AUSTRALIA Blue Mountains & Nowra Climbing
2009.9.5-9.12
鈴木牧え氏および「ヨセミテ日記」のA氏と一緒に訪れた、”アボリジニーの大地”オーストラリア、ブルーマウンテンズおよびナウラでのクライミングを簡単に紹介します。
★詳細情報は、A氏のホームページ「ヨセミテ日記」内のオーストラリア・ブルーマウンテンズ&ナウラ情報へ★

カトゥンバ、エコーポイントからの、世界遺産ブルーマウンテンズの象徴的存在「スリー・シスターズ」。クライマーにとっては唯の岩峰にしか見えないが、世界中からこれを見るために観光客が訪れる。視界に入る限り、果てしなく岩壁とユーカリの原生林が広がる。

ルーラの美しい街並。日本で言えば、軽井沢や清里のような雰囲気で、春の訪れとともに桜の開花が始まっていた。観光地値段で物も食事も高いのは仕方がないと思っていたら、意外と他の場所でも高かった。

カトゥンバにあるクライミングショップ「Summit Gear」。ここでブルーマウンテンズのトポを購入する。ついでにナウラのトポを購入する予定だったが、売り切れで現在増刊の予定はないとのこと。ナウラへの移動日に、途中のウォロンゴンのジムに寄り聞いたが、やはりすでに売り切れ現在は手に入らないとのことだった。

ブラックヒースの近くのCentennial Glenエリアにある「Wave Rock」。この岩は南面のため陽があまり当たらないため一日中快適に登れる。。この周辺は人気のある岩場がまとまっており、平日でもクライマーがよく訪れるエリアである。

Centennial Glenエリアは駐車場所から下って行って、谷底まで降りず、途中から谷の両岸に円形に連なる砂岩の岩壁の下を右にトラヴァースして行く。写真はWave Rockの"Split Wave(23)"でルーフ越えが楽しいライン。少し降雨があったが被っているので全く影響はない。地元のクライマーは雨が降った方が気温が下がって登りやすいのか、今日は「いい気温だよ」と言っていた。ここからShipley Uppererエリア方面(下の写真)がよく見える。

Centennial GlenエリアのMain Wall。ここも南向きで暑さはなく、逆に風が出てきて寒さを感じるほどだった。
写真は"Hairy Horrace(22)"を登るA氏。このラインは出だしがガバへの飛びつきで始まる。このラインが一番易しいラインであるため、初心者がこのエリアで楽しむにはちょっと無理がある。

Wave Rockから、中間のバンドを挟んで、Shipley UpperとShipley Lower。UpperへはCentennialGlenエリア入口まで下らず途中からトラヴァース、Lowerへはさらに手前の谷沿いのトレッキングコースを下っていく。

Shipley Upperの"Jack Hight(19)"を登る。
この付近は垂直から薄かぶりの長いラインが多い。景色が最高だが、崖からの転落は要注意である。
隣の22の四つ星もトライするがムーヴを間違えテンション入り。その後西より黒い雲が近づいてきたため早々に撤収となる。

Shipley UpperからPortwes PassエリアのDogs,Cats&ApplesWall(中央右)とChasing Ami Area(中央左)を望む。

Bowens Creekエリアの"97% Fat Free(25)"五つ星を登る鈴木牧え氏。このエリアは駐車場所から延々となだらかな尾根上の防火用緊急道路を50分ほど下っていく。当然、帰りは登りで、クライミングに疲れた体に鞭打って1時間の登りである。しかし壁とラインは素晴らしく、ここまでいくなりの価値はある(と誰もが言うようだが、それはそこそこ登れる人の感想である)。

ブルーマウンテンズ最後の午前中に訪れたBig Topエリア。適度なホールドが続く25mのライン"JinX(19)"。ここではもう1本登りナウラに移動する。

ブラックヒースの街の中心にあるレストラン"BISTRO"。夜はここで食事をしたが、味はまずまずで、量は日本人にとってはちょうど良いかと思われたが肉は少々硬めの感あり。料金は少し高めの感じ。後日、ナウラでマクドナルドに入った時の料金(日本の2倍もする)にびっくり。広大な大地での食糧生産は十分と思われるのだが、ファストフード店が込み合う状況を見て、他国のことはあまり言えないが、食の貧困さを感じてしまった。

宿泊したブラックヒースにあるホテル"ST MOUNTS BOUTIQUE HOTEL"の共有スペースのリビング。アンティーク調の落ち着いた雰囲気はオーナーの趣味のようで、値段は少々張るが、気を使う必要もなくとても良い雰囲気だった。この地域ではイタリアレストランとしても名が通っているらしい。

カトゥンバのレストランにてカンガルーのステーキをいただく。味は癖がなく可もなく不可もなく、しかしソースに胡椒味を頼んだので、物凄い辛さのため味がよく分からなかったのかも。焼きはミディアムなのにちょっと硬めでした。日本人にはカンガルーが可哀そうという気持ちもあるかも知れませんが、オーストラリア人にとってはクジラが可哀そうらしいですね。世界中どこでも生きていくために"命"をいただいていることは否定できませんが、できるだけ無益な殺生は控えましょうね。野菜も命を持つと言われればそれまでですが、ベジタリアンになるのも一つの方向性かも。

ナウラのThompsons Pointエリア上からのShoalhaven川を望む。主にこの川の両岸に多くの岩場が存在する。岩場取りつきへは、大きく右か左に回り込んでユーカリ林の中に降りて行く。降りてしまうとあまり視界は良いとはいえず、景色を楽しむ感じはない。

ナウラのクライミングルートの象徴"Cowboy Junkies"(上のルーフ)。思っていたより小さめであったがムーヴ的には面白そう。ここから右に垂壁を挟みながらさらに大きく同じようなルーフが幾つも並んでいる。

"Butterfly Wall Direct(24)"にトライする。
ちょうど中間に蝶の形をした大きな模様があり、名前の由来となっている。写真はバタフライの下まで到達したところ。下部で本来のムーヴがリーチが足りずできずにフォール。別の厳しいムーヴでつなぎ、上部の遠いホールドでもテンションが入りなんとか終了点へ到達。

"Killer Boas(22)"を登る。
ボルト3本の短いラインだが変化があり面白い。やはりリーチがないと遠いところが1か所ある。

ナウラ1日目の最後に登った "Bunderholics(18)"。
クールダウンにちょうど良い1本。気持ちよく登れる楽しいライン。

2日目の朝に見に行った "South Central Areas"。
物凄いどっかぶりのエリアで上級者向き。雰囲気は少々暗い感じで蚊が多そうである。

2日目はGrott Clifflineで登る。
シドニーへの移動日のため午前中に3本登ったのみで終了。
このエリアは南面であるため、湿っぽさがあり、蚊が出てきていたが岩は快適に登れた。写真は "Alien Space Monsters(19)" でロープ長30m。ピナクルからスタートして右にトラヴァースし、カンテ左を直上して行く。

前写真"ASM"の下のハング(SPINNING BLADES CAVE)にある "Spinning Blades Of Steel(20)"の豪快なハング越え。

前写真"SBOS"のさらに下をハングの先までいく "Sherrif Of Nothing(24)"。ルーフを這って行くようなラインはなかなか日本では味わえないもので楽しい。この日はクライミングの最終日。昼に切り上げて1号線を快適にとばしシドニーへ移動する。

シドニーにてホテルチェックイン後市内観光へ。世界遺産のオペラハウスは世界中の観光客で賑わっている。このオペラハウスは、妻が昔訪れたころに建設が始まろうとしていたが、その当時予算不足になり完成が危ぶまれていたとのこと。今は一大観光地になり、シドニーの象徴的存在となっている。ここからハーバーブリッジの雄姿もまじかに望むことができる。

オペラハウス前の広場では音楽のイベントが開催されていた。後方はシドニー中心街の高層ビル群。イベントの後ろの壁はセメントではなくシドニーの街を支える岩盤を削ってできた壁である。それだけ地盤がしっかりしている土地であるといえる。またシドニーの海岸線にはこの砂岩の地盤が削れてできた幾つかのクライミングエリアもあるとのこと。

ハーバーブリッジを車で通過する。この橋の上まで登るツアーがあるそうで、橋の上からのオペラハウスやビル群の眺めは多分最高でしょう。
この日でツアーも最後、次朝シドニーからゴールドコースト経由で無事帰国となりました。今回のクライミングツアーを企画し最後にシドニーの観光案内までしてくださったA氏、およびこのツアーに誘いの声をかけてくださった鈴木牧え氏に深く感謝の意を表す次第です。また機会がありましたらよろしくお願いします。