関門海峡の夜景  下関側から門司側をのぞむ

東へ西へと1日に4回、その流れの向きを逆転させる関門海峡。 狭いところでは、両岸の幅は700

m 余り しかありません。 また、両岸の間を流れる潮流の速度は最高で約10ノット(時速18キロ)に

もなります。 昔も今も関門海峡は、海上交通の要衝となっていますが、一方でこの潮流の速さが 「 海

の難所 」 ともなっています。 関門海峡は、数多くの歴史上の大舞台となり、その姿をずっと見届けてき

ました。 1185年、壇ノ浦の合戦で平家は敗れ、二位尼に抱かれた御歳8歳の安徳天皇が壇ノ浦に入

水 し、平家は滅亡。 鎌倉幕府による武家社会が始まります。 1612年、宮本武蔵 と佐々木小次郎

の巌流島の決闘。 また、ペリー来航後の1864年、4カ 国連合艦隊が下関を襲撃し、陥落。 これに

より倒幕運動に拍車がかかり、明治維新に突入。 今でも関門海峡は、1日に約700隻もの船が行き

交う様子が眼前にでき、潮流と汽笛が環境庁指定 「 日本音風景100選 」 にも選ばれています。