財津和夫・エッセイ本

Edit by Makoto Honda (Update:9/JUL/00)

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●謎の財津和夫(1975年12月 新興楽譜出版社)

 初エッセイ集。前半は女性ライターの記述による財津の生い立ちストーリーで、後半は財津自身に  よる非常にくだけたよもやま話。(これをエッセイと呼んで良いのか、今となっては疑問もあり)  アルバム「ぼくがつくった愛のうた」のジャケットデザイナーである大野拓家氏がイラストを描き、  同アルバムのカメラマン田口顕二氏がコラージュ写真を撮影していることもあり、全体の雰囲気が  「ぼくがつくった愛のうた」の延長線上にあるように感じられる。  本書はチューリップに関する秘話の宝庫であるが、中でもアルバム「無限軌道」のレコーディング  に関する、ミキサーのプッシー伊藤氏と対談が興味深い。「私は小鳥」のイントロの生ピアノはレ  ズリースピーカーを通している、「たえちゃん」はアルバムのテスト盤ができあがった後にレコ倫  からクレームを受け、歌詞の危ない部分に音をかぶせた等、マニア向けの貴重なネタが嬉しい。

[目次]

 ・詩「アスファルトの下」
 ・謎の財津和夫の生い立ち         (初体験は高校2年、別府のプロの女)
 ・財津教授の楽々教室
   やくざ映画の正しい観方        (まわりの客に因縁をつけられないように....)
   楽しいタクシーの乗り方        (運転手との会話で人生が変わることもある)
   空の旅をこの上なく楽しくするには   (ケガ人を装い、スチュワーデスから過剰サービスを)
   ヒマでお金のない人へ         (親戚を装い、結婚式でタダ飯を....)
   女と楽しく別れる方法         (女性の前では自分の魅力の1/10しか見せるな)
 ・えっ?セイ
   なんとかしてくれー!         (日本の住宅環境は最低!)
   これからフォークをやる人へ      (昔の福岡は東京との音楽的きずなは薄かったが...)
   いつも背中にナイフを眼前に断崖を   (三島由紀夫と岡本太郎の生き方が好き)
   男はみんなホモである         (男の本当の苦しみは男にしか分からない)
   腹が立つやら情けないやら       (財津和夫のあるOFFの日の風景)
   単細胞教のすすめ           (思考スイッチを16チャンネルから1チャンネルに)
   私小説フォークのむなしさよ      (詩先行で音楽性の無い日本の曲は恥ずかしい)
   理想の女性みーつけた         (雑誌で見つけたミスコン入賞者との無理やり対談)
 ・独断的論文二題
   ぼくだけが知ってるビートルズの秘密  (ビートルズの音楽的リーダーはポールだった)
   男性的、女性的            (思考の原点が否定で、外側に向かうのが男性)
 ・財津和夫書キオトシ短編集
   湖の伝説               (「井の中の蛙」がモチーフ?)
   人生ゲイム              (「人生はオ○○○である」という10文字短編小説)
 ・うそかほんとかレコーディングうらばなし (「無限軌道」録音に関するミキサー氏との対談)
 ・謎の財津和夫メッタ斬りアンケート    (スタッフ、ミュージシャン、友人等からのお言葉)
 ・(秘)編集後記             (財津はひどい低血圧で、寝起きがめちゃくちゃ悪い?)


●もう笑わなくっちゃ(1978年1月 新興楽譜出版社)

 エッセイ集第二弾。全編財津自身の執筆であり、ある意味これが初のエッセイ集とも言えよう。  バンドとして最も充実していた時期でもあり、文章も心なしか自信に満ち溢れている。  Rickenbacker #331を抱えたステージ写真が数点掲載されており、資料としてもポイントが高い。  財津が撮影したスナップ写真もなかなか味がある。  表紙デザインを前作同様に大野拓家氏が担当しているが、本全体の雰囲気は非常にダークである。  ちなみに、この本の出版時には全国でサイン会が開催された。私も地元札幌で、真冬に朝から書店  の階段に半日以上並び、やっとの思いでカバー裏の表紙にサインをもらった。財津は色白のやさ男  であり、握手してもらった手がやけに柔らかかったのが印象に深い。

