国道191号より日本海に浮かぶ俵島をのぞむ

桜山から10`近く先の海上に浮かぶ小島も車では50分近くかかる。都会から帰ってからは日々桜山から見る俵島だったが、そ

のうち行ってみたいと思って八年経ってしまった。いつでも行けると思うとかえっておっくうになり腰が重い。やっと出かけたのはH.

20.5だった。町中の狭い旧道を避け、海沿いを通り、半島を周回する道の反対から入れば10分近く短縮できる。

遠目に見る俵島は幻想的で神秘的、いかにもロマンを掻き立てる景観だ。半島の海岸にはハングルの漂着物が散在し、そばで

初めて見る俵島 は余計な草木が生えていて、私には抱いていたロマンを打ち砕くものであった。岩だらけの断崖絶壁の島を

想像していたから、どうも気持ちが膨らみ過ぎたようだ。 いつも桜山から見ている方向でなかったせいかもしれない。富士山

は遠くから見るもの、近くから見るものではないのと同じかもしれない。

桜山より

とはいえこの景勝地の名誉のために言っておきますが、半島先端から見れば反対側(西)には玄武岩の 柱状節理 が直立、斜

立、横臥と素晴らしい景観をつくっており、国の名称及び天然記念物に指定され、地質学上も貴重な財産とされていることからも

、その価値はいささかも揺らぐものではない。

五月に初めて行った時は霞がひどく遠くが見えなかった。日本海や俵島の状態は桜山から窺えるから作業の合間をぬって秋に

再トライした。今度は彼方の角島大橋 もよく見えた。

桜山より