Live at Desperado,
Roppongi, Tokyo, Japan, 29th Sep, 1996

MR.JIMMY Live at Desperado, Roppongi, Tokyo, Japan, 29th, Sep, 1996
Jimmy Sakurai/Professor Otsuka/Parcy Moto/Cookkie Kurikawa





開演に先立ち...

●日時  1996年9月29日(日) ●会場  六本木 Desperado  住所を頼りに六本木交差点から歩きますが、思いっきり道に迷ってしまいました。  結局歩き回ること30分(マジよ)、ようやくお洒落〜な店の前に到着。  当日はVON HALEN(Tribute for VAN HALEN)、ELECTRIC LADY BANDさんとのジョイント  形式で、MR.JIMMYがトップバッターでした。 ●メンバー  ・Jimmy 桜井氏 (Guitar)  ・Professor 大塚氏 (Bass/Keyboard/Guitar)  ・Parcy Moto氏 (Vocal)  ・Cookie 栗川氏 (Drums)  開演前に配布された"MR.JIMMY's Graffiti"(LIVE情報リーフ)では、Cookie 栗川氏が  今回より正式メンバーとして紹介されていました。

SETLIST&各曲寸評

 19時をわずかに過ぎて、照明が落ちます。  ステージ近くに楽屋口がなく、客席を横切っての登場です。  おおっと!桜井氏は白のスーツですが、背中と足元にしっかりとドラゴンの刺繍が!!  更にサングラスと白マフラーで決め、W-neckを手にしています。 (1)THE SONG REMAINS THE SAME  有無を言わせぬ、ど派手なOpening Number!  桜井氏はMSG '77のVIDEOを思わせる大きなアクションを要所で決めてくれます。  大塚氏も8弦のRickenbackerをバリバリに弾いています。音の方は相変らず倍音重視では  なく、太さ重視のようです。  栗川氏のパッドでのティンパニ音が、今日は効果的に響いています。  そして、Percy氏のVocalが朗々と力強く、今まで聴いた中で一番の出来です。 (2)THE ROVER〜SICK AGAIN  お馴染みの展開。楽器のバランスも良好です。  演奏後、Percy氏がいつになく(?)愛想良く「Led ZeppelinのコピーバンドのMR.JIMMYで  ございます」と挨拶したのが妙に印象に残りました。 (3)NOBODY'S FAULTS BUT MINE  桜井氏が手にしたのは、スペアである"No.2"のGibson Les Paulでした。渋いブラウンサン  バースト仕上げであり、チェリーでトラ目の鮮やかな"No.1"に比べてOLDに近い外見です。  ピッチシフターとフェイザーで、『あの音』をばっちり再現しています。  Percy氏のHarp SoloがVolume低めだったのと、途中でリズムのキメが合わない部分があった  のが残念です。 (4)SINCE I'VE BEEN LOVING YOU  桜井氏はメインの"No.1" Les Paulに持ち替えます。  大塚氏はシンセでエレピをシュミレート。フットベースの音のバランスが良好で、雰囲気を  高めています。  曲全体は、一言で言えば『情熱的』!コピーとは既に別次元の『MR.JIMMYワールド』に、  すっかり引き込まれてしまいました。 (5)COMMUNICATION BREAKDOWN  77年setの中盤としては珍しい選曲です。  終盤にThe Lemon Songが挿入されるという、マニアックなアレンジでした。 (6)STAIRWAY TO HEAVEN  こころなしか、いつもよりギターの音が歪んでいます。  Guitar Soloは中盤はスローな展開/終盤でブレークが入る、待望の77年Versionです。  ブレークでキーボードの絡みが無かったのが、唯一の不満点でしょうか?(贅沢者!)  演奏後、Percy氏より『今日、Jimmy桜井は風邪で熱がありまして...』との説明。やたら  汗をかいてて、動きが辛そうな理由がようやく分かりました。 (7)WHOLE LOTTA LOVE/ROCK AND ROLL  WLLを1コーラスやってR&Rに移行するという、これまた77年の定番パターンです。  R&Rは自由にドライブしている感じで、今まで聴いたMR.JIMMY版の演奏では一番の出来  だと思います。最後の"Lonely,Lonely..."のところをハーモナイザーでVocalを加工して  いたのが涙ものでした。 [ENCORE] (8)IMMIGRANT SONG  最近のステージでの定番となりつつあるアンコールナンバーです。  スピード感のある素晴らしい演奏で、もっと聴きたいという余韻を残してステージは終了  しました。  全バンド演奏の終了後、全体ジャムセッションがあったそうですが、私はMR.JIMMYの出番が  終わるや否や速攻で帰ってしまいました。
感想  約1時間という短いステージでしたが、内容充実の熱いステージでした。  WLLあたりから踊りだす観客も出てきて、一種異様な盛り上がりでした。  私にとっての今回のLIVEでの収穫は、"Nobody's Fault But Mine"でした。  ZEPP後期LIVEでの定番であり、普段何気なく聴いていたのですが、この曲って『ブレイク  /決め技』の連続だったんですね!  MR.JIMMY版もかなり肉迫していたんですが、後半は合わないところが出てしまってました。  あんな複雑なことを、ZEPPはいとも簡単なように演奏していたんですね。その偉大さを改めて  実感できた一夜でした。  ただね〜、あの会場は、音楽を聴くにはあまり良い場所ではないですね。  オトモダチとの会話を楽しんでらっしゃるフリーのお客様が多かったり、勤勉なウェイター  氏が演奏の真っ最中にグラスを下げに来るしで...。  やっぱり音楽は真剣に聴きたいものです。