Live at "Live Garage Adm",
Ikebukuro, Tokyo, Japan, 14th June, 1998

MR.JIMMY Live at Live Garage Adm, Ikebukuro, Tokyo, Japan, 14th June 1998
Jimmy Sakurai/Professor Otsuka/Parcy Moto/Cookkie Kurikawa


Custard Pie

開演に先立ち...


●日時

 1998年6月14日(日)

 小雨降りしきる日曜日の公演です。
 共演はQueenコピーバンドのStokeとお馴染みElectric Lady Bandさんで、MR.JIMMYは久々の
 トップバッターです。

●会場

  LIVE Garage Adm

●メンバー

 ・Jimmy 桜井氏 (Guitar)
 ・Professor 大塚氏 (Bass)
 ・Parcy Moto氏 (Vocal)
 ・Cookie 栗川氏 (Drums)


SETLIST&各曲寸評

 18:30スタートということで18:00頃に会場に着きました。今までは地下に降りる階段に並んで  待つことができたのですが、この日は整理券なるものを渡されて「18:30頃にまた来て下さい」  と言われてしまいました。会場の隣に風俗店ができてしまい、並んでいると営業妨害になると  いう配慮からでしょう。  時間をつぶして18:30過ぎに会場に戻ると、階段のところには結構な人数が並んでいます。  おやおや?と思っているうちに開場となりますが、整理券なぞノーチェック!これにはちょっ  と参ってしまいました。    今日の観戦メンバーは"In The Mood"中村さん/エリックサックスさん/ズッキー鈴木さん/湯  浅さん/さんだるばっきー井上さん/ZEPファンクラブ某氏(名前失念)他でした。  席について談笑していると、ビールを買いに行く間もなくMR.JIMMYのメンバーがステージに  登場しました。桜井氏はブルーの袖なしTシャツに白いパンツという、マニアならニヤリと  してしまうお衣装です。Moto氏は白いルーズな長袖シャツにブルージーンズ。大塚氏は白い  長袖Yシャツにブルージーンズ。栗川氏は光り物のYシャツにジーンズ(多分)でした。  ステージ右手奥にはVOX AC-30とMarshallが1セットずつ置かれていました。VOXはおそらく  Stokeさん用でしょう。(これでPage/Plant曲を演ってくれたら面白そう)  AC-30の前にはサブ用としてチェリーのLes Paul No.1が立てかけられていました。 (1) THE TRAIN KEPT A ROLLIN'  桜井氏はティーバーストのLes Paul No.2、大塚氏はRickenbacker 8弦Bassです。  軽い音出しの後、桜井氏がワウを駆使してあの特徴的なIntroを弾き始めます。おそらくコー  ラスもかけており、絞ったトーンも相まって深みのあるサウンドです。  大塚氏のBassもゴリゴリと腰があり、ヘビーに曲を盛り上げています。栗川氏は中盤でシン  バルワークが危うくなりますが、終盤はキチンと盛り返しています。  PAは良好で、Vocal/楽器がキチンと聞こえていました。 (2) NOBODY'S FAULT BUT MINE  間髪を入れずに続く、80年Euro Tourの構成です。  序盤はほんの少しだけブレイクにふらつきを感じましたが、中盤以降は絶妙な間にドキっと  する瞬間がありました。栗川氏の好リードが光ります。  間奏でMoto氏が吹くMouse Harpが殆ど聞こえないのが残念です。大音量の中でVocal Mic  のVolumeだけを上げるのは難しい、という事は理解できるのですが、毎回聞こえないのは  あまりに悲しいです。PAさんになんとか頑張って頂きたいものですい。  控え目なグッドイブニングのご挨拶の後、 「どうもこんばんわ、MR.JIMMYです。  (「風邪治った?風邪!」というヤジに対し)おお(笑)、随分前の....いつの事ですか?  今日は雨の中、わざわざ足をお運び頂きまして、有り難うございました。以上!  (「ワールドカップ見たいんだろ?」というヤジに)...でしょ?(笑)」   (3) IN THE EVENING/CAROUSERAMBLA  桜井氏はレイクプラシッドブルーのストラトを手にします。  大塚氏はKeyboardに座り、重低音のSEを鳴らします。栗川氏がシンセパッドでティンパニ風  のパーカッションを入れ、桜井氏がアームを用いたフレーズで絡みます。  