362 RADIO VALVE RFP30/50

内部はグリッド周辺が大変良く見える構造になっていて、8本ほどの平行に張られた細いフィラメントが良く見えるようになってい

ます。リボン状の細長い金属板をスリット状に並べてプレートとした個性的な外観になっており、欧米を問わず他社では見られない

電極構造に仕上げてあります。RFP30の外観は、アメリカの50と同サイズの大型ST管形状をしています。RFP60の方は、電極の

構造はそのままにRFP30のプレートを5割ほど大きくしたもので、高さもさらに長くしたST管では最大クラスのものとなっています。

RFP30:高さ約17a。

RFP30(直熱4極管):フィラメント4V(2A)、最大プレート電圧650V、プレート損失30W。

RFP60(直熱5極管):フィラメント6V(2A)、最大プレート電圧1000V、プレート損失60W。

ベ−スはUF5ピン。1930年頃の精神。トップのプレート端子を無くし、3極管としたのがそれぞれ同社のPX25(PX25系)

およびPX50(DA60系)となりますので三極間接続してもおもしろい。

362 RADIO VALVE(イギリス)はあまり知られていませんが、プレートなどにかなり個性的な構造を採用したPX4やPX25同等管

などを製造していたユニークなイギリスの真空管メーカーです。