Moon is a Merciful Mistress.




飛行試験
2007年07月27日21:10
とうとうここまでたどり着いたの飛行試験。
思えば長かった。でもここで嫌な不具合が出ても困る。どきどきでしたよ。
ので、随分久しぶりにフライトできる割には全然嬉しくない。どうせなら墜落してくれないかなーとか思ったり。心残りもないし。

で、まあ、フライト。機長は知人、コパイは2年目の候補生。あたしゃ単なるオブザーバー。
途中までは結構緊張してたけど、飛び上がる頃には何とかなりそうな感じがしてきて、そうなると結構周りが見えてくる。つーか、試験そっちのけでフライトの方に気が取られだす。
理由はコパイだ。機長も結構久しぶりのフライトで、まあそれは配置上仕方がないんだけど、それを補佐すべきコパイが全然なってない。まともに高度や速度のモニターもしない。見張りも「インサイト」だけで全然報告になってない。何しろ天気はもやりまくりで、ちょっと離れた場所では船が衝突してた(降りてきてから知った)ぐらいの視界の悪さ。これじゃ機長は怖くて飛べたものじゃない。はず。はずなんだけど、機長はそれに対して全然指導しない。出来の悪いフライトに対する言い訳のつもりか。こんなんじゃいつか墜ちるぞ。だけど上空でも降りてからもクルーからもオブザーバーからもやけにちやほやされていたりして。儂がおかしいのか?

で、このコパイがWAVEだったりするのだ。

ちと甘やかしすぎなんじゃないのか。杞憂であることを祈るが。

とにかく、このコパイにはセンスがなさ過ぎる。機長の考え方をまるでくみ取ろうとしていない。機長が今何を考えていて、どのような補佐をするべきなのか。コパイのうちから機長の頭で考えられない奴は絶対機長になれない。今のままでは、多分駄目だ。でもそれを強く指導する奴がいないんだろう。クリュー・コーディネイトは仲良しクラブを作ることではないんだけど。

まあ、実験航空隊に配属されたこのコパイにもかわいそうな部分はある。正直、普通に訓練フライトで飛ぶだけの余裕はここにはない。伸び盛りの今の時期にこんなところに来させるべきじゃない。
でも、だからといって他に引き取り手がある訳じゃないんだなこれが。まず、WAVEのパイロットは船には乗れない。だって乗せるための設備がないんだもん。乗られても困るし。だから最前線に来ることはない。陸上部隊になら行っても良さそうなんだけど、そうは問屋が卸さないのが政治の世界。じゃあ彼女らはいったい何のためにこの道に来たんだ?存在自体が無意味じゃないのか。

などということを、久しぶりのフライトで久しぶりに血がたぎってるところに久しぶりに瞬間湯沸かし器で怒り狂って、でもここは余所様の庭なので直接怒るわけにも行かず、機長にはしっかり指導しろと言い残しはしたものの、溜まった怒りが発散できないまま勢いでここに愚痴った次第。最後までお付き合いいただきありがとうございました。畜生早く最前線に戻りたい。あーあ。


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