さて、満を持してMoto氏が歌い始めようとしますが、足元のエフェクターにトラブルが発生!  踏むと「ガ〜〜!!!」という雷鳴のようなノイズが出てしまい、結局エフェクター無しで歌い  通していました。  中盤にCarouseramblaのスローパートが挿入されていました。あまりに自然なので聞き流し  そうになりましたが、これってPage/PlantがLIVEで演っていた構成でしたね。  過去に聴いた演奏の中では最も完成度が高い演奏でした。願うべくはフットベースのVolume  をもうちょい上げて欲しかったなと。ZEPPのLIVEもこんなもんだった、と言われればそれま  でなんですけど、やはり低音は欲しい....。 「すいません、ちょっとエフェクターの調子が....(踏むと出るノイズに顔をしかめて)  こりゃヤバイ....使えませんな、今日は」 (4) TRAMPLED UNDERFOOT  トラブルもなんのその、Moto氏のVocalが冴えています。  大塚氏は左手軽やかにClavinetの音をシュミレート、フットベースも効いています。  栗川氏は手数控え目ですが、ひたすら重いフレーズを繰り出します。  そして、桜井氏は「これぞLes Paul!」というような太い音で弾きまくっています。 (5) SINCE I'VE BEEN LOVING YOU  大塚氏はアコピの音でのアプローチです。  桜井氏は80年を意識したであろうドライな音質で、持って行きそうで行かない「寸止め」  フレーズを展開しています。Soloは通常より倍近い長さです。 「では、長らく演奏して参りましたけど、最後の曲となりました。  (「Moby Dick?」という声に対し)...鋭い突っ込み、有り難うございます(笑)。  えー次回のMR.JIMMY LIVEは、8月2日にこちら池袋Admさんでやらせて頂きます。  よろしくお願いします」 (6) ACHILLES LAST STAND  桜井氏はWLL風のリフを軽く刻みますが、奏でられたのはフェイザーを深くかけたお馴染みの  Introでした。大塚氏は再びRickenbacker 8弦を手にし、小気味良いリズムを刻んでいます。  栗川氏は若干ハイハットワークを変えており、畳み掛ける感じが希薄です。  Guitar Soloはスリリングな展開で、思わず息を飲む瞬間がありました。 [Encore]  楽屋に帰りかけるメンバーを、アンコールを求める拍手が引き止めます。   「....有り難うございます。  えー、先程言い忘れましたけれど、この池袋Admさんの企画でですね、Art Rock Nightの面々  でですね、今度CDを製作しまして。えー、我々も2曲参加しているんですけど....。  えー、皆さん、聴かないように(笑)まぁ、そんな訳でお願いします」 (7) CUSTARD PIE  叩きつけるようなハードなリフでスタートします。  大塚氏は8弦Bassでの演奏ですが、弦鳴りの感じがスタジオ盤のClavinetの音に似ています。  栗川氏のDrums、Moto氏のVocal共に冴えており、会心の1曲となりました。 (8) ROCK AND ROLL  73年風のカチっとしたアレンジでの演奏です。大塚氏はここでも8弦Bassを駆使し、ひたすら  重いサウンドを繰り出しています。もちろんジョンジーが8弦でこの曲を演奏したことはあり  ませんが、意外な程にハマっています。  間奏後のジャンプはナシでちょっと残念でしたが、80年の病弱Jimmyということで我慢しまし  ょう。
感想  3バンド共演のトップバッターという事情もあり、1時間弱という短めのステージでした。  サッカー・ワールドカップの日本VSアルゼンチン戦があり、若干動員にかげりがあった感も  あります。(大塚氏もステージ後、速攻で家に帰ったという噂あり)  80年のsetlistをコンパクトにまとめた構成で、特に新曲はありませんでしたが、こなれた  良い演奏だったと思います。Moto氏も今年一番のコンディションでした。  今回のヒーローは大塚さんでしょう。8弦Bassを駆使したぶっといサウンドでステージをひき  締めていました。あのBass自体は私が通い始めた2年前から使用されていましたが、ここ数回  のステージでは格段に良い音で鳴っています。これからも増々極めていかれることを願います。  MR.JIMMYのステージ終了後、我々は速攻で「村さ来」での反省会に突入してしまいました。  残った湯浅さん情報によると、Stokeは80年代のフレディーだったとのこと。お約束の連続で  それなりに面白かったようですが、「ピアノの音をテープで流してたのはちょっと...」との  御感想でした。