工事進む角島大橋 ( H12.11.3 開通 ) Z・BRONICA SQ-A
「 平城京若海藻上進之地 」
1963年秋、奈良市平城京跡の天皇の佳居の内裏の東北方の発掘で、土器などと共に木簡を検出した。
その中の一つに長門国角島から都へ送られた 「 わかめ 」 につけた木礼 ( 縦273ミリ、横36ミリ、厚さ7
ミリ )の送状が含まれていた。 それには天平18年 ( 746年 ) 3月29日と日付が書かれている。これは
その当時豊浦郡の郡家 ( 都の役所 ) にいた人がそれぞれの花札を書いたもので、いまから1200年以
上も前に聖武天皇以下宮延の人たちが、角島の海士ヶ瀬戸のわかめがおいしいことを知っていて、毎
年島に住む人々から税金として差出させていたことがわかる。