50歳からのマネープラン 
(アナリスト、フィナンシャルプランナー 木村佳子氏記)


 明確な夢をもとに設計を「不測の事態」へ備え必要 
(日本経済新聞1997年3月21日夕刊より抜粋)


 50歳以降のマネープランを考える際、特に押さえてもらいたい点が2つある! 1つは老後の 人生の備え、もう1つは不測の事態への備えだ。 この2つができたら、まず合格だ。  老後の人生の備えというのは自分が生きるための備えである。例えば五十代ではこれがしたい 、六十代ではこれという風にノートなどに書き出してみる。やりたいことを折に触れ、書き連ね ていくと自分の夢の姿が自ずとはっきりしてくるはずだ。それを心の中に明確にイメージしてマ ネープランをたてるわけだ。

 不測の事態への備えというのは、地震や病気など突然襲ってくる災難に対してあわてないよう
にしっかりと対策をたてること! この点は現在の資産がこうしたリスクに対応できるかを毎年
チエックするぐらいの気構えでやって欲しい。


 また最近は夫婦でも別会計という家庭が多いが、特に問題がなければ子供を含め、現在の資産
内容を公開しておくことが望ましい。これは効率よく生命保険や損害保険を掛けようと思っても
親子間で情報を公開していないと不可能だからだ!

 マネープランでは何とかなるといった出たとこ勝負は絶対禁物である。自分の人生の大局を見
誤らないようにするには的確な情報判断が欠かせない。定年後に考えている人は限度額を決めて
、これ以上はやらないといった賢さも必要だ。



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