[目次]

 ・ポカポカ春の陽気             (原宿の裏道を歩きながらの考察)
 ・風                    (風の息吹を感じると、僕は詩人になる)
 ・音楽は1輪の花              (僕の音楽は生活に不可欠な二義的な存在でありたい)
 ・詩:都会を離れて              
 ・貴方と快楽について話し合いたい我輩の部屋 (愛されることに幸せを感じられる女性が羨ましい)
 ・僕の好きなもの −その1         (好きな漫画家は山松ゆうきち/黒金ヒロシ....)
 ・僕の嫌いなもの −その1         (テレビ相談室)
 ・自己への愛国的考察            (日本を愛すればこそ、西洋音楽を基礎から極めたい)
 ・詩:はじめてのくちづけの頃
 ・人間関係のバランス            (他人より秀でた才能を身につけ、正直に生きよう)
 ・O脚であることの弁解           (色白の劣等感からガニ股で歩くようになり....)
 ・博多弁ポップスは世界への夢        (博多弁のアクセントは英語と似ている?)
 ・僕の好きなもの −その2         (老犬。犬は雑種で汚れている奴が最高)
 ・僕の嫌いなもの −その2         (夜更かし。世間とズレた生活は精神的に苦痛)
 ・詩:北へ向かう列車の中で
 ・詩:孤独物語 −その1
 ・ポルノ映画の初体験            (高校生の頃、香椎東映で思わず「大人二枚」と)
 ・厚顔無恥な大人たち            (タレントというだけで当選する議員は恥ずかしい)
 ・顔                    (顔は人間の表札。では、良い顔とは?)
 ・詩:女の情景 その1番
 ・散髪                   (散髪で失敗!はやし立てる姫野と吉田に憎悪)
 ・痴漢にも1分の理             (若き女性と接触すれば、欲情するのはオスの本能)
 ・ディスカバー・ジャパン(負け惜しみ編)  (ホテルを拒否して旅館に泊まったら風呂が無かった)
 ・床の上の植物群              (旅が多くて動物が飼えないので植物を育てている)
 ・ジョージ・マーティンとの会話       (イエスタディはポールとG・マーティンの競作)
 ・詩:孤独物語 −その2
 ・漫画家長谷川法世氏との半日        (漫画「博多っ子純情」の作者と立体映画を観に)
 ・寅さんとは                (知識階級と庶民との対比が寅さん映画の魅力)
 ・ディスカバー・ジャパン(山陰風邪の旅編) (ツアーの合間に観光へ。日本の美に感動)
 ・女の存在                 (男女は凸と凹の関係であり、補い合って生きるもの)
 ・僕の好きなもの −その三         (雨上がり。その美しさを表現できる詩人が羨ましい)
 ・僕の嫌いなもの −その三         (曇りがちな日は陰鬱で嫌い)
 ・先生                   (学生時代、先生からいつも嫌われていた)
 ・結婚1周年のお祝い            (フィクション。吉田の結婚祝いを邪魔するメンバー)
 ・詩:孤独物語 −その三
 ・詩:女の情景 その2番
 ・若者よ、温室を出よ!           (平和に生きるために、若者は自分で何かをすべき)
 ・宇宙の大頭脳               (う○こから人類の真理を考える)
 ・僕の好きなもの −その四         (おじいさん。迷いを捨てて人生哲学をまとめたい)
 ・僕の嫌いなもの −その四         (速い乗り物。仕事が増える、体に悪い、夢がない)
 ・珈琲ととある著名人            (珈琲をひたすら財津に飲ませる、著名人の恐怖)
 ・詩:孤独物語 −その四
 ・不思議な日本人              (知人の外人女性から学んだ日本の不思議さ)
 ・詩:広い世界の中から
 ・涙を超えた悲しみ             (広島のマッサージのお婆さんから聞いた原爆体験)
 ・異色短編小説
   黒い報告書               (色男吉田に女房を寝取られるサラリーマン財津)
   或る青年の告白             (悪魔との会話)


