行し ます。恒例のアコースティック・コーナーのリハーサルのようです。 ローカウジーは何度かブレークを挟み、コーラス部分が繰り返さました。曲の 終わりにドラムが入って盛り上がるアレンジで、その部分も数回繰り返されま した。
15:24 「博多っ子純情」
しばらくの静寂の後、この曲に。数小節演奏しただけで中断されました。
15:33 「Someday Somewhere」
ピアノのみで数小節演奏されて中断。財津さんの単なる指慣らしだった模様。
15:34 「あのバスを停めて!」
バンドの大音量で始まったのは、懐かしいLIVEの定番曲。聴きなれたピアノの フレーズに、ただただ感動でした。演奏はややラフな感じで、これは本番にお いても同じ印象でした。間奏終わり近辺で中断。
15:39 「淋しくて淋しくて」
アコギのストロークで始まったのは、やや意外なこの曲。 財津さんはラフな歌い方で、歌詞もところどころ抜かしています。いつの間に か演奏も終了してしまいました。
15:43 「明日の風」
間奏後の3コーラス目で中断。しばしの沈黙の後、エンディングのインスト部 分をしっかりと演奏していました。
15:47 「君のために生まれ変わろう」
分厚いコーラスのイントロでスタート。サビの途中で中断。
15:49 「外へ出ちゃあぶないよ」
「ハーモニー」のイントロ部分に続いてこの曲へ。 本番では確かに「ハーモニー」に続いてメドレー形式で演奏されていたため、 その部分のリハだったと思われます。間奏後の3コーラス目あたりで中断。
15:56 「心の中は白い画用紙」
シンセ・ストリングスの音が数回繰り替えされた後、この曲に。 間奏直後で中断。
15:59 「約束」
サビの直前で中断。
16:03 「青い空はいらない」
イントロからエンディングまで、完全演奏。
16:07 「走れ!ムーン号」
前曲から間髪入れずにドラムソロに移行し、この曲へ突入。 財津さんのピアノは名盤「LIVE ACT TULIP Vol.2」ばりの派手さ(残念なが ら、本番のピアノはあまり目立たってませんでした)。 エンディングまで完全演奏。その後も数回、エンディング部分を練習してい ました。
16:10 「人生ゲーム」
安部さんが「キュイ〜〜ン」というスライド・ギターの練習を繰り返します が、なかなか満足いくフレーズにならない模様。メンバーはその完成を待た ず、曲に突入しています。全体演奏にも何か問題があるのか、ワンコーラス 目で中断/再開を繰り返してました。
16:17 「ブルースカイ」
頭のサビで中断。上田さんがサビ部分のドラムス・フレーズを何度も練習し、 再び頭のサビを全員で練習して終わりました。 これは「ピアノでAメロをスローで弾き、シンセでタララララというレコー ド通りのフレーズを入れて曲に突入」という本番でのアレンジを最終確認し ていたと思われます。
16:27 「サボテンの花」
イントロからAメロのワンコーラスで中断。しばしの沈黙後、ストリングス・ シンセでサビのフレーズを演奏。
16:31 「青春の影」
ディストーションの効いたギター音が一発響いた後、フル演奏。コーラスが 美しく決まっていました。
16:32 「Someday Somewhere」
続いてこの曲へ。フル演奏。 ダレたところもなく、真剣な演奏。ギターソロも白熱したものでした。
16:41 「青春の影」
エンディング部分のみ。
16:42 「Someday Somewhere」
安部さんがギターソロを数回練習していました。
16:44 「心の旅」
途中までの演奏を数回繰り返し、リハーサル終了。
- 考察 - 私が聴いただけでも約1時間半という長丁場のリハーサルでした。 本番での演奏曲目を考えると、おそらくあと30分は前から演っていたと思わ れます。 ほとんどの曲が、イントロから1コーラス+間奏で中断していました。これが TULIPにおける音合わせの基本形なのでしょう。逆にフルコーラス演奏した曲 は、演奏にやや不安がある曲なのかも知れません。 全体的に真剣な演奏で、Vocalが途切れるのを覗けば本番と大差ありませんで した。Vocalもリハーサルにおいてはエコーやモニターのチェックが主体なの で、歌いながらあれこれPAに指示をしていたと考えれば辻褄が合います。 とにかく、TULIPの生演奏に近づくことのできた、貴重な体験でした。