Live at "Live Garage Adm",
Ikebukuro, Tokyo, Japan, 15th Jan, 1997

MR.JIMMY Live at Live Garage Adm, Ikebukuro, Tokyo, Japan, 15th Jan 1997
Jimmy Sakurai/Professor Otsuka/Parcy Moto/Cookkie Kurikawa







開演に先立ち...

●日時  1997年1月15日(水)  さて、97年一発めのLiveです。  共演はおなじみのELECTRIC LADY BAND (Tribute to JIMI HENDLIX)の他、MAKIN' LOVE(Tribute  to KISS)で、MR.JIMMYはトップバッターでの登場です。  休日のため、17:00開場/17:30STARTとのことで、16:30にはAdmの入口に到着していました。   ●会場   LIVE Garage Adm ●メンバー  ・Jimmy 桜井氏 (Guitar)  ・Professor 大塚氏 (Bass/Keyboard)  ・Parcy Moto氏 (Vocal)  ・Cookie 栗川氏 (Drums)  配布されたLIVE情報パンフ「MR.JIMMY'S GRAFFITI」には、本HPで使用している12/20の写真を  使って頂いていました。あれって、全員が並んでいるように見せるために2枚の画像を合成して  いるんですが分かりました?

SETLIST&各曲寸評

 結局開場は17:30過ぎ、ダッシュで最前列の左側をKEEPしました。  この日はZEPPコレクターとして著名な沼田育美さんが「ついに」来てくれまして、隣同士で  かぶり付きでの鑑賞となりました。  沼田さんと近況報告をしているうちに、17:50頃にメンバーが登場します。  桜井氏は☆をあしらった黒のパンツに、肩にふさのついた黒ジャケットです。そう、73年の  『狂熱のLIVE』のイメージです。ただし、ジャケットのスパンコールは金色で、Jimmyの銀色  とは色違い、ってのが洒落ています。  Moto氏は花柄/胸開きのジャケットにブルージーンズ、大塚氏は白のウェスタンシャツ、栗川  氏は黒っぽいサテンシャツといういでたちです。 (1)ROCK AND ROLL  お馴染みのOpening Numberです。PAのバランスは良好で、Moto氏のVocalも伸びやかです。  若干テンポがスローで、まだエンジンが暖まっていない感じです。  桜井氏はLes Paul "No.1"、大塚氏はJazz Bass型の赤いArttec Bassを使用しています。  栗川氏のDrumsはメタルで、バスドラのヘッドにはBonzoのマークとMR.JIMMYのネームが入って  います。大きめのライドシンバルがバスドラの上部にセットされているのもお約束です。 (2)CELEBRATION DAY  前回は12弦での演奏でしたが、桜井氏自身は「ストロークの切れが良いので、6弦での演奏の方  が好き」とのこと。確かにこちらの方がドライブ感があるような気がします。  エンディングのBass/Drumsのバトルは、いつもながら熱いものがありました。 (3)BLACK DOG  73年US Tour通りの展開です。Bring It On HomeのフレーズをIntroにしているところもこの  時期ならではの特徴です。  Moto氏による観客との掛け合いも、お約束とは言いながら非常にスムーズに決まっていました。 (4)OVER THE HILLS AND FAR AWAY  コード弾きからHardな部分に移る際、Echoplexの切れ方が絶妙です。  GuitarのVolume Controllだけでこれだけのダイナミクスをつけているんですから、やっぱり  凄い曲ですよね。    演奏後、「今日は『狂熱のLIVE』を忠実に演奏してますが、一部差し替えもあります」  とのMoto氏のMCがあります。 (5)MISTY MOUNTAIN HOP  大塚氏がKeyboardに座っての演奏です。フットベースもバランス良く聴こえてます。 (6)SINCE I'VE BEEN LOVING YOU    Vocalの歌い出しの所で桜井氏のGuitarが大きく外れてしまったのが残念でしたが、それ以外  では「流れるような」レガートの演奏で良い雰囲気でした。 (7)THE SONG REMAINS THE SAME  73年TourではNo Quarterがこの位置で演奏されるのですが、今回は飛ばしています。  今ひとつDrumsのリズムがもたついているように聞こえましたが、シンセパッドによるティン  パニのサウンドは大迫力でした。 (8)THE RAIN SONG  Guitarのリバーブの感じやDrumsのオカズは極めて完璧に近い仕上がりでした。  今まで聴いた中では、この曲のBest Takeだと思います。   (9)YOU SHOCK ME  73年TourではDazed and Confusedが演奏された位置です。本家ZEPPでは68-69年にフル演奏  され、以降はWLLメドレーでたまに演奏されたブルース曲です。  スローテンポでワウをフューチャーしてるという共通点での、面白い差し替えですね。  桜井氏はトラ目が淡い感じのLes Paul "No.2"でスライドをキメまくり、大塚氏はオルガンで  のアプローチです。中盤でMoto氏がMouse Harpを披露します。  若干繊細な感じの音で、ひょっとすると「73年でのフル演奏」という想定だったのかも? (10)STAIRWAY TO HEAVEN  ステージ左上方からの青い照明をバックに、桜井氏の演奏は神々しいまでにZEPPしてます。  Soloは『狂熱のLIVE』から離れて、73年US Tour終盤あたりのワイルドな感じです。  エンディングでは「12弦側のVOLUMEのみをONにして6弦側のテールピースとブリッジの間の弦  を爪弾く」というワザをしっかり確認できました。遠くで鐘が鳴っているような幻想的なサウ  ンドで、W-neckの特性を十二分に生かした素晴らしい効果です。 (11)HEARTBREAKER  IntroでDrumsが長めのオカズを入れていましたが、あまりメリハリがなくて中途半端な気も  しました。(ためらいキズのような...)  中盤の無伴奏Soloは桜井氏の独壇場で、Les Paul "No.1"を振り回して観客にアピールして  ます。 (12)WHOLE LOTTA LOVE     - LET THAT BOY BOOGIE  メドレー形式でこの曲に移行します。  この日のThereminは今ひとつアンテナの感度が鈍かったようで、相手をするMoto氏が大変だっ  たようです。  一瞬Everybody Needs Somebody to Loveの頭の部分を演奏しますが、そのままWLLのSoloに  行ってしまい、Let That Boy Boogieでシメてました。  エンディング近く、"You Need Love"のMoto氏の渾身の雄叫びは絶品でした。 [1st ENCORE] (13)LIVING LOVING MAID  「Led Zeppelinのメンバーが大ッキライで、絶対ステージで演らなかった曲を演ります」  というMC。思わず沼田さんと目が合います。案の上のこの曲でした。  桜井氏はW-neckの12弦側でリフ、Soloでは6弦側で演奏します。  「ZEPPがもし演奏していたらこんな感じだったろう」という気の抜けかたが『らしくて』  思わずニマニマ((C)沼田先生)してしまいました。 [2nd ENCORE] (14)COMMUNICATION BREAKDOWN  おお、この日は貪欲にも再度のアンコールの拍手です。何故か栗川氏のみステージに戻らず  メンバーの演奏に急かされます。  最初、大塚氏のBassの音が出ないというトラブルがありましたが、何ごとも無かったかのよう  にシールドの接触を直して演奏を続けます。いかにも「教授」というニックネームらしい冷静  沈着なお姿でした。
感想  約1時間半のステージでした。3バンド共演ということを考えると、かなり長く演奏してくれ  たと思います。  前回はあれだけ文句をたれてしまったAdmのサウンドですが、今回はうって変わっての良好さ  でした。Vocalが聞こえる、という大前提に留まらず、Guitar/Bassのバランスも問題なし。  メンバー/スタッフの頑張りをうかがい知ることができました。  今回唯一気になったのが、栗川氏のPlayでした。カッチリとしたリズムキープが特長でしたが  今回は小ワザを随所に入れていて、それが「ハズれ気味」に聴こえてしまっていました。  正式メンバーとなって4回目のLIVEであり、多少試行の時期だったのかも知れません。  次回のLIVEでは是非とも「思い切り良く」やっていただきたいと思います。