Live at "Live Garage Adm",
Ikebukuro, Tokyo, Japan, 14th Aug, 1999
MR.JIMMY Live at Live Garage Adm, Ikebukuro, Tokyo, Japan, 14th Aug 1999
Jimmy Sakurai/Professor Otsuka/Parcy Moto/Cookie Kurikawa
開演に先立ち...
●日時
1999年8月14日(土)
●会場
LIVE Garage Adm
Admさんが企画した『ウッドストック・30周年記念イベント』への出演です。
3日連続イベントの中、MR.JIMMYは2日目のトリでした。
18:00過ぎにQUEEN TributeのStokeさんの演奏がスタート。
Vocalフレディさんの楽しいトークに、会場は大いに沸いていました。なんでも中国での公演
が決まったそうですが、中国人に元ネタがわかるのでしょうか?不安です。
ギターの「ブライアン・マン」さんがこの日でStokeを辞められるそうで、終わりはややしん
みりとした感じになってしまいました。(中国公演はどうするんでしょ?)
長い長〜い機材チェンジの後、CHEEP TRACKさんというバンドが登場。名前がモロなのであえて
説明はしませんが、とにかく音がでかくて...。Drums/Bassの演奏はタイトで良かったです。
特に12弦Bassの重低音にはしびれてしまいました。(チューニングが大変そうでしたが)
SETLIST&各曲寸評
さて、ようやくMR.JIMMYのメンバーが登場したのは22時30分を大きく回ってからです。
本日はフォトグラファー田口嬢と、最前列で並んでの観戦です。
Moto氏は白い長袖シャツにブルージーンズというラフないでたちです。
大塚氏は白地のウェスタンシャツにブルージーンズ。栗川氏はワイルド風のベストにブルージ
ーンズというお姿でした。桜井氏は前回着ていた73年ジャケットにブルージーンズという、73
年ヨーロッパツアーを意識されたであろうお姿でした。
この日の桜井氏のセッティングはオールドタイプのMarshallセット(ヘッド1+キャビネット
1)を1式。ヘッドの上にはEchoplexが1台と、何やら銀色の小型エフェクターが確認できま
した。(おそらくノイズゲートではないかと推測されます)
大塚氏のキーボードはMIDIコントローラROLAND A-33のみとシンプルです。(アンプセットにつ
いては失念!写真でも確認できませんでした)
そしてこの日の注目点は、栗川氏のDrumsがLudwigのアンバー・ビスタライトだったことです。
これは常連の佐々木氏所有のもので、70年代のオールドにもかかわらずピカピカの超ミント物!
同じ楽器でどこまでボンゾに肉薄するか?期待してしまいます。
(1) WE'RE GONNA GROOVE
長い音出しの後、桜井氏がティーバーストのLes Paul No.2でかき鳴らしたのはこの曲のイント
ロでした。70年初頭におけるLIVEでのOpening曲ですが、MR.JIMMYがこの曲をOpeningで演奏し
たのは、意外にも6/28/96(私が初めてMR.JIMMY体験したLIVE)以来です。
桜井氏の足元にはワウペダルとEchoplexのフットスイッチのみであり、ファズ等の歪み系エフェ
クターは使用していないようです。
大塚氏はこの日が初下ろしのFender Precision Bassの初期型を手にしています。Jonesyが初
期のステージで使用していたものと同型で、ピックガードとブリッジカバーを外しているのも
忠実にJonesy仕様です。音もブリブリと太く枯れた感じで、初期曲になかなかハマっています。
Moto氏のコンディションも上々のようで、Vocalがバッチリ前に出て来ています。
さて、注目の栗川氏ですが.....音圧がややUPしてるような気がしますが、あまり大きな違いは
感じられませんでした。むしろスネア(これは栗川氏の自前)が良い感じで鳴っていたのが印象
的でした。照明で透けて見える感じが美しく、ルックス的には申し分ありません。
(2) I CAN'T QUIT YOU
間髪を入れずにこの曲です。
前回の初期ステージ(3/6/98)に比べ、Guitar/Bassともに歪み少なめで「あっさり味」の心地
良いサウンドになっていました。各メンバーが技を繰り出し、白熱した演奏でした。
「ありがとうございます。MR.JIMMYです。
....忘れちゃった、次に言うこと(笑)。とりあえず、次!」
(3) SINCE I'VE BEEN LOVING YOU
大塚氏はA-33でエレピをシュミレートします。サビでオルガンなしという73年以降のアレンジ
