Live at CLUB GOODMAN,
Akihabara, Tokyo, Japan, 7th Aug, 1996

MR.JIMMY Live at CLUB GOODMAN, Akihabara, Tokyo, Japan, 7th Aug, 1996
Jimmy Sakurai/Professor Otsuka/Parcy Moto/Bonzo Otobe

開演に先立ち...

 なんと8/1のステージから1週間も経たないステージです。  この日はこの会場の同業者の方へのお披露目LIVEという名目でした。  17時半頃に会場に到着。特別にお願いして、リハから見せて頂きました。  リハが終わったのが19時頃で、外で食事をして戻ってきたのが20時頃。  いやー、会場は満員で、座るとこがありません(^^;) 。しくりました。 ●日時  1996年8月7日(水) ●会場  CLUB GOODMAN    場所に関しては、8/1のレビューをご参照方。    当日はイケベ楽器の店員さんBandが前座で演奏され、MR.JIMMYが後に登場する形でした。 ●メンバー  ・Jimmy 桜井氏 (Guitar)  ・Professor 大塚氏 (Bass/Keyboard/Guitar)  ・Parcy Moto氏 (Vocal)  ・Bonzo 乙部氏 (Drums)  予告通り、今回はDrumsがニューメンバーです。メタルのドラムセットの背後にドラがど  〜んとセットされています。シンバルをバスドラの上にかぶせるように配置する、Bonzo  独自のセッティングがニクいところです。

SETLIST&各曲寸評

 前のBandが終了したのが20時半近く。楽器のチャンジが完了し、再びステージが暗転。  導入tapeの"Bron-Y-Aur"が流れる中、メンバーが登場。  桜井氏は黒にラメ入りの衣装です。パンツは6/28の時と同じですが、上着は73年のツアーで  Jimmyが来ていたもののアレンジです。胸に入った刺繍が違うところがミソでしょう。 (1)ROCK AND ROLL  お約束のこの曲!Percy氏のVocalが絶好調です。  桜井氏のアクションは控え目ですが、要所要所でキメのポーズを入れてくれます。  ただし!Drumsの音に深みがありません。PA処理の問題でしょうか? (2)CELEBRATION DAY  後半のギターソロあたりからDrumsの音が良くなります。キックの音がドッカンドッカンと  前に出てくる感じです。こりゃー、うるさいわ(笑)いや、良い意味でですよ。 (3)BRING IT ON HOME〜BLACK DOG  Percy氏のVocalはハイトーンを維持した、アルバムVersionに近い感じです。  桜井氏のギターの音も、この曲で良いトーンになってきました。 (4)MISTY MOUNTAIN HOP  大塚氏がシンセでエレピをシュミレート。フットベースがちょっと聴こえづらい感じです。  冒頭、ちょっとリズムが走り気味です。 (5)SINCE I'VE BEEN LOVING YOU  Introはバックのリズムがあまりしっくり来なく、桜井氏が弾きづらそうな感じでした。  ギターはPAでリバーブがかけられておらず、生っぽい音です。ZEPPコピーという観点から  見ても、残響補正はすべきでしょう。間奏後のブレークも決まらず、ちょっと散漫な印象です。 (6)THE SONG REMAINS THE SAME  これまで聴いたステージの中で、一番の出来でした。桜井氏のギターも快調です。  走り気味のリズムが、この曲では完全にハマッています。  乙部氏もエンジンが充分暖まってきたようで、手数が多くなってきてます。 (7)THE RAIN SONG  シンセでシュミレートしてるメロトロンの音がやたらツヤツヤして、シンセ丸出しの音になって  いたのが残念です。おそらくはミキサー氏が原曲を聴いたことがないのでしょう(^^;)  前回までのステージの音が良かっただけに残念です。  Drumsのオカズの入れかたも、多少ぎこちなさが感じられました。 (8)GOOD TIMES, BAD TIMES  冒頭/エンディングは文句無しにかっこ良かったのですが、サビのVocalが元気がない(^^;)  ペイジ・プラントのNew Orleans 2nd Nightでの気の抜けた演奏をほうふつするような...  これはちょっとアレンジを考えていただきたい一曲でした。 (9)STAIRWAY TO HEAVEN  シンセの音にリバーブをかけ過ぎて、違う感じになってます。  ギターソロ部はtango sectionがある73年Versionがベースなのですが、たたみかける  ようなリズムに触発されてか、いつもより遥かに長い演奏になってます。  演奏後、「今の曲は、天国の渥美清さんに捧げましょう」とのMCあり。 (9)MOBY DICK  Parcy氏の「Moby Dick!!」という雄叫びでスタート。  中盤、乙部氏のドラムソロはフェイザーをかけてスピード感を更に強調。ついにBonzoお得意の  素手プレイが炸裂します。「モントルーのボンゾ」のフレーズまで飛び出す始末! (10)HEARTBREAKER  IntroでDrumsのオカズが入る73年Versionですが、Bonzoとは全く違うフレーズです。  中盤のギターソロは相変らずの好演で、ヘッドの弦押しもバッチリです。 (11)WHOLE LOTTA LOVE  Intro前のDrumsのつなぎも独自のフレーズまわしです。これはもう、こだわりなのでしょう。  メドレーはLet's That Boy Boogie, I Can't Quit Youの2曲。後者でのPercy氏のねちっこい  Vocalに拍手喝采でした。最後はドラの連打! [1st Encore] (12)COMMUNICATION BREAKDOWN  スピード全開のこの曲!いや〜、凄い迫力です。  桜井氏はソロで得意のワウプレイを披露してくれます。  曲の後半は若干構成が怪しげですが、アドリブでガンガン押してしまってます。 [2nd Encore] (13)IMMIGRANT SONG  執拗にアンコールを要求する貪欲な観客(私も含めて)。  「今日はGOODMANのお披露目なんだから、もっとアンコールやれ〜!」という、カウン  ターの中からの叫び声。振り返ると店長さんでした(笑)  躊躇しながらもメンバーは再びステージに登場してくれます。  桜井氏はThank YouのIntroを弾きますが中断、結局弾き出したのはこの曲でした。  これまた大迫力で、Drumsはアドリブ入れっ放しです。  最後は全員一列になっての挨拶。感動的なエンディングでした。(写真撮れなかった〜!)
●感想  今回はモニタが聞こえづらい/リハ期間が少ない等の事情もあったようで、まとまりという点で  は今一つでした。ただし、その悪条件が緊張感を生み出し、逆に演奏の迫力を生み出していたこ  とも事実です。  Bonzo乙部氏のDrumsは文句なくラウドであり、叩いているフレーズは必ずしもBonzo的ではない  のに、繰り出される音のイメージはまさに「暴走Bonzo」そのものでした。  彼に引きづられる形でバトルになだれ込んで行く感じが、観てる私にとっては快感でした。  Cookkie栗川氏が「シラフのBonzo」だとしたら、乙部氏は「薬でイってしまった狂乱Bonzo」と  いうところでしょうか?  あと、メロトロンの音がPA側でいい加減に処理されてたのが残念でした。ZEPPの演奏において  非常に重要なファクターだと思われるので、なんとか一定以上の質をキープしていただきたいと  思います。