Live at "CLUB GOODMAN",
Akihabara, Tokyo, Japan, 4th Oct, 1996

MR.JIMMY Live at Club Goodman, Akihabara, Tokyo, Japan, 4th, Oct, 1996
Jimmy Sakurai/Professor Otsuka/Parcy Moto/Cookkie Kurikawa


Achilles Last Stand

開演に先立ち...

●日時  1996年10月4日(金)  10月1日の夜に桜井氏からお電話を頂き「10/4に次回LIVEが決まりました!」と聞いて  びっくりしてしまいました。前回の9/29のLIVE後に突然決定されたとのことで、当然  ながら事前の宣伝はゼロ! 当日にお客さんが集まるのか私も不安でした。 ●会場  秋葉原 CLUB GOODMAN ●メンバー  ・Jimmy 桜井氏 (Guitar)  ・Professor 大塚氏 (Bass/Keyboard/Guitar)  ・Parcy Moto氏 (Vocal)  ・Cookie 栗川氏 (Drums)  なんと、短い準備期間なのにも関らず、この日のため用の"MR.JIMMY's Graffiti"(LIVE  情報リーフ)を作成されたとのこと。いや〜、頭が下がります。

SETLIST&各曲寸評

 桜井氏や関係者の努力が実り、なんとか客席も埋まってひと安心でした。  リハーサルが押したためか、19:30開場の予定が20:00近くとなり、メンバーがステージに  登場したのは21:00寸前でした。  桜井氏は前回と同じ白のドラゴンスーツで、サングラス/マフラーはなし。  Percy氏は銀ラメ(?)の長袖シャツでいつになくお洒落です。 (1)THE SONG REMAINS THE SAME  前回に引き続きのOpening Number。この日の演奏は若干スローです。  桜井氏は前回程派手なフリはなく、ひたすら演奏に専念してる感じです。  Percy氏は今日も絶好調!よく声も出ています。  栗川氏のスネアに若干のReverbがかかっており、サウンドに深みが出てて、私は好きな  感じです。   (2)THE ROVER〜SICK AGAIN  以前指摘していた『軽さ』は微塵もなく、ひたすら重い演奏です。  大塚氏のRickenbackerがHeavyさを倍増させています。  演奏後、Percy氏が「急に決まったLIVEで、リハもできずラフな感じですが、我々自身も  楽しんでやってます」とのMC。 (3)NOBODY'S FAULTS BUT MINE  桜井氏はメインの"No.1" Gibson Les Paulで演奏します。Percy氏のHarpもアリです。  前回は各所で合わないところが目立ちましたが、今回は栗川氏がカウントを入れることで  まとまった感じになりました。いや〜、ホントに難曲ですね〜。 (4)OVER THE HILLS AND FAR AWAY  Guitarのコードカッティング部はいつもよりエコーが深めですが、Drumsが入るところの  つながりは自然で良しです。桜井氏Versionでは後半にグリッサンドを毎回入れてますが、  ZEPPのLIVEではあまり聴かないフレーズです。でもこの曲にはハマってて私は好きです。  スネアのReverbがちょっときつめでしょうか? (5)RAMBLE ON  6/28のAdm以来の登場です。リハ不足のためなのでしょうか、合わないところがあります。  栗川氏はタムにタオルを載せてミュートし、変わった感じのアクセントを入れてます。  エンディング近くではブレークを入れ、Bass Soloをフューチャーしてます。 (6)SINCE I'VE BEEN LOVING YOU  Percy氏のVocalは更に磨きがかかり、情感たっぷりの歌いっぷりです。Solo後のシャウトは  迫力満点!もう鳥肌モノでした。  もちろん、全員ともに最高のカラミを見せてくれてまして、今までで最高のVersionでした。 (7)COMMUNICATION BREAKDOWN  ファンク調のJamからつないで入っています。  演奏後、Jimmy桜井氏の誕生日を祝い、Percy氏の媒酌で観客全員で乾杯をします。  ここで第一部が終了し、10分程の休憩タイムとなります。 (8)THE RAIN SONG  第二部はこの曲でスタート。Mellotronがちょっと軽めの音で、まるでネブワースでのGX-1  での演奏をほうふつさせます。