Live at "Live Garage Adm",
Ikebukuro, Tokyo, Japan, 10th July, 1997

MR.JIMMY Live at Live Garage Adm, Ikebukuro, Tokyo, Japan, 10th July 1997
Jimmy Sakurai/Professor Otsuka/Parcy Moto/Cookkie Kurikawa



The Song Remains The Same

開演に先立ち...

●日時  1997年7月10日(木)  久々のステージです。今回は大阪のアマチュアバンドさん×2との共演でした。  我がMR.JIMMYはまたまたまたのトリでの出演です(^^;)  この日の観戦メンバーは、沼田さん、この日が初対面の青柳さん、大阪から来た井上さん、  私の4人でした。あと、ZEPPのコピー演奏愛好家メーリングリストのメンバーである佐々木  さん、谷口さん、小笠原さんが後方席にいらっしゃいました。  今日のLiveは"Happy Birthday Profesor"というサブタイトルであり、先月3●歳の  誕生日を迎えられた大塚氏による選曲/構成とのこと。さて、どんなステージになるのでし  ょうか? ●会場   池袋 Live Garage Adm ●メンバー  ・Jimmy 桜井氏 (Guitar)  ・Professor 大塚氏 (Bass/Mandolin/Keyboard)  ・Parcy Moto氏 (Vocal)  ・Cookie 栗川氏 (Drums)

