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「近代日本経済の形成に大きな役割をはたした関東出身の渋沢栄一(西田敏行)に焦点をあてながら幕末に生きた青年の群像を描く2時間ドラマ。脚本・広沢栄。
安政5年(1858)、渋沢家の長男栄一は、尾高家の長女千代(池上季実子)と結婚した。
栄一は、千代の兄長七郎(チャー)の紹介で勤溝皇浪士川添(三浦洋一)らと知り合った。
その影響を受けた栄一はいとこ喜作(武田鉄矢)や長七郎、川添らと品川御殿山に建てられた英国公使館焼き討ちを計画したが、井上(関口宏)ら長州藩士に先を越される。
出演はほかに三林京子、金田竜之介、柴俊夫、川崎麻世、中村敦夫、石坂浩二ら。
TBSで78年9月28日放送された時代劇番組"雲を翔びこせ"です。
当時、少しだけ話題になりました。
私もテレビで見たかもしれません。
でも本当に見たのか、内容共に全く記憶にありません。
「日本の近代明治をつくったのは薩長土肥の侍だけではなかった」というテロップから
雲を翔びこせ
という表題が映し出されます。
そして都倉俊一が音楽を担当したいかにも時代劇というオープニング曲に寅さんこと故渥美清のナレーションで始まります。
西田敏行、川崎麻世、池上季実子、武田鉄矢、柴俊之、入江杏子、三浦洋一、中山仁、石坂浩二といった役者が次々と出演しています。
番組は西田敏行が演じる主人公と池上季実子が演じるその妻の祝言からはじまります。
その祝言の真っ只中に馬が乱入し長七朗ことチャーの登場です。
当時、話題になったチャーの褌姿もなかなかで、お尻の小ささがロック・ミュージシャンしています。
はっきし言ってチャーの演技は上手い!。
これは驚いた。
台詞をドスきかせて怒鳴っているだけという話があります(^^;がそこらのイモ役者よりも存在感があります。
元ミュージシャンが役者に転向(兼業)するのは昔から尾藤イサオ、ショーケン、岸辺一徳&四郎、世良正則などいて珍しいことではありませんが、チャーも決して負けていないと思います、
チャーの演技というか粗削りな存在感の大きさを感じ、映画監督などがミュージシャンを起用したがる理由が少しだけわかったような気がします。
ま〜最後は番組中途で精神に異常をきたし出番を終えてしまい、想像していたよりも出番が少ないです。
そして番組のエンディングになりテーマ曲が流れる中、製作に関係した人達の名前が次々と映し出されます。
出演者は西田敏行、武田鉄矢、柴俊之、チャー、川崎麻世、平田満、三浦洋一・・・とチャーは4番目に位置しています。
そうですね・・・当時の週刊誌だったか月刊明星か平凡に小さくチャーが時代劇に出演、フンドシ姿もっていう小さな記事があったことを覚えています。
でも何故ゆえにチャーが役者しなくてはいけないのか疑問に感じ、チャーも芸能界に飲み込まれてしまい元ミュージシャンの役者に成り下がるのかと正直ガッカリしました。
もちろんその後のチャーは違いましたが。
でもここに写るチャーも輝いています。
ヤケクソ演技かもしれないけど輝いています。
ただドラマとしてはチャーが写っているというだけで2度も3度も繰り返して見たいという内容ではないですね。
この収録を終えたチャーの後日談はファンクラブCFCの会報誌"Charmily"第6号に
「まぁいわば、素人というか、大根というか、僕にとっては、新しい世界の発見です。最初で最後にしたいものです。」
と直筆で書かれていたのでした。
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