であり、今日のステージが年代アラカルトであることがここに来て判明しました。
Guitar Soloが秀逸で、Les Paulの低音の豊かさを十二分に生かした惚れ惚れする演奏でした。
「....何を言おうとしたのか、思い出しました。
終電も近いことですので、危ない人はとっとと帰ってください(笑)
(帰りは)もうあきらめましょう!栗川先生が誕生日なことですし。今日はドンピシャお誕生日
です、Cokkie栗川!(拍手)」
(4) BRING IT ON HOME
ブルージーなミディアムテンポのパートから始まる、正調ZEPP版アレンジです。Page/Plant版に
慣れ親しんだ一部偏向マニア(私です)にとって、非常に新鮮に聞こえる一曲です。
Moto氏のMouse Harpも冴えわたっており、会心の一曲に仕上がっていました。
「という訳で、今日は初期の曲を中心にやっています...」
(5) AS LONG AS I HAVE YOU
初期の大作です。過去数回の演奏に比べ、そつの無い演奏となっています。エンディングもオリ
ジナルな形でしめくくっており、練習の成果を強く感じられました。
その一方で、ZEPPの初期音源に共通するある種の緊張感を感じられなかったのも事実です。
本家はこの曲を毎回フリーフォーマットで演奏しており、それが初期のカッチリした演奏スタイ
ルと合わせて怒涛の迫力を醸し出していたものと思われます。
今後MR.JIMMYとしてこの曲をどのように料理していくのか、ファンとしては期待するところです。
「えー、MR.JIMMYは先日も下北沢でLIVEをやりましたけども、今後もですね....
8月29日に秋葉原のClub Goodman、その後は9月23日にこちらのAdmさんでBonzo Tribute
と称しまして、Cookie栗川の選曲による、Drumsを中心とした(笑)LIVEをやる予定です。
あと、私事で恐縮ですが、私の弟であの、グレン・ヒューゾウという者が(笑)、明日こちらの
AdmさんでDeep Purpleのコピーバンドをやりますので。ご用とお急ぎで無い方は見てやって下さ
い。あくまで弟ですから(笑)」
(6) THE SONG REMAINS THE SAME
Gibson EDS-1275に持ち替え、桜井氏が弾き始めたのがこの曲でした。本家ZEPPがこの曲を初演
奏したのは1972年、2回目の来日公演からですから、かなりアラカルトな選曲と言えましょう。
大塚氏はFender Jazz Bassに持ち替え、早いフレーズをピック弾きしています。伸びのある太
い音で、枯れたプレベの音とは好対照です。桜井氏のピッキングも軽やかに決まっています。
中盤、タイミングが合わないところが1箇所あり、それ以降やや演奏のテンションが落ちてしま
ったのが残念です。
(7) BABE I'M GONNA LEAVE YOU
前曲終わりから間髪を入れず、桜井氏が6弦側に切り替えて引き始めたのがこの曲でした。
非常に面白い展開ではありますが、構成はかなり怪しげです(^^;)。最後はかなりヘロヘロな感
じで終わっていました。
「栗川さん、ビスタライトはいいですか?(『いいスね〜』という栗川氏の声)いいスか?
佐々木さんありがとう(笑).....自分のじゃありません(笑)
(8) WHAT IS AND WHAT SHOULD NEVER BE
桜井氏はLes Paul No.2を再び手にします。(大塚氏は多分Jazz Bassだったと思います)
ここに来て栗川氏にやや疲れが出てきた様子で、スネアがもつれ気味になっています。
(9) THE TRAIN KEPT A ROLLIN'
間髪入れず、この曲です。
軽快なリズムが心地良い感じでしたが、やや中途半端なエンディングになったのが残念でした。
「なんか、唐突にやって唐突に終わってしまいましたけれども。
もっと、効果的に入るハズだったんですよね?」
.....と、この時点で時間は既に23時40分!
終電に間に合うギリギリのラインであり、泣く泣く私は途中退場させて頂きました。
●感想
う〜ん、残念でした。単独LIVEにはもうこだわりませんが(私も大人になりました)、せめて
一杯やって帰れる時間に開始/終了して欲しいと思うばかりです。
栗川氏の復帰は喜ばしい限りです。久々の演奏は、やはりMR.JIMMYというバンドの中でしっく
り来ていました。この4人による演奏を、末永く観続けていきたいと願っています。
後日談として....
この日の演奏が終わったのはなんと0時半過ぎ(!)で、最後まで残っていたお客さんは20人く
らいだったそうです。皆さん、ホントにご苦労さまでした。
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