Live at "CLUB GOODMAN",
Akihabara, Tokyo, Japan, 29th Aug, 1999
MR.JIMMY Live at Club Goodman, Akihabara, Tokyo, Japan, 29th, Aug, 1999
Jimmy Sakurai/Professor Otsuka/Parcy Moto/Cookie Kurikawa
Achilles Last Stand
開演に先立ち...
●日時
1999年8月29日(日)
●会場
秋葉原 CLUB GOODMAN
17:00をわずかに過ぎたあたりで開場となりました。
最前列をキープしかけつつ、よく見ると最前列は低い丸イス、2列目以降が高いスツー
ルになっています。試しに2列目に座ってみると、最前列のヒトの頭が邪魔にならずに
ステージの床まで見えることがわかりました。
ご存知のようにLIVE HOUSEでは後ろの席に行くほど音のバランスが良いこともあり、
今回は2列目で観戦することにしました。
17:30ちょい過ぎにElectric Lady Band(as Jimi Hendrix)の登場。Bassの方がい
つもとは違ってます。そつの無い安定した演奏で、中盤に座椅子ジョップリンさんをゲ
ストに迎える恒例のパターン。1時間弱で演奏が終了しました。
19時前にVon Halen(as...省略)が登場。名物Vocalの「でぶっちょ・リー・ロス」氏
が激ヤセしてて、でぶっちょじゃなくなっていたのには驚きました(^^;)
途中で「ダミー・ヘイガー」氏なる別Vocalさんに交代し、最後はダブルVocalでエンデ
ィングを迎えてました。でぶっちょさんの今後の行く末が気になります。
SETLIST&各曲寸評
MR.JIMMYが登場したのは20時前後でした。今日はY姉&佐々木氏との観戦です。
桜井氏は青の長袖シャツに白いスラックスという、79年を彷彿させる衣装です。
Moto氏は前回と同じVネックの白い長袖シャツにブルージーンズです。なぜか額に赤い
涙型のシール状のものを貼っています。
大塚氏は白いシンプルな長袖シャツにブラックジーンズ。栗川氏は「永遠の詩」イラス
トがプリントされた黒いTシャツにブルージーンズという御姿でした。
桜井氏の機材はMarshall Amp(アンプヘッド1+スピーカーキャビネット1)が1式、
Echoplexが1台というシンプルなものでした。スピーカーにはZosoマークなしです。
大塚氏もAmpeg Bass AmpとRoland A-33のみです。
栗川氏のDrums Setは前回に引き続き、佐々木商会提供のLudwig「アンバー・ビスタラ
イト」です。背後の大ドラは今回はナシでした。
(1)THE SONG REMAINS THE SAME
Dコード1発で始まったのがこの曲です。桜井氏はEDS-1275を振り回して観客を煽りま
す。ややアクションが控えめなのは79年Versionだからでしょう。
大塚氏は久々登場のナチュラルのArttech Bassをピック弾きしています。後期Jonesy
の基本であるAlembic Bass独特の「ビキビキの音色」が見事に再現されています。
栗川氏は冒頭やや精彩に欠けていましたが、中盤のGuitar Soloあたりから一挙に挽回
し、攻撃的なフレーズをガッツンガッツン繰り出していました。
Moto氏も好調で、なかなか快調な滑り出しです。
(2)CELEBRATION DAY
前曲最後のMoto氏の雄叫びから、桜井氏がコードを刻み始めたのがこの曲のIntroです。
79年LIVEでの恒例パターンであり、EDS-1275の2つのネックを切り替えながらの桜井氏
の演奏が圧巻でした。Les Paulに比べてやや硬質な音色も、また雰囲気です。
「グッド・イ〜ブニング!!! .....どうも、MR.JIMMYです(笑)。
今日は普段のMR.JIMMYの短縮Versionで。今日は4バンド、皆さんで楽しむということ
で、我々も短縮Versionで、濃い内容でお送りしますのでよろしくお願いします(拍手)
....モニター、もうちょっと上げていただけますか?」
(3)NOBODY FAULT BUT MINE
桜井氏はティーバーストのLes Paul No.2、大塚氏はRickenbacker 8弦Bassです。
ストップ&ゴーが連続する難易度の高い曲であり、メンバー間でのアイコンタクトが不
可欠なのですが....。この日はあろうことか各ブレイク部で照明が暗転するという演出
があり、暗闇の中で出だしのタイミングを合わせるのに相当苦労されていたようです。
Moto氏のMouse Harpが良い感じで響いてました。
「えー、MR.JIMMYは9月23日に池袋のAdmさんで、Bonzo Tributeと称しまして....
Cookie栗川DAYですね?(栗川氏を振り返って)....を行います。
10月9日に、名古屋のJELLY BEANSというところでLIVEが決まりました。
今後ともよろしくお願いします」
(4)ACHILLES LAST STAND
なんと!もうこの曲に行ってしまいました。
ノンストップでひたすら爆走することを余儀なくされる、体力的にもハードな曲ですが、
メンバーは軽々と(実際は大変なんでしょうが)演奏してみせてくれます。
意識しないと漫然と聞いてしまうことを考えると、この曲に関してはコピーとしてかな
りの完成度に達しているのではないでしょうか?
「歌っている時に(首を)カクっとやるもんですから、次の日いつも首が痛くて(笑)。
なんか首が痛いなと思ったら、LIVEの時にガクガクやっていたもんで。
まぁ、どうでもいいんですけど....。
という訳で、残すところあと2曲となりました。(「え〜!!」という客席の声)
喜んでいるヒトも若干いらっしゃるみたいですけど。でも、時間的には今、半分くらい
ですかね?(笑)
....それでは、MR.JIMMYがお世話になったあの方に捧げます」
(5)STAIRWAY TO HEAVEN
桜井氏は再びEDS-1275を手にします。若干ベシャベシャして歪みを感じる音色は79年
を意識したものでしょうか?
大塚氏はA-33で、Yamaha GX-1を意識したであろう「ポリフォニック・シンセ風」の
音色を聴かせてくれています。中盤以降のピアノも「ピックアップで拾った臭い」パ
キパキした音色なのが面白いところです。(もう少しやると八神純子になる?)
Guitar Solo部分はキチンとTango部が入る73年フォーマットで、Solo終盤の盛り上
がる部分の展開が秀逸の出来でした。
「外は激しい雨が降ってるらしいので、皆様、最後まで見ざるを得ませんな(笑)。
我々の後も素晴らしいバンドが出ますんで、最後までお楽しみを....」
(6)WHOLE LOTTA LOVE
桜井氏はLes Paul No.2に、大塚氏はArttech Bassに持ち替えます。
桜井氏がVocalに加わる、お馴染みの部分で大いに盛り上がります。
(7)COMMUNICATION BREAKDOWN
前曲のTheremin部なしで、この曲に繋がります。
この曲もMR.JIMMYとしてはほぼ極めてしまった曲でしょう。メンバー各人で随所に
小技を入れまくっているのですが、それが耳に残らない程ハマっています。
終盤、For What It Worthが挿入され、怒涛のままでエンディングとなりました。
[ENCORE]
拍手に応えてメンバーが再登場します。
「ちょいとだけ演らせて頂きます。STOKEさん、ごめんなさい」
(8)ROCK AND ROLL
桜井氏はLes Paul No.2に、大塚氏はArttech Bassを手にします。
73年風のカッチリした演奏で、Guitar Soloの終わり部分だけ75年風でした。
最後はステージ前に一列に並んで挨拶し、メンバーは楽屋口に引き上げました。
●感想
・約54分という、久々のショート・セットでした。
前回が押しまくり大ロング大会でしたので、こういう日もあって良いかなと。
・短いながらも、内容の方はかなり充実していたと思います。Achillesにおける完成
度の高さは感動ものでしたし、Stairway to Heavenでの大塚氏の音作りにはマニア
心を大いに満足させらました。
・ちなみに79年は桜井氏の好きなZepp Vintageだそうです。ファンには今ひとつ人気
が薄い年ですが、Player諸氏にとっては興味深い何かがあるのかも知れません。
・LIVE前に大塚氏から最新の機材リストを頂きました。機材紹介のコーナーも内容が
かなり古くなってきましたので、近いうちに更新しなければと思っています。
みなさま、しばらくお待ち下さい。
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