デジタル電子負荷  1/5

       デジタルとはいっても制御はアナログなんですけど (^^;

1.どんなものか

以前作成した電子負荷(3.電子負荷装置参照)において、いろいろ性能上不満が出てきたので、作りなおしたものです。おおまかな変更点は、負荷電流・電力の増大、入力の絶縁化、負荷電流を直接数値入力できるようデジタル制御とすること、といったところです。負荷電流を直接数値入力できるというのは結構便利で、これはHP(ヒューレットパッカード)の電子負荷を用いてその便利さを実感したため、この機能を取り入れました。さすがに使用できる部品も限られていますし、あまり値段が張るようなものは作れませんから、HPの電子負荷ほど設定確度は得られませんが、そこは割り切ることにします。

なおデジタルと名前は入っているものの、実は制御はアナログだったりします。設定にDACやCPUを使ったということでデジタルの名を入れてしまいました。

 

2.仕様

●基本仕様

最大負荷電流

12A / 2A

負荷調整ステップ

12A  :5mA     / 2A  1mA

最大入力電圧

42V

最低入力電圧

3V

最大負荷電力

120W

電流設定確度

3% of FS

 

●電圧・電流測定系

電圧計確度

0.5% of Reading + 0.3V

電流計確度

3% of Reading + 5mA

 

●保護・警告機能

過電圧保護

過電流保護

過電力保護

最小動作電圧警告

 

●負荷動作モード

定電流モード

定抵抗モード

 

●負荷波形

単一負荷

負荷電流自由設定

 

 

過渡応答

Upper / Lower電流自由設定

 

Lower固定(Upperの50%)

 

スイッチング周期設定(最高1ms)

 

スルーレート設定(Fast/Middle/Slow)

 

 

ランプ

Uppwer / Lower電流自由設定

 

スイッチング周期自由(最高1ms)

 

●出力端子

ランプモード用ランプ波形

 

 

 

この仕様は設計当初に考えたものです。その後設計変更があり、アナログ性能が若干変わっています。誤差計算をやり直していないのですが、この仕様よりも良くなっているはずです。多分(^^;

そもそも趣味の工作にこんな仕様なんかをだらだら書くってのも変ですが。ただ書いておくとなんかカッコがつくので。

相対精度のよいモジュール抵抗やら温度特性のよい電流センス抵抗が簡単入手できれば、またリニアリティのよい16bitDACが入手できればもっと性能を上げられるのですが。そうするとお金がねぇ。

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