Moon is a Merciful Mistress.




No Country For Old Men
2008年08月17日22:49
DVDで見ました。
重たい(;´Д`)

コーエン兄弟の映画としてはファーゴの直接的な系統に位置するこの映画。乾いた笑いは抑えめで、むしろ徹底的に重くて不気味で無常観が漂います。

見ていてわからなかったところもいくつかあるんですが(旦那を殺したのは結局誰だったんだ?多分荷物を運んだ連中と関係があるんだろうけど)なんというか、理不尽ですね。

異常なのか正常なのか、自分のルールに従って殺しまくる殺人鬼がひたすら不気味。これに比べたらダークナイトのジョーカーはまだわかりやすいですね。ジョーカーはある意味「面白ければ何でもいい」キャラですが、シガーにはユーモアが全く通じない。ぬめっとした不気味なキャラはホラーに通じるモノがありますね。
時代背景は1980年で、老保安官が理解できない犯罪を前にして途方に暮れるわけですが、それから28年経った今はどうだろう。28年前を振り返って「あの頃はよかった」・・・なのかなあ。それとも日本の現実が28年を経てアメリカに追いついただけなのか。


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