●財津和夫の「人生ゲーム」(1980年7月 新興楽譜出版社)

 財津和夫が出演していた東海ラジオの同名番組の企画本。財津本人の話は殆どなく、リスナーから  のハガキネタやスタッフ裏話が中心。これを読むと、毎回名古屋まで行って収録していたのではな  く、日比谷の東海ラジオ東京支社で収録する場合もあったことが分かる。  メンバーチェンジ直後でもあり、それに関する当時のファンの意見は資料として面白い。また鈴蘭  2の告知もなされており、あの大雨の惨劇を知る今となっては複雑な気持ちになる。  この番組にはアシスタントとしてマイケル・デュワーという人が出演していた。当時「この人は一  体誰なんだろう?」と疑問に思っていたが、この本で種明かしがされている。鎌倉生まれの混血で  通訳等の仕事を経てシンコーミュージックに入社。チューリップのロードマネージャーから財津の  パーソナルマネージャーになり、英語が堪能なキャラクターを買われて番組に出演するようになっ  た模様。ただし写真で見る限り黒髪のアジア顔で、日本人そのものに見える。

[目次]
 ・「人生ゲーム」誕生!        (財津は当初「しゃべりは苦手」と出演を拒んでいた?)
 ・財津和夫登場            (日比谷東京支社でのフォトセッション)
 ・「人生ゲーム」余談         (財津/塩瀬D/上野マネ/マイケルで全手紙を読んでいた)
 ・実態!こんなハガキが放送に使われる (チューリップネタ以外の方が採用確率が高い?)
 ・リスナー分布図           (北海道や九州からも、一生懸命聴いてたんですね)
 ・財津和夫の知られざる世界      (映画好き/アンチ巨人/絵画好き)
 ・無限軌道、チューリップ       (メンバーチェンジに関するファンからの意見)
 ・チューリップベストテン       (1位:青春の影、2位:夕日を追いかけて)
 ・えほん「人生ゲーム」        (よくわからないイメージイラスト)
 ・「人生ゲーム」楽譜         (なぜかコードはCから始まってます。オリジナルはG)
 ・財津和夫の生放送          (フォトセッション。ミキサー卓に時代を感じます)
 ・紙上放送(3/9/80)         (姫野/伊藤/宮城がゲスト。伊藤の子供の名前はキリ)
 ・WE NEED YOU       (あるリスナーより。「下品さと優しさ」が番組のウリ)
 ・プリティ・カフェ・チューリップ   (新潟の喫茶店。ブルースカイというドリンクもあり)
 ・マイケルのイージーイングリッシュ  (実用英語講座。ちょいたいくつ)
 ・第2回ライブ・アクト・チューリップ・イン・スズラン高原 (う〜む、心寒い)
 ・映画「人生ゲーム」         (メンバー&スタッフ総出演のシュールな寸劇台本)
 ・私と人生ゲーム           (いろんな思い入れがあるんですね)
 ・質問コーナー            (週イチで掃除のオバサンが洗濯/掃除を?ホントか?)
 ・お便りコーナー           (う〜む....)
 ・ベリカード発表           (そもそも、ベリカードって知ってます?)


●僕の法螺(1981年9月 集英社)

 エッセイ集第3弾。月刊セブンティーン誌に2年半連載したエッセイ「心の旅日記」に書き下ろし  を追加したもの。(この本には何故かそういう成り立ちに関する説明が無い)  この年の5月10日にチューリップの事務所「Cricket」が設立されており、本書の出版にあたっては  財津の希望がかなり取り入れられていることが推測される。装丁も初めてハードカバーとなってお  り、写真もモノクロながら光沢紙に印刷され、巻頭と中間に数ページずつ挿入されている。  執筆時期は第一期チューリップ終焉から第二期チューリップの立ち上げ、さらにはCMとタイアッ  プしたソロ活動を並行していた頃で、ファンに対して懸命に理由づけをしているような印象がある。  また宇宙志向や戦争反対など、それまでの財津には希薄だった思想的な内容が多いのも特徴。チュ  ーリップのアートワークや曲調が「宇宙」に深く傾向していったのも、こうした財津の影響と思わ  れる。  本書で特に目を引くのは、当時タモリがラジオでネタにしていた「さだまさしバッシング」に同調  して論じているくだり。さだの女性に媚びた軟弱な歌詞と旧態依然のメロディーに、ヒステリック  にも見える激しい拒絶反応を示している。  ちなみに煙草をやめて一番太っていた時期であり、ほっぺたがプクプクの写真が笑える。

