Moon is a Merciful Mistress.




Zeta開発終了によせて
2007年04月07日10:36
ですぞおの場合、某氏との確執もあるので、その分を差し引いて読んで下さいね。

http://journal.mycom.co.jp/news/2007/04/03/006/index.html
BeOSの後継であるZetaの開発が終了したわけですが。
当時のことを思うと、なんか感慨深いものがあるのです。

BeOSは確かに先進的だったのかも知れませんが、個人的には「何をしたいのか解らないOS」でした。一体どういう目的でどういう人に訴求しようとしてるのか解らない。少なくとも外野からはビジョンが見えませんでした。マルチメディアだけじゃ弱いなーとは思ってましたし(実際にはそれだけじゃなかったにしろ)。

会社としてのBeはAppleへの売り込みにおいてNextに負けた時点で終わっていたのでしょう。今になって思えばAppleがNextを選んだのは大正解でした。NextがBeより優れているから、ではなくて、Nextを買うことはJobsを買うことだからです。実際、Jobsの代わりにGasseeがAppleに復帰していたら、今頃Appleは消えて無くなっていたかも知れません。

結局Gasseeに振り回される形でBeが終焉を迎えて、BeOS自体はある意味ユーザグループの手にゆだねられるわけですが、そうなると単なる1マイナーOSとしての立場に陥ってしまうので、会社組織として開発する分にはジリ貧になってしまうのはある意味仕方がなかったことでした。プラットフォームをAT互換機に求めた時点で、相手はMacOSではなくWindowsやLinuxといった半端じゃない強敵になってしまうわけですし。本当にユーザグループの手にゆだねるつもりなら、もっと早い時期にオープン化をする必要があったでしょうし、単にOSをフリー配布するだけではにっちもさっちもいかなくなるのは自明でした。

それでも、圧倒的に不利な状況でよくここまで頑張ってきたと思います。直接的にはBeOSの資産はHaiku OSに受け継がれるようですし、間接的にはBeOSのファイルシステムがMacOS Xのジャーナルファイルシステムに取り込まれるなど、BeのDNAはこれからも受け継がれていくことでしょう。

とか言ってたら、こんなことに(;´Д`)
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/04/05/004/index.html
最後までぐだぐだかよ(;´Д⊂)


by7n-ysmr@asahi-net.or.jp