Moon is a Merciful Mistress.




胸の形談義・・・から脱線
2008年08月13日22:06
なんでこんなことになってるのかわかりませんが(;´Д`)

で、「女性からしてみたらあり得ない胸の形」という言葉を聞いて、そりゃまあそうだよなあと思うのと同時に、でも男性諸氏って基本的にそういうのに全く無自覚だよねーとも思うわけで、じゃあそれってどういうことなんだろうかと。

結論から言えば、結局はイラストにせよ造形にせよある意味理想の実体化という作業であって、そこには当然デフォルメーションが入ります。人体の各要素が部分的により(場合によっては過度に)強調されるわけですね。普通に考えたらそんなのただの奇形ですが、でもそれがイラストなり造形物として出てくるとそんなに違和感がない。それは、それが「造形物の世界」で自己完結しているからであって、逆に考えればできあがったモノは「その世界では当たり前」な容姿をしているからです。だから脳内補正の過程できちんと整合が取れると。

ただし、もちろんそこには閾値があって、モノを見たときにどこまで許容できるかが違うのは当然で、多分同性的にはより身近に実体としてとらえるから奇形さがより際だってくるんでしょう。一言で言えば「こんなのあり得ない」。ごもっともです。自分の肉体という「リアル」があるから、それとかけ離れたモノはとてもじゃないけど受け入れられない。逆に自分にないモノはいくらでも妄想できます。想像力は偉大だ。

ただ気をつけないといけないのは、想像物としてのモノはその世界内で完結している場合にのみ成立するモノであって、その世界から一歩はみ出たとたんにあり得ないぐらいにキモい代物に変わり果てます。テライユキという3D美少女を覚えている人も多いかと思います。あれはテライユキの世界にいたからこそ美少女として成り立つのであって、間違って現実世界に来た日にはあり得ないぐらい気味の悪い物体と化してしまいます。クロレッツのCMとか、ホラーかと思いましたもん。同じように造形物も造形物の世界にとどまっているからこそ「ああこれは造形物だ」と脳が安心して認識できるのであって、原寸大に近づけば近づくほどよりリアル指向に振らない限りはどんどん閾値から外れることになります。

今回はパーツの話しかしてませんが、デフォルメーションとは記号化ですから、人格を否定して記号化したパーツだけを愛されるキモさというのも当然あるわけで、それがより嫌悪感をもって見られる要因でもあります。ある意味お互い様の話なのですが、でもまあ人様に迷惑かけないように社会の隅っこにおとなしくしている訳ですから、女性の皆様におかれましてはわざわざ目くじらを立ててこちらの世界に怒鳴り込んでくるよりは、むしろお互いさらっとスルーというか無視していただければいいのかと思います。存在自体が気にくわないという意見もありますが(最近の児童ポルノ関連の議論はまさにこれですね。わからなくはないですが)、だったら所持禁止と言わず片っ端から皆殺しにしてみてはいかが。


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