Moon is a Merciful Mistress.




ミュンヘン
2006年02月13日12:17
見ました。なんなんだろうこの映画。

単に映画として評価するなら、登場人物の心境の変化とかが唐突すぎていまいち感情移入できない。主人公の影が薄すぎ。存在感が出てくるのは最後の最後の一個手前。良かったのは「追いつめていたはずがいつの間にか追いつめられている」焦燥感を表わしたくだり。あそこはよかった。
ただ、これ実話なんですよね。

ですぞおはイスラエルはこの世から消えてなくなるべきだと考えているのでその分は差し引かないといけませんが。
ユダヤ人にも生きる権利はあるだろうが、だからといってパレスチナを抹殺していい権利などない。そもそもイスラエル建国の理由はナチスによるユダヤ人虐殺に起因しているが、実際にイスラエルに住んでいるユダヤ人はほとんどがロシア系だという事実。絶滅されかけたユダヤ人がパレスチナを絶滅しようとするなんてのは笑い話もいいところだが、大元をたどればユダヤもパレスチナも同一人種だということを考えればそりゃいくらなんでもひどすぎる。どちらも「世界に声を届かせる」ために暗殺計画を執行するが、アラブのテロが悪ならモサドによる暗殺はなんなんだ。こんなことを繰り返しても何にもならないというのは主人公の最後に達した結論だが、自らの命を狙われたことでその結論に至ったってのは身勝手だとそしられても仕方がないだろう。


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