SETLIST&各曲寸評

 平日&あいにくの雨で、18:30の開場直後は座席もまばら。19:00過ぎに最初のバンドが演奏  を開始した時も観客は20人弱でした。Stonesのコピー曲が中心で、演奏はまぁ普通です。  ダディ竹千代に似たVocal氏が放つベタベタの関西MCに、客席は終始引きまくりでした。  あ〜いうのが大阪では普通なのでしょうか?大阪LIVEが今から心配になります。  (「どーも、MR.JIMMYです」「何すかしてんねん!」「....」)  2番目のバンドはRod Stuwartのコピー他をやってました。トーキング・モジュレータを披露  してくれたのが、まぁ、珍しいところです。  MR.JIMMYが登場したのは、21:00過ぎでした。この頃には会場は満員になっており、立錐の  余地が無い状態でした。雨の中、皆さん御苦労様です。  桜井氏は黒い長袖の上着に☆マーク入りの黒のパンツ。Moto氏はおなじみの花柄のガウン風  衣装。大塚氏は半袖Tシャツに黒いベスト。栗川氏は前回と同じラスタなストライプシャツ  といういでたちでした。  BGMに"Friends"が大音量で流されて、会場の雰囲気はいやがおうにも盛り上がります。 (1)CELEBRATION DAY  意外なオープニング・ナンバーです。Page/Plantをほうふつさせます。  桜井氏はLes Paul No.2、大塚氏は8弦Bassを手にしての演奏です。Jonesyがこの曲を8弦で  演奏したことは勿論ない訳で、「大塚氏わがままVersion」であると思われます。  Moto氏のVocalはなんとか聴こえていますが、全体的に楽器のバランスは良くありません。  桜井氏のギターは小さめだし、栗川氏のDrumsは前回のあの怒濤の音圧は感じられません。  ある意味、Admらしい音と言えましょう(^^;) (2)THE TRAIN KEPT A ROLLIN'  なんと!これまた予想だにしない展開です。大塚氏は8弦Bassのままで、80年のEurope Tour  をほうふつさせます。曲中のブレークは無く、68〜69年がMIXされたようなアレンジです。 (3)NOBODY'S FAULT BUT MINE  間髪入れずにこの曲。ガッツなユニゾン・リフで始まる、80年のアレンジです。  終盤合わないところもありますが、迫力満点の演奏です。ブリブリの8弦Bassがハマってい  ます。  「恒例の雨となってしまいましたけど....皆様お集まり頂きまして有り難うございます」  というMoto氏のMCの後、「業務連絡!スネアを貸して下さい!」という栗川氏の叫び。  どうやら皮が破れてしまったようです。(後半ポコポコしてたのはそのせいでした)  「いい音してたと思いましたよ。お寺にいるみたいで...」とはMoto氏のコメントです。  スネアを交換したスタッフの人が「昨日張り替えたばかりなんだけどな〜」とこぼしてい  ました。ノーミュートで力一杯叩いてるからでしょうね〜。 (4)WHEN THE LEVEE BREAKS  「MR.JIMMYでは演るのは2回目です」と始めたのがこの曲です。  桜井氏はDan Electro Modelを、大塚氏はJazz Bass TypeのArttec Bassに持ち替えます。  Moto氏はMouse Harpを披露してくれます。この曲からDrumsの音が格段に良い音で聞こえる  ようになりました。  75年Tour冒頭の数公演のみ演奏された曲ですが、単調なサウンドが当時のsetlistに合わな  かったのでしょうか?MR.JIMMY版は、桜井氏のEchoplex、コーラス、フェイザー、ワウ、  スライドバーを駆使した多彩なサウンドで、観客を飽きさせません。 (5)THE SONG REMAINS THE SAME  ギター・テクのNabe氏がすばやくコーラス、フェイザーを取り外し、桜井氏の足元はワウと  エコーのフットスィッチのみになりました。大塚氏はArttec Bassのままです。  栗川氏は熱気のためかシャツを脱ぎ、もろ肌状態で臨みます。  栗川氏が「難しい」とこぼしていた曲ですが、この日の演奏は素晴らしいドライブ感です。  桜井氏のギターの音が聴きづらかったのですが、テープを聴き返すと細かいピッキングが  見事であり、残念と言うしかありません。 (6)THE RAIN SONG  Moto氏がしっとりと歌い上げてくれます。ホント、この方、巧いです。  大塚氏のキーボードがMellotronそっくりのカスレ方で、思わずガッツポーズを取ってし  まいます。 (7)TANGERINE  「相変らず、話はないんですけど....次はアコースティックを演ります。それだけです」  という、Moto氏はいつも以上の木訥さです。  桜井氏はOvation 12弦、大塚氏はArttec Bass、栗川氏はお休みです。  サビがZEPPのLIVEとは違う歌いまわしです。コーラスは無しです。(一度Earl's Courtの  Versionを聴いてみたいですね) (8)GOING TO CALIFORNIA  「し〜ん、とした中で演るのが、いいですよね(笑)   盛り上がっちゃいけません!大人のバンドですから」というMoto氏のナイスなMCに続いて  この曲です。桜井氏はMartin D-28に、大塚氏はGibson A-2 Mandolinに持ち替えます。  前回よりもかなり慣れて来た感じで、大塚氏の複雑なMandolinのピッキングに見入ってしま  いました。(Mandolin歴1ヶ月の私は特に!) (9)STAIRWAY TO HEAVEN  「最近出たヤツでは、誰が歌ってるんでしたっけ?」とMoto氏がメンバーに質問してます。  (沼田先生は「ザック・ワイルド!」と即答です)  歌い出しでちょいと声が裏返ってます。Mellotronの音がここでもリアルです。  桜井氏のSoloは映画『狂熱のLIVE』73年7月28日のTAKEにほぼ忠実な構成です。センターポ  ジションでフェイズ・アウトした、コロコロ系の音がクリソツで涙ものです。 (10)IMMIGRANT SONG  これまた意外な曲順での登場です。  Moto氏のVocalは冴え渡っており、スピード感のある演奏とあいまって怒濤の迫力をかもし  出しています。桜井氏のSoloもワイルドに決まっています。 (11)WHOLE LOTTA LOVE - LET THAT BOY BOOGIE - BABY I DON'T CARE - LET'S HAVE A PARTY - BLUEBELLY HILLS  73年風にDrumsのFill-inがあってスタート。Moto氏が歌に入れずに、Introが4小節長くな  っています。  Theremin Soloは最初なかなか音が出ず、桜井氏はツマミと格闘していたようです。バック  でひたすら弾きまくる大塚氏のBassがCoolです。  お約束のLet That Boy Boogieでは、桜井氏のトリッキーな早弾きが見事です。ここに来て  桜井氏はフルパワーで、今日は控え目だった踊りもバリバリです。  メドレーの最後はBluebelly Hills。9/4/70 L.A.ではEncoreで、6/27/72 Long Beachで  はWLLメドレーの中で演奏された曲です。前者のBootは超有名ですね。Moto氏はRobertの微妙  なハズレ方まで忠実に再現していました。(あれは、間違ってた訳じゃないすよ、皆さん!)  You Need Loveの雄叫びは今日も冴え渡っており、頭の中では確かにマグネシウムの煙が立  ち登って見えました。(電波です) [1st ENCORE] (12)THE OCEAN  栗川氏はメンバーからBonzoのカウント・パートを叫ぶように要求されますが、「わかんない  わかんない」と拒絶します。シャイ〜な栗川さんらしいシーンです。(でも次はやってね)  ここ1年ではやってない曲です。  桜井氏がMoto氏のマイクでコーラスを入れるのが超カッコ良いです。 (13)ROCK AND ROLL  栗川氏のDrumsがHeavyでBonzoしてます。73年の正統派(?)Versionです。  最後の"Lonely Time"の雄叫びが長〜く、怒濤のDrums Soloに繋げています。    「今日の主役」大塚氏への花束贈呈があり、メンバーは楽屋に帰りかけます。 [2nd ENCORE] (14)BRING IT ON HOME/BLACK DOG  さらに続く、Encoreの拍手。  「じゃ、何やりましょうか?....Achilles?」というMoto氏のMCに対し、大塚氏はDazedの  Introを弾き始め、場内大爆笑。「これから40分、ですか?(笑)」と苦笑するMoto氏をよそ  に、桜井氏もDazed, AchillesとIntroをかましてくれます。  「Rover!」という観客からの声に「え、老婆?」とボケるMoto氏。メンバーはひそひそ相談  しますが、「ダメかも知れない!」という栗川氏の泣きが入り、再度リクエストを募ります。  結局、沼田さんも叫んでいたBlack Dogに決まりました。  Bring It On HomeのIntroから始まる73年Versionで、Moto氏はここに来てなおも朗々と歌  い上げています。シンコペの部分もOKです。  中盤、ブレーク後にMoto氏が入れなくなってしまいますが、栗川氏の機転で前の部分から戻  り、なんとか先に進むことができました。アクシデント後の演奏が良いのはMR.JIMMYの恒例  であり、リラックスした余裕の演奏で終了しました。
感想  約1時間40分の長帳場でした。  特に年代にこだわらず、好みのTAKEを織り混ぜたステージで、これはこれで楽しめました。  演奏の方も序盤からペースを掴んでおり、随所に聴き所がありました。  アクシデントなぞはものともしない、バンドとしての勢いを感じさせられる一夜でした。  ただし!序盤のPAのバランスがイマイチでした。中盤からはなんとか持ち直しましたが、  それでも前回のGoodmanの音には遠く及びません。これは残念でした。  今回は大塚氏の選曲と聞いていたので、「ボトムを強調した曲中心だろう」と予測していま  した。序盤3曲がRicken 8弦での演奏であり、その部分は「当たり」かなと満足してます。  ただし「Codaの曲をあまり演奏してないので、"Ozon Baby"あたりを演るのでは?」という  予想は丸ハズレでした(^^;)