[目次]

 第1章
 ・詩:鉛筆
 ・東京を離れられない理由            (東京で時たま出会う、不思議な清涼感)
 ・美容院初体験記                (紹介で行った美容院で、雑に扱われて涙)
 ・自己嫌悪の醜学                (まわりの友人は結婚してるのに、自分は独り)
 ・テレビとコンサート              (TVは数百万人、コンサートは数千人が相手)
 ・深酒おじさんとのひととき           (新幹線の中、泥酔したおじさんとのふれあい)
 ・真夜中の訪問者                (寝間着姿の美女の用件はピアノへの苦情だった)
 ・僕はめん食い                 (かけ/もりそばが一番美味しい)
 ・不思議だなぁ!?               (ある日突然、泳げるようになった?)
 ・体験的 禁煙のすすめ!            (2年前に禁煙。煙草は百害あって一利なし)
 ・流行の波のり                 (若者が流行を追うのは求愛の意思表示?)
 ・詩:玄界灘の鯖
 ・男の誇りと責任                (デートの金は、友人に借金してでも男が払え)
 ・僕の名前はのら犬どんパ            (前世が犬だったら、こんな風に自由に...)
 ・あなたへの手紙                (2枚目のソロアルバムに関し)
 ・なんのために生きるのか?           (生きる理由は自然に生きている中で見つかる)
 ・限りなく正直に生きてゆきたい         (禁煙してから対人恐怖症になった?)

 第2章
 ・詩:アンリ・ルソーへの手紙 その1      
 ・正月が嫌いな理由               (普段は西洋かぶれで正月だけ日本漬けは変)
 ・ナポリでの恐怖の体験             (宮城/カメラマン田口と、暴動に巻き込まれ)
 ・独身32歳の結婚観              (結婚の必要性を感じられなくなって)
 ・僕の理想のお嫁さん              (日本人なら市毛良枝)
 ・ハイジャック防止もいいけれど         (あんな荷物チェックは気休めでしかない)
 ・男がこの世に残すものは!?          (出来あがった曲には、あまり愛情を感じない)
 ・TVに出演しない僕がTVでCMソングを歌う理由(財津個人でタイアップ商法を試したかった)
 ・マイケル君、これからもよろしく!!      (マイケル・デュワー氏から学ぶ英語の謎)
 ・「良い人は良いネ」              (大野拓家氏は繊細で思いやりのあるひと)
 ・人間てなんてバカな生き物なのでしょう     (誰もが戦争には反対なのに、なぜ戦争が?)
 ・不愉快な病院事件               (生意気な歯医者に、いい加減な治療をされて)
 ・地震で死ぬのはこわくないけれど...     (地震で発生する化学物質による2次災害が恐い)
 ・テレパシーの赤ちゃんみたな話         (祖先の記憶が遺伝子によって伝承されることも)
 ・忘れてはいけない大切なこと!!        (身近なものこそ、見過ごしてしまいがち)
 ・「うかれの日」の提案             (世界中の国が浮かれる日があれば、戦争は?)
 ・もし、すべての人間の顔が一様だったら...  (戦争する気にならないかも)
 ・ふと思いついた「ふ」の話           (麩は食べ物として認めない!)
 ・日本人と西洋人の音楽の楽しみ方        (西洋人は音楽に積極的に参加しようとする)
 ・なぜ日本人として生まれてきたのでしょうか   (とにかく日本を涼しくして欲しい)
 ・詩:嵐の中

 第3章
 ・詩:アンリ・ルソーへの手紙 その2
 ・親子について                 (両親も、突き詰めれば二人の人間に過ぎない)
 ・偽者演じる本物タモリ             (さだまさしの音楽は偽者?)
 ・グループ活動とソロ活動            (グループ活動は会社で、ソロ活動は家庭)
 ・詩:生と死


●心の旅、永遠に(1998年5月 河出書房新社)

 1997年の再結成後に執筆されたエッセイ集。結成/解散/そして再結成に至るまで、チューリップ  というバンドの抱えていた裏事情について、財津自身が赤裸々に語っている。特に姫野/安部/伊  藤が離脱した「チューリップ最大の分岐点」の時代について、再結成という和解を経たからこそ書  けたであろう「メンバーへの懺悔の言葉」が非常に生々しい。    結婚して1男1女の父親になり、50歳を過ぎて人生の後半を歩んでいる。そんな「枯れた」今の  財津和夫の言葉は、チューリップと共に青春を過ごしたファンにとっては複雑に感じられよう。

[目次]

 ・チューリップふたたび      (昔は演奏が下手なのを隠すため、必死にレッスンしていた)
 ・武道館に立つ          (ビートルズが演奏した武道館での初公演)
 ・チューリップ解散 1      (僕の人間関係への無頓着さのせいでメンバーは去っていった)
 ・チューリップ解散 2      (解散コンサートの『青春の影』で、思わず涙がこぼれて)
 
 ・やっぱりビートルズ       (吉田彰と見に行った映画が、ビートルズとの最初の出会い)
 ・またまたビートルズ       (初めて買ったビートルズのレコードはサージェント・ペパーズ)
 ・そして、ビートルズ       (女友達に来日公演のチケットをもらい、夜行列車で)
 ・女は歴史をつくる        (大学受験の決断は、女友達からのひとことで)
 ・ぼくのバンド体験        (バンドデビューは高校の予餞会。吉田彰と二人で)
 ・フォーク世代          (メッセージソング主流の中で、無思想なポップスを)
 ・田舎生まれ           (借金だらけのスタート。5人のメンバーの長男として奮闘)
 ・心の旅             (『心の旅』がヒットしても、お金は残らずドサ回りの生活)
 ・チューリップランド       (事務所を作って、理想と現実を知る)

 ・ぼくの結婚           (11歳下のかみさんとは式も披露宴もなし。一男一女を授かる)
 ・ベジタリアン 1        (ダイエットのために、肉と油を一切止めて)
 ・ベジタリアン 2        (ひとりで食事をするようになり、メンバーと疎遠になった?)
 ・意識と音楽           (生活スタイルは変わっても音楽性は変化してない...つもり)
 ・映画少年            (3歳ごろ、初めて見た映画は『暴力教室』だった)

 ・不機嫌の理由          (ツアー/作曲....締切りのある生活が不機嫌の原因だが...)
 ・ぼくの生き方          (こだわりが希薄になり、何事にも寛容になってきた)
 ・服部良一という先駆者      (ドラマで演じた服部良一の音楽感に共鳴した)
 ・五十歳             (高齢化社会に向けて、じじい代表でどんどん発言したい)
 ・生活感のない歌が氾濫している  (まったく生活感のない、十代のための歌しか存在してない!)
 ・僕はおとうさん 1       (親になってみて、人は大きく成長するらしい)
 ・僕はおとうさん 2       (今の子供達が悪い責任の全ては、親達にある)
 ・僕はおとうさん 3       (人生の先輩として、若者達に文句を言い続ける義務がある)

 ・バンドはぼくにとって仕事だった (それが生活の糧である限り、バンドでお金を稼ぐことも大切)
 ・ソロ、自分ひとりの責任で    (成功も失敗も自分ひとりの責任。これで楽になった)

 ・98年の新しい一歩       (かつての盟友、宮城伸一郎がツアーのプロデューサー)
 ・年輪に寄り添う音楽       (大人の鑑賞にも耐え得る、心からの愛のメッセージソングを)

 ・メッセージ:坂崎幸之助     (ど素人の時から、チューリップは憧れだった)