(まさか、そうだとか? いやいや...) (9)ACHILLES LAST STAND  桜井氏がLes Paul、大塚氏がRickenbackerに持ち替えてのこの曲です。  前回に比べ楽器のバランスも良好、たたみかけるようなリズムもいい感じです。 (10)WHAT IS AND WHAT SHOULD NEVER BE  ちょっと曲順としては唐突な感じです。(Achillesの前の方が良かったのでは?)  桜井氏のスライドプレイをフューチャー、大塚氏のBassもアンニュイ〜な雰囲気を出して  います。中盤のGuitarカッティングはL/Rにパンしてませんでした。 (11)STAIRWAY TO HEAVEN  この日は桜井氏のGuitarのスィッチングに着目して見ました。  まず、12弦/6弦の切り替えスィッチは、最初は12弦+6弦のMIX、Drumsが入るところで12弦側、  Solo直前で6弦、Rock Sectionの冒頭で12弦側という切り替え方でした。  Pick-Upのスィッチの方は、最初はフロントでSolo前のDコードのあたりでセンター、Solo中盤  でフロント、Solo後半からはセンターだったようです。(なんて目まぐるしい!)  Solo後半のブレークは9/29のステージと同様で、キーボードのからみはナシでした。  Percy氏より「Jimmyの衣装にドラゴンが入りました。拍手をお願します!」との紹介あり。 (12)MOBY DICK  「Cookie栗川、Moby Di〜〜ck!」の雄叫びでスタート。  Bassが粘っこく、チョッパー(なんか古い言い回し?)っぽい響きです。  パッドでのティンパニをアクセントに、ストレートで小気味良いDrums Soloです。  演奏後、桜井氏が6弦をチューニングし直してるのを確認できました。やはし、この曲は  6弦をDで演奏しているのでしょうね。 (13)HEARTBREAKER  桜井氏のプレイがちょっとラフ気味で、中盤の弦押しのあたりではタッチノイズが目立ち  ます。特にInter Playもなく、短めにまとまった感じです。 (14)WHOLE LOTTA LOVE     - LET THAT BOY BOOGIE     - THAT'S ALL RIGHT     - SLOW DOWN     - I'M DOWN     - COME ON EVERYBODY     - HEARTBREAK HOTEL     - HOUND DOG  歌い始めのところで、Percy氏のVocal Micのジャックがひっこ抜けるというアクシデント  が! 抜けたケーブルをくるくる回して苦笑いするPercy氏でした。  今日のThereminは「ヒュ〜〜ン」という軽快な音。バックの演奏はタムを強調したアフリ  カンなビートです。  メドレーが多岐に渡っていて、Beatlesの"I'm Down"にはびっくり! もちろん本家のZEPP  では演奏されたことのない曲ですが、いかにも「ありそうな」選曲でした。 [ENCORE] (15)IMMIGRANT SONG  お馴染みのアンコール曲。若干テンポが遅めで、Heavyな感じです。 (16)ROCK AND ROLL  IntroのGuitarでちょっと遊びが入ります。  間奏の最後は75年以降のパターンです。ジャンプはPercy氏とシンクロ(?)です。  "Lonely, Lonely.."の掛け合いを振られ、桜井氏の玉声が聴けました。    「Jimmy桜井の誕生パーティーに集まって頂き、有り難うございました」というPercy氏の  Jokeで、和やかにステージは終了しました。
感想  休憩をはさんでの2時間強のステージ。充分堪能させていただきました。  やはり単独LIVEはいいですね〜。セッティング替えの煩わしさもないし、サウンドチェック  も充分にできたようだし。演奏の方にもその影響が感じられ、余裕のある良いLIVEでした。  STHのスィッチ切り替えは、想像していた以上に複雑なものでした。8/27のVideoをチェック  すると、'71年setとして更に別な切り替えをしてるという(笑)もう、このマニアックぶり  には完全に脱帽です。  GOODMANはPAの位置のせいか音も良く、照明の当てかたも巧いから写真映りも良し。  おまけにBeerも旨いときた、とても良い会場です。(楽屋も大きいし)  この会場クラスで、単独LIVEを月イチペース開催! ファンのささやかなる願望です。