300B .. Amplifier

別電源 3ブロック構成  6SN7GT X4 中国300B P.P.  トランス : 金田音響  遅延回路(タイマー)

DCバランスチェック端子付 力強さは充分、一方で端正で可憐な音も聴かせてくれます。 故浅野先生

の 「 WE-300B PP 」 にある 「 透明さと豪快さが両立した品位の高さ 」 とはこのことだったのでしょうか

Eb 467V Eg−91V (半固定バイアス、可変) Ib 55.6mA:1本分 Pp 23.5W (Max.Pp 40W)

 

 

電源部

 

出力部

 

「ギタ-アンプ」

コンサートの分野で圧倒的に真空管が支持されているのがギターアンプの分野だ。アマチュア向きに製造された

ギターアンプはほとんど半導体になってしまったが、プ゚ロがステージで使う時はマーシャルを筆頭とする真空管式

が最高というのが定説である。音色が気に入っているのは当然だが、他の分野にない使われ方から球アン

プが重宝されていることに注意したい。すなわち、デイストーションサンドが実に気持ちよく出るというのがその理

由だ。デイストーション、つまり歪ませて使うのがハードロック系では常識的な奏法であり、それがいかに綺麗に歪

むかでギターアンプの価値が決まるのである。リニアーな特性のものをあえて過大入力状態にするオーバードライ

ブ、増幅段において飽和する特性にしているファズなどの区別があるが、これをトランジスターアンプで行うと汚

いだけであったり、伸びが出ない歪み方をするということで評価が低いのである。今はデジタル系エフェクター

が全盛でありすべての音を作り出せるはずなのだが、ソフトデイストーションの魅力はやはり球に限るらしい。し

かもギタリストの中には、新品の球はゆとりのない音なので、好みの音になるように一度ヘタる寸前まで使っ

ておいてからコンサートで使用するという仕込みを行う人もいるらしい。こうなると、楽器の手入れと同じ感覚

ではないか。当日だけもてばいい、というようなヘビーな使われ方はするものの、一番真空管の音楽能力に

惚れ込んでいるのがギターアンプの世界かもしれない。このような楽器用の需要が安定しているために、オー

デイオだけではなく、プロマニアの間ではブランドにこだわるようだ。同じEL34でも Mullard しか使わない熱狂

的マニアもいる。