40KG6A x 12 OTL Amplifier

5751  6267  12BH7A X 2  6CL6  松下40KG6A X 6

電流チェック、DCバランスチェックメーター付   入力ボリューム付

圧倒的な情報量と駆動力、質感のしなやかさと醸し出す雰囲気の良さが特徴。

何故、真空管が良いのか? 裸特性が良く理想的増幅素子、楽器同様のハーモニー ストラクチュアーなど色々といわれます

が、物理的にも一理あるようです。電子の移動速度は半導体では200km/s 〜 300km/s で飽和 しますが、真空管では低圧で

も一桁速い 3,000km/s 位になり、その上限は光速です ( 東北大電通研 )。高電圧にも耐え、音質に悪影響がある保護回路

も必要としない、大きなメリットを有しています。誰にでも簡単に組め、誤配線さえなければそれなりの音で鳴ってくれます。

しかし管球式OTLとなると事情 は異なります。強力な電源部の設計と回路の安定性など極めて高度な技術を要し、けっして容

易ではありません。出力トランス付アンプは誤配線さえなければ鳴ってくれますが、管球式OTLはアース処理、配線処理、線材

の選択とすべてが重要になります。やわな腕では発振するわ、同一回路、同一パーツでも配線ひとつでOPT付ではあまり考えら

れない天と地 ほどの差になってあらわれ、使いものになりません。F1のマシーンを組みたてるようなハイテクノロジーと熟練の技

、ピーンと張り詰めた緊張感が漂います。

管球式 OTLの特徴は、圧倒的な低域と非常にナチュラルな高域。緻密な中域の魅力は一度聴いたら

忘れることが出来ない自然の雰囲気を持ち合わせていることです。この自然な雰囲気や空気感 ― コン

サート・ホールで体験するような ― こそが管球式 OTLの真骨頂なのです。

今、時空 を越え ― 音楽再生の真髄ともいえる至上の倍音 ( ハーモニクス )― がここに蘇えり ます。