Moon is a Merciful Mistress.




The Dark Knight:Returns
2008年08月23日22:09
ということで、口直しにダークナイトの2回目。シネコンってば便利だヽ(´ヮ`)/客の入りは先行上映よりは良かったです。ハンコックがあの出来でも広告打ちまくりであれだけ人が入ってるというのに(;つД`)
前回の感想は先行上映でもあり余り詳しくは書かなかったんですが、もういいよね。

冒頭のファーストショット、ジョーカーが仁王立ちしてるところからテンション上がりっ放し。尋常じゃない緊張感。そっからジョーカーというキャラを見せ付けて、物語はどんどんカオスに向かって進んでいく。序盤ではまだ主人公側にもユーモアをいう余裕があるけど、中盤ぐらいにはその余裕もなくなるぐらい追いつめられていく。それをあざ笑うかのように全てをコントロールするジョーカー。選択を強いることでたくみに「善良な人々」の裏側に潜む醜い一面を暴いていく。全ては計画どおり。

ジョーカーというこの奇跡のキャラクター、ヒース・レジャーの演技だけに目が行きがちですが見事な脚本あってのことだと思います。全体として非常に濃密な2時間半でした。ひと時として無駄な時間はなし。90分のハンコックでも冗長なシーンが見られたってのに、まさに奇跡のシナリオ。悪く言えば詰め込み過ぎですが(;´Д`)でも削れるシーンがあるかって聞かれれば、そんなの全くないです。ジェットコースターのような2時間半の映画が終わる最後の最後になってやっと出て来るタイトルバックのシーンで、初めてこのタイトルの真の意味を知ることに。ノーラン監督相変わらず凄すぎです(;´Д`)人が死んじゃうだけで感動の映画が作れると思ってる監督や脚本家はノーランの爪の垢でも煎じて飲めと。

クリスチャン・ベール、相変わらずいい役者ぶり。バットマンの時も良い声出してます。ヒース・レジャー、全く文句なし。もう二度とヒースによるジョーカーが見られないかと思うと(;つД`)トゥーフェイスも二面性がよく出ていて良い感じ。ヒロイン役はビギンズの時のほうが好みです。モーガン・フリーマン、次回があるとしたら降板なのかなあ。

しかし、問題はこれだけの映画を作ってしまって、次回作とか一体どうするんだ(;´Д`)これを超える映画を作るのは至難の技でしょう。想像もできん(;´Д